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夏を体感する

母が

「なんでこんな時期にセミがうるさく鳴いてるんだろ」

と言って

父が

「いや、夏やからやん、、」

という会話で母は夏が来たことをようやく理解したそうな。


ボケてるんじゃなくて、イベントも何もなく家に篭ったまんまでテレビだけ見てると、春から季節が止まってんだろな、と思った。


ちょうど今朝私も、いつものベンチで一服する際にマスクを外したら

「あっ。夏の匂いだ。」

と感じたところだった。

夏の匂いは、夏独特の水分を含んだ土の匂い。

川の水も陽の光でより澄んで見えた。カモが一羽。

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私は4月以降も外に出て自然にも触れてたし、ちゃんと衣替えもして暑いな、夏がくるな、と思ってた。

だけど、今日川辺の匂いで、ようやく、“夏”を体感した。

微かな匂いの変化がわかる人の体って、スゴイ。

マスクしてたら匂いにも鈍感になるんだな、ということも発見した。



季節は、五感で感じるものなのだな。

みずみずしいお野菜の味、土の匂い、日差しの眩しさ、セミの合唱、汗で湿った肌。


ほんとは家にいたって意識すれば夏を、季節を感じられる。

母はテレビの見過ぎであまりにも鈍感になっていたようだが、セミがお知らせしてくれたようだ。

体感すると、愛おしくなる。

夏が。この瞬間が。有難いなって。

そして夏はなんだか切ないのだ。

眩しすぎて、輝きすぎて、切なく感じるのは私だけだろうか。


切ないってなんかいいね。

それだけ夏が素敵ってことだね。

素敵で手放したくない。

でも仕方ないのよ、あぁ切ない。またね。


って感じで。

まだ夏は始まったばかりですけど。


季節が巡るのはいいなぁ。


それでは。ごきげんよう。




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