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#007 彼が私の親をヤ●ザと言う

昨年の暮れ、彼が再び来日した際に、彼と私と両親で食事会をすることになりました。前々からなんとなく「会うやで」と言っていたので、会うことに問題はないのだろうと、両親にも「☓日くらいでどう?」と話をつけておきました。彼が美味しいお肉を食べたいと言っていたので、場所は鉄板焼き屋に決定。

概ね決まったところで、彼に「☓日に両親と会うやで」と伝えると、突如「ヤ●ザ!ヤ●ザ!」と騒ぎ出した。

彼、日本通で、GTO(Great Teacher Onizuka)も大好き。日本のヤ●ザ・チ●ピラに興味深々。どうやら、彼女の親に会う=ヤ●ザが出てきて詰め寄られる、と思っているらしい。余計な勉強すな。

「Yakuza stuff!! Yakuza stuff!! it's a trapppp!!」

騒ぎ出したら止まらない。この話をする度に必ず893コールが巻き起こるので、「じゃあ会いたくないのか」と言うと「そんなこと言ってない」という。じゃあやめてよ。

そんなこんなで、彼、来日。一日目に会うのは体力的に厳しすぎるので(4月に身をもって経験)、翌日の、しかもランチで軽く会うということにしました。来日前に「両親に何買っていけばいい?」「ビールとチョコ?そんなんでいいの?」「ほんとに?それだけ?」とお土産に悩みつつ、「綺麗めのシャツ買ってきた」と服装の準備も抜かりなし。自己紹介も日本語で行う模様。

彼「オレサマノォ~ナマエワァ~ロレントダァァ!!ィヨロシクゥ!!」(ドヤァ

GTOを今すぐ捨てろ。 ※マンガに罪は有りません

当日、両親とも無事に会え、たどたどしいながらも全員英語での会話ははずんだのですが。

父「ローレンさんは武士は好きか?うちは武士の家系でね、実家には鎧も刀も有った」

お、おう…。

父「私の実家の近くに良い温泉がある。一緒に行こう」

う、うん…。

そして帰り際に母が放つ「娘を幸せにしてね」

なんか圧がすごい!!!!!!!!!!111

案の定、両親と別れてから「”うちは武士の家系でね”…だって!やっぱりヤ●ザ!ぜったいヤ●ザ!”娘を幸せにしてね”…ソーーーープレッシャーーー!!!ヤ●ザ!!」と笑われる。

なんかごめんて。

なお、この後、彼は急激に体調が悪くなり(食あたり?)、全9日間の日程のうち、半分以上は寝込んでしまうのであった。ストレスじゃなかったと思いたい。

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