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深夜にスパリゾート清掃のバイトをしていた時の話(爆破オチ)

こんにちは。
ホリプロインターナショナルの「タラタラしてんじゃねーよのパッケージに描いてあるクニャクニャのギター」こと実島大喜です。
今回は大学生の頃にしていたバイトの思い出話です。

これは全然関係ないのですが、先日コンビニで買い物をしたら袋にお弁当を縦で入れられていました。


絶句です。
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さて、私がやっていたスパリゾートのバイトは午前0時出勤、午前6時退勤を週に3、4回という生活習慣クラッシャーな時間帯でした。
なぜそこのバイトで、かつその時間で始めたのかと聞かれると「金に目がくらんだ」としか言いようがありません。
バイトが終わればそのまま大学に行かなければいけないのにアホも大概にしろと思います。


私の働いていたスパリゾートは露天風呂付きの温泉、サウナ、岩盤浴、マッサージ、ゲームセンター、コミックコーナー、ラウンジ、リクライニングルーム、ジム、レストラン、パン屋、カフェ、美容院などが入っており「僕の考えた最強の施設」を実現しているやりたい放題のスマブラみたいな施設でした。

全体的な業務の流れとしては、2時くらいまで全体の清掃や消耗品の補充、そこから一時閉館した温泉やサウナを徹底的に洗い倒し、4時くらいにまた施設内外の清掃といった感じです。

ここで一番大変な作業は何だと思いますか?

温泉内の清掃?

ノンノンノン(人差しを左右に振る)

それは2位です。


シャンプー類の補充?

ンノォンノォンノン(指と一緒に首も振る)

大量のシャンプー液が入った蛇口つきの段ボール見たことないでしょう。
あれもうドリンクバーです。


一番大変なのは、サウナの清掃です。
皆さんはサウナに服を着て入った事がありますか?


あってたまるもんですか。




大変さを分かりやすくお伝えするためにサウナの種類と、清掃内容、暑さレベルと一緒にご紹介いたします。

はじまりました

・ベーシックな木造のサウナ

木造のサウナで一番広いです。座る場所が階段状態になっており、そこに腕を組んで鎮座しながらテレビを観るのがベターです。

【清掃内容】

全体の拭き掃除と座る用のマットの入れ替えを行います。

【暑さレベル】

蒸し暑い感じですが、まぁ耐えられます。

【備考】

ここはテレビをチラ見できるのでラッキーです。

・塩を裸体に塗りたくる塩サウナ

スペース中央に塩を魔除かと見間違えるほどに盛り付けられた大理石があり、それをBBQで使いがちな椅子で囲んであります。

【清掃内容】

水での流し清掃と盛られた塩の入れ替え、椅子の清掃です。塩をしっかり流さないとジャリジャリするので念入りにします。

【暑さレベル】

鬼の熱波で目がギンギンにかっぴらき、ダントツで死ぬ程汗が出ます。この塩は塩サウナの塩なのか、自分の汗から出た塩なのか分からなくなってきます。清掃後は走った後の犬みたいな呼吸になります。

【備考】

サウナ営業中にも塩の交換は行われる為、椅子に座った汗だくの裸体に囲まれながら塩の交換をする事があります。私を生贄としたヤバい降霊術に巻き込まれたみたいに感じて怖くなってきます。

・ムワッとそりゃもうムンムンなハーブサウナ

細長めの石造サウナです。ハーブを焚いているので香りがダントツすごく、異国っぽい雰囲気です。ってかアジアンショップみたいな香りがします。人によっては「近くにヴィレヴァンあるかも」と勘違いしてしまうかもしれませんね。

【清掃内容】

全体的な掃除とハーブが入った袋の入れ替えです。

【暑さレベル】

めちゃくちゃ暑いですが塩サウナよりはマシです。その代わりに蒸気で前が見えません。

【備考】

蒸気で真っ白かつ、ハーブの匂いがするので一瞬死んだか...トホホと思います。

全員が裸(ら)の中で一人だけ服を着ていると、自分が間違っているような気がしたりなんかもしますね。
「私服でお越しください」をまに受けてしまう就活生みたいなね、私就職したことないから想像なんですけども。えぇ。なんですか?


しかし清掃のバイトには逆に「ゴールデンタイム」が存在します。

やってきました

ゴールデンタイムの基準は比較的楽、ストレスが少ない、なんか楽しい。の三拍子が揃っているものです。
それは、家族風呂です。

家族風呂はいわばホテル的な感じで個室に温泉と露天風呂がついているものと考えてください。
家族風呂は一人で掃除を任されるので、一人大好き人間としては最高の時間です。
ソファに腰を据えて大きくため息を吐いたり、テレビをチラ見しながら「モャッピィ!」「ホイッスホイ!!」「ゼィンヤ!」と小さめに奇声をあげて働く時間はかけがいのない救いの時間でした。

その他にもミニゴールデンタイム、俗にいうMGTが3つあります。

1つ目はブランケットの暗い倉庫です。
ブランケット補充の際、心に泥が沈殿してきた頃合いにブランケットが積まれているロッカーとロッカーの間に挟まるのです。柔軟剤の香りにサンドされているその時間には何も考えてはいけません。涅槃でなければなりません。なんせ人の出入りが多いため1分程しか滞在できないからです。
集中です。

2つ目は岩盤浴の掃除です。
岩盤浴も温泉等と一緒で清掃の為に一時的に終了する時間があり、5時頃にMGTがやってきます。
岩盤浴は種類も多く暑いのから寒いのまで豊富に揃えており、基本的には複数人で掃除するのですが一部だけは一人で行える岩盤浴の部屋があります。
その際にすることと言えば、もちろん奇声です。奇声は心のデトックスです。しかし奇声は1秒以内で言い切るというマイルールがあるので注意です。ルールを破ったら心の中にいる実島に「コラッ!」と叱咤をします。

3つ目は最後に行う駐車場の掃除です。
これでもかという程に広い駐車場にはゴミが落ちていたりします。それを拾い集めていく作業です。
残念ながらここでは奇声はあげられません😔
しかし朝日を浴びられ、シャバの空気も吸えます。「もうすぐで帰れる!帰れるんだ!!」という高揚感に自ずと笑顔が溢れてきます。
これを太陽の笑顔と名付けましょう。
しかしまぁこのまま帰ろうかなと何度思ったか分かりません。そういえば自動車学校に行った際も仮免許の運転中にこのまま帰ろうかなと思ったことが何度もあります。きっと帰りたがりなのでしょう。かわいいですね。

他にも色々お話はあるのですが、流石に長くなりそうなので程々にしておきます。
ちなみにここでのバイトは数ヶ月ほど続けたのですが、人生で目にしていい男性の裸体の数を超えてきたのでやめました。

学業との兼ね合いでなかなか大変だったのですが、温泉終了後のロッカールーム清掃でハンドスピナーを見つけてこっそり遊んだり、イチャつくカップルを寒い岩盤浴の中から窓越しに死んだ目で見つめたり、謎のイベントで露天風呂に大量のアヒルを投入したり、出入り禁止者のリストを見せてもらったりと、なんだかんだ言って楽しい時間だったのは間違いありません。

というわけで

ここまで書いて特にオチがなかったので、スパリゾート謎かけを一つ。


スパリゾートとかけまして、出版社と解きます。
その心は...





どちらも








発汗(発刊)出来るでしょう。

お後が宜っ

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