ミスニージュ、久々にブログを始めるの巻
誰もが「テレビ局」になれる現代
誰もが当たり前のようにスマホを所有し、情報発信する現代。
人々は自慢の料理や日常のハプニングをその場で撮影したり、誰も思いつかないようなアイデアを考え、それらをYouTubeやX(旧:Twitter)などのSNSに投稿する事で、見知らぬ不特定多数の人々に驚きと感動を与える。
その習慣により、閉鎖された一室での刹那的な出来事が、長きにわたって世界中の人々を笑顔にする「価値」あるものに昇華される。大手メディアが注目し、出版社が企画を持ち掛け、マーケティングの大船に乗る事だってある。もはや誰もが「テレビ局」になれる時代なのだ。
SNSは無名の誰かに光を当て、反対に誰かをどん底に突き落とす残酷な道具にもなりうる。だからこそネット上で情報発信するスキルは、現代社会に生きる人にとってもはや必要不可欠なものとなっているのではないだろうか。
「広告と戦う実況者」の誕生
2018年、私は経営大学のマーケティングの授業の一環でSNSアカウントを作り、後に「広告と戦う実況者ミスニージュ」という名前に変え、X(旧Twitter)にて日々ゲーム実況の切り抜きや深夜テンションで思いついたダジャレを投稿したりしている。
なぜ「広告と戦う実況者」なのかというと、日本がコロナ禍に見舞われた2020年に、在宅時間が増える中でデビューした「ゲーム配信」で最初に実況したホラゲ配信が原因だ。
そのゲームは廃墟と化した薄暗い学校の中を、斧を振り回しながら追いかけてくる悪魔崇拝の修道女から逃げるという内容。それがなんと「数分おきに広告が流れる」というとんでもない仕様だったのだ。
ホラーゲームの緊迫感を根こそぎ崩してしまう広告たちに腹が立ち、ツッコミ入れながら実況した。すると、視聴者から「何のゲーム実況ですか?」と聞かれ、思わず「広告と戦う実況です!」と叫んだ。
我ながら良い響きだと思った。
オマージュ・二番煎じに溢れるネット社会
現在のネット社会では、様々なジャンルに特化したYouTuberやVTuberが活躍し、大体のアイデアは誰かのオマージュや二番煎じになる状況だ。
私はSNSでの発信に関する本を色々読み漁ったが、共通して「一つのテーマに特化させる」か「テーマ同士の意外な組み合わせ」が重要であることが書かれていた。
例えば「ビートボックス」×「YouTuber」と言えばHIKAKIN氏、「ウサギ」×「VTuber」といえば兎田ぺこら氏が思い浮かび上がるのではないだろうか。
このような感じに「○○と言えば××だよね!」で人々の脳内に定着している人は数多くいるのではないかと思う。
そのような中でどうやったらオリジナリティのあるキャラになれるだろうと考えた結果、「広告」×「ゲーム実況」で「広告と戦う実況者」というのはどうだろうと思い立ったのだ。
「広告」×「ゲーム実況」という組み合わせ
同時に「そもそも広告って何だろう?」と色々調べてみると、広告は古代エジプト時代からあって歴史が長いこと、広告には「バーナム効果」や「アンカー効果」など人間の心理をついた研究が背景にある事、国内外には面白い広告が色々ある事など、広告が奥深いものである事を知った。
「これでいこう」と思った。
そこで私は、2020年11月から「はてなブログ」にて「ピンを抜く広告」や、通販番組でお馴染みの「小さな注釈文字」について調べ、ゲーム配信と並行して投稿していった。↓
2021年3月、私は挫折した。
当初は「無料のアプリゲームのウザい広告と戦う人」を目指して活動していたが、①端末の不具合 ②広告が流れると配信アプリの音が消える のダブルパンチの不具合が頻発して行き詰まり、「広告と戦う実況」だけでは厳しいと考えるようになった。
そこで、「広告」について面白おかしく発表していこうと思い、調査研究をしてプレゼンスライドや脚本など作った。しかし、調査にかなり時間がかかる事や、実際に発表するイメージが湧かず、脚本は埃を被ったままであった。
また、猫元パト氏 (旧:クソゲーパトロール猫)が、既にアプリゲームの「ウザい広告・胡散臭い広告」を面白く分析し発信されていて、二番煎じは避けたいという思いもあった。(パト氏の動画構成力や「実際にクソゲーに課金してみる」行動力、編集力の高さには脱帽するものがある)
「未来の広告」を考えてみた
そこで、今まで私は広告の過去の歴史について調べていたが、「未来の広告」はどうなるだろう?と発想を変えてみた。
色々な書籍を読むと、未来ではホログラムなどの技術により広告は進化し、より人々のプライバシーに踏み込んだものになるという識者たちの見解を見て驚いた。
また、筒井康隆氏の『にぎやかな未来』という本では「広告カオス・広告ディストピア」な未来が皮肉混じりに描かれていてとても面白かった(内容は笑えないが・・・)
自分の世界を表現したくなった
それらの書籍を通して、私の頭の中でアイデアが次々と湧いて、その世界観を表現したいと思った。
表現するにはスキルが必要。そこで、自分の興味のある分野は何でもやってみよう、学んでみようと思い、デジタルイラストや3DCG、ドローン…興味ある事はなんでも挑戦した。
中でも「自分はイラストを描くのが好きだ」という事に気付いた。自分の中で、未来の広告の壮大なアイデアは出来上がっていくのだが、いざ漫画にしようとすると、背景だったりキャラの細かい描写を描かなければならず躊躇していた。
そこで「4コマにすればハードルが低くなる」事に気づき、「#4コマ実況ミスニージュ 」というタグで毎週1本の投稿を続けている。
またブログを書きたくなった
4コマ漫画を作ることにより、自分の世界観を視覚化する事ができ、思考も整理されつつある。このタイミングで「そろそろブログも復活させたい」と思った。
SNSの無料枠では文字数・画像共に制約がある。ブログならば、比較的自由に書きたいことが書けるうえに、自分の作品をポートフォリオのように整理できる点が魅力だ。
そこで、「はてなブログ」よりももっと気軽に、SNS感覚で使える「NOTE」に着目し、ノリでアカウントを作った。
今後私は過去に投稿した4コマ漫画を載せたり、これまでにやりたかった「広告の調べ学習」についても載せていきたい。そして、ある程度蓄積させてから映像化し、YouTubeに投稿…というリズムで情報発信したいと考えている。