no title:20060401

伝えたいこと

・ごめんなさい
・ありがとう
・大好きだということ

この順番で、一個ずつ、
ちゃんと伝わるまで、丁寧に、
キミに伝えていきたいと、
今は思うよ

「起きたら泣いていた。
 きみがどこか遠くへ行ってしまうような…
 そんな夢を見た。
 どこにも行かないで。」

キミが弱気にそんなことを言った日があった

「どこへも行かないよ。」

当たり前に私はそう答えた
答え方は知っていた
けれど喪失の予感は、
いつも私につきまとっていた
だから言えなかった
確かにキミを愛しいと感じたのに

「大丈夫、ずっと側にいるから。」

そう言えなかった

そういえば、私の名前を呼ぶキミの声は、
いつもどこか不安そうだった気がする
愛に溢れてはいるものの、
どこか不安定でふわふわしすぎてて、
確信を持てないそれは、
私に届く手前で、力無く落ちてしまう

たぶんそれは、
いつも私がはねのけて
落としてから拾ってたんだね
それでいいと思ってたから
結局何にも気付けなかったんだね

人間誰もが弱い生き物で
独りじゃきっと、やるせない
弱いのは自分だけだと思い込んでた
だからキミの弱さを私の中に取り込めなかった
愛しいだけじゃダメなんだ

キミは強いと思ってた
私にはないその強さの中にいるのが
安心で、好きなんだと思ってた
そんな私の甘えと弱さがきっと、
どこかでキミを不安にさせてた

そんな悲しい夢、二度と見て欲しくないんだ

キミの事、ちゃんと見てなかったみたい
まず伝えたいこと一つ、

ごめんなさい

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