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初心者が、ついて行くべき演奏会④トゥーランガリラ交響曲

先回、初心者向けのオススメクラシック音楽として、ストラヴィンスキーの「春の祭典」をお示ししたが、今回の論調もまたそれと似ている。

今回紹介するのは、オリヴィエ・メシアン(1908〜1992)が作曲した「トゥーランガリラ交響曲」である。細かい曲の情報はググった方が早いので割愛する。

どうしてメシアンのトゥーランガリラ交響曲なのか、と玄人の方は疑問に思われるかもしれない。私がこの曲を初めて聴いたのは中学1年生かその辺りで、小澤征爾/トロント交響楽団の録音だった。初めて聴いた時は「なんこれ?」という感じだったが、何度も聴いていくうちに、同じようなフレーズが複数回出てきてそれを覚えてしまうし、独特なリズム感やビートに体が動いてしまうし、オンド・マルトノの響きが妙にクセになるし、なんだかハマってしまったのである。

初めて映像で観たのはアンドレ・プレヴィン/NHK交響楽団だったと思うが、曲目解説で「愛と官能」というテーマが掲げられていたように思う(パーヴォ・ヤルヴィの時だったかもしれない)。その当時は「官能」なんていう言葉は知識でしか知らなかったけど、ある程度人生経験を積むと、このトゥーランガリラ交響曲の持つエロティックで妖艶な側面というか、滲み出る人間性のような部分がよく分かるようになった。

なので、「春の祭典」同様、クラシック音楽なんて全く知らない人に、この曲を初めて聴かせると、どんなリアクションが返ってくるのか興味があるのである。

というわけで、実際に聴いてみたいと思う方は、下記に一つパーヴォが振るYouTubeのリンクを貼っておくのでご覧いただきたい。他にもサロネン/パリ管弦楽団の動画もかなり良い。


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