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『俺はお前を信じるよ』

子どものウソについて考えていたら
思い出したことがあります。

私が高校生のときの話。

私の行っていた高校は、
頭髪チェックがあって、髪の毛が明るくないか、ピアスなどチェックするのが定期的にありました。

よく髪の毛の色を変えていた私は、

長い休み=髪を染める

という謎のルーティンを作っていて
休み明けや、中日などは
たまにカツラをかぶって登校しているときもありました。🤣

たまたま、頭髪チェックがあったときに
カツラをかぶっていて
生徒指導室に呼ばれました。
(生徒指導室にはよく呼ばれていた)

その日は、いつもの生徒指導の厳しい先生じゃなくて、A先生でした。

今思えば、カツラなんて、バレバレだったと思うんですけどね。

その先生が、

「その髪は本物か?」と聞いてきたので

私は

「本物です」 と言いました。

でも、絶対にバレバレなのね。笑
実際、何回も聞かれたし。


でも、私は押し通しました。

「本当にいいんだな」
「はい」

みたいなのを何回か繰り返して

まぁどうせバレるんだろうな〜
と思っていたら

「わかった、俺はお前を信じるよ」

と言ったんです。

「お前の言った事を俺は信じるから、本当にそれでいいんだな?」

って感じだったかな。


気付いてるけどわざとそう言ってくれた事は高校生でもわかった。

そのときの私は、ラッキー🤞
くらいにしか思ってなかったし、

その場をうまくやり過ごせたから
その先生の優しさ?にそのままのっかりました。

その後も、私は相変わらずなまま
無事卒業。

それ以来、先生にあってもいないし
担任でもないから関わりも薄かったのに

たまーに、このことを思い出すんですよね。
多分、一生覚えてると思う。

言葉にはできないけど
あの時何か心に刻まれたんだなぁ、と
今では思う。


それで大人になって
子どもが産まれて

その子どもがこの前バレバレな嘘をついた。

本当にもう笑っちゃうくらいにバレバレな嘘を。


その時にこの話を思い出して
私も同じことが言いたくなって。

その時なんとなく、あの時の先生の気持ちがわかった気がした。

だから、私も
何回も確認した上で

「わかった、じゃあママは〇〇のこと信じるよ」

と言ってみた。


でも、やっぱり
自分から
「あの話はホントは嘘だったの」

とは言ってこなかった。



だよね!笑
さすが、私の娘🧒
やっぱり親子ですよ。笑



もちろんそのあと、何年も待てないので

あの話さ‥やっぱり‥

と、またほじくり返して
嘘だった事を白状してもらったんだけど。笑
親なので仕方ない。

でも、
一旦は受け入れる、というか
その信じる姿勢を見せることで
何か心に刻む事はできたんじゃないかな
と思ってる。
一見、効いてないように見えるけど。


A先生、あのときの言葉は
一見、効いてないように見えて
かなりわたしの心にグサッときたよ。


その先生の在り方とか、姿勢が純粋にカッコいいなと思ったし、信じるっていう言葉にすごいパワーを感じた。

嘘をついたから、ただ叱るんじゃなくて
あのとき、自分で考えさせてくれたんだなぁ
って思う。
十字架を背負わされたような、気がします。


そんな姿勢って
カウンセリングにも通ずるものが
あると思う。

そんな私も

子どものウソと
粘り強く付き合ってやるかぁ〜

と思うことができた。
最近の気づきでした🤗

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