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家守って「まち守」で「まち盛」だった件 

本町の交差点近く、ガラス張りで中が良く見える「川口用品店」の看板のある赤茶色い建物。

そこが、本職お休み中の私が現在働く場所、Workers’ Living三島クロケットだ。

第1章 「可能性を感じます」

三島クロケットは、「遊びに近い場所で働く」をコンセプトとした住居一体型のコワーキングスぺ―スで、私の仕事は、ここでのコミュニティーマネージャー

オープン当初に出会ったのは、メガネのT氏。仕事で三島に滞在中にクロケットを利用してくれた。

クロケットには、交流用と集中作業用の2種類のフリーアドレス席がある。来た人は皆、自身のスタイルに合わせて席を選ぶ。T氏は、交流用の席に座っていたので、互いに作業をしながら、T氏の住んでいるまちの話や、三島の話をした。

三島のおいしいお店、面白い場所、そんな紹介をしていると、T氏は「三島は、人にも街にも、この場所にも家守の方にも可能性を感じますね。三島、すごくいい所だ」と言ってくれた。

地域に関しての私の話が、利用者さんの興味につながって、さらには、まちの良さとして捉えてもらえる…。

「ああ、こんな風に、まちの話をしたらいいんだ」

この日が、コミュニティーマネージャーの仕事に目覚めた日だった。(多分初日。目覚めるの早め)

第2章 「週末三島に来ると、月曜元気になれる」 

三島でワーケーション中だった、かわいらしい女の子Kさん。三島には何回か来たことがあって、すでに周りのお友達にも「三島いいよ」と勧めるほど三島を好いていてくれる。

彼女は東京での職場と自宅の行き来という生活に疲れ、三島に遊びに来たことから、三島推しになったという。

週末に三島に来て、市内を散策しながら土日を過ごして、三島から都内へ出勤した月曜日…「いつも以上に、心が豊かな気持ちになって、元気になれる」と話してくれた。

そんな風に、誰かを元気づけられるこのまちを、もっと大切にしたいと思った。

クロケットにいると、他の街から来た人に、新たな三島の良さを教えてもらえる

彼女とは、次回来た時に一緒にご飯を食べる約束もした。

第3章「コーディネーターだね」 

クロケットに来るのは、他地域の方ばかりではない。月額会員さんは地元の方だし、三島や沼津など近隣からのドロップインの利用者さんも多い。この地域で新規事業を構想中の県東部に住むEさん。斬新なアイデアと勉強熱心な姿勢で準備されている。私も、Eさんの質問に自身の知る限りで答えたり、情報を提供したりと、半日楽しくお話させてもらった。閉館間際にEさんが「あなたほどのコーディネーターはいないね」と言ってくれた。

この言葉は、心底嬉しかった。コミュニティーマネージャー冥利に尽きる(まだ1か月半だけど)。

地域の人たちと、このまちを良くするための話をして、時には、そのお手伝いもできる。

三島クロケットで働いていると、まちのための「何か」ができると気づいた。

第4章 「地域で生きる」 

ここで少し、私の話を。

私の本職は教育関係で、現在お休みの理由は、出産・育児のためだ。この12月で1歳になった息子がいる

夏に、三島のコソダテの学校3919に遊びに行ったときに「自分がもし、子どもを残して死んでしまうころがわかったら、何をする?」という質問をされたことがある。
(コソダテの学校3919 ↓↓)

その時に私がまっさきに思ったのは「私が死んだら、まちに育ててもらいたい」ってこと。(あっ!頼りになる父親はちゃんといるよ笑、とりあえず、それは置いといての話ね!)

母親がいなくても、父親がいなくても、まちが子どもの居場所であれば、きっとしっかり成長できるんじゃないか…そう考えた。

だからこそ、私がこの本職お休み期間中にやりたかったことは、息子の為にも「地域で生きる」を丁寧に見直すことだった。それが、族をるために、必要なことだと思ったから。

まちが子どもの居場所であれば…この考え方は、私の本職にも通じる。生徒たちにとって、自身の地元が居場所であることは、視野や将来の選択肢を広げることにも繋がって、それは、安心感になる。

まちと繋がることで、子どもたちの可能性は、もっと広がるのだ。

だからもし、私が死んでしまったら、うちの息子は、まちに育ててもらいたいんだ。

第5章 「家守はまちのお仕事です」 

10月23日に新装オープンしてから、もうすぐ2か月。この短い期間で、三島クロケットの家守は「コワーキング利用者の方の受付という仕事ではない」とはっきり分かった。

いや、根本業務がしっかりできるのは前提で…それ以上に、このまちを紹介したり、このまちを大切に思ったり、このまちが賑わうコトを考えたりと、随分と「まちの仕事」をさせてもらっていると感じる。それは、三島クロケットの家守みんなが、感じているに違いない。

「地域で生きる」を丁寧に見直したかった私にとって、なんて最高な仕事なんだろう。

 

三島のメイン通り、本町交差点近く、ガラス張りで中が良く見える赤茶色い建物。

今日も私は、家守として、まちの話をする。

家守として、このまちを守り、このまちを盛り上げ、このまちを愛していく。

谷崎あやみ

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これは三島に関わる人達で綴るアドベントカレンダーの記事です。


多様な人達による様々なチャレンジが生まれた2021年。それぞれの言葉から三島の魅力が伝わると嬉しいです!

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