醸造タンクの容量検査をしてます
3月16日から先月納品した醸造用タンクの容量検査をしています。
醸造設備は全て2月に納入されたんですが、納入して直ぐに使えるわけでは無いんです。
まず所轄税務署に設備納入を報告して、タンクの容量検査をする旨伝えて、税務署が管理している『標準流量計』の貸出依頼をします。
流量計が空いて入ればすぐに貸出してもらって検査をします。
検査したら、その数値からタンク毎の物差しの換算一覧表を作成して、それを添付した『設備設置届』を税務署に提出して承認されたらやっと設備が使えるんです。
スムーズに行けば設備納入してから1週間程度で使えるようになると思いますが、今回はたまたま流量計が貸出中で1ヶ月程待ちの期間があったため遅くなってしまったのです。
結構手間と時間がかかりますが、酒税が関わる事なのでしっかり手順に沿ったことが求められるんです。
日本のお酒造りで一番大事なことは酒税法にのっとって手順を守ったり書類を作ったりをしっかりと実践できる実行力のような気がします。
タンクの検査は、タンクに実際水を張ってその時の水位を専用物差しで測って、記録していくんです。
タンクの容量によって違いますが、1,000ℓ以上のタンクの場合300ℓ毎に物差しの目盛を読んで記録していきます。1,000ℓ未満の場合は100ℓ毎になります。
この物差しなんですが、実は『手作り』なんです。
物差しって安そうに見えて結構値がはるんです。1本2万円以上で今回だとタンクの深さの関係で4種類いるので全部で10万円くらいになってしまうので、経費削減のために自分で作りました。材料はホームセンターで全て揃えられます。上手に買えば1本あたり1,000円台くらいで揃えられます。ただ、丸ノコ、電動ドライバー、金尺などの道具が必要な事と、2mm単位で線を描く手間がなかなかしんどいです。。
タンクの容量検査はうちの場合10本タンクがあるんですが2人がかりで3〜5日くらいかかりそうです。
1日目は高知税務署の職員さん2人に教えてもらいながら一緒に作業まで手を貸してくださったのでかなり楽でした。
2日目からは奥さんと2人での作業の上、慣れない作業なのでミスが無いようにチェックしながら、今週中に出来上がるイメージで気長にやろうと思います。
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