言語の習得は自分を形作ること
これから初等教育で本格的に英語授業を導入するにあたり、このレポートは貴重な意見。
とかく「他の授業の圧迫」やら「日本語ちゃんと覚えてないのに外国語なんて」などと招かざる扱いを受けている小学校での英語授業だが、この文章を読んで見方ががらっと変わった。
「他の時間に全く褒められない子が輝ける場所」
足並みをある程度揃える事が是とされがちな中で、「同一性」の枠組みに収まりきれない子が自分を発揮出来る場所。
そう、言葉によって思考と世界は形作られる。言語の獲得とは自分自身の獲得でもあるはずだ。積極的に自分の在るべき姿を求める事の何が悪い。
英語教育=受験技術の習得と捉えると、小学生にまでそれを強いるのはなんともつまらない。
しかし、自己の形成と、その子なりの世界との関わり方を探す時間と考えるなら、一転英語学習を低年齢でおこなう意義と重要性は増す。
もっとも、こうした気付きが出来たのは専任の先生であればこそかもしれない。
授業時間を意義あるものとするために、体制構築とスタッフの積極さは当然欠かせない。
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