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Wishリストが真っ白すぎて、頭が真っ白になった凪ちゃん

「好きなことを仕事に」「好きなものを大切にしよう」

好きなことを…

そんな「好き好き好き好き」を具体的に周りに伝えなくてはいけないような世間の風を、感じて戸惑っている。

はて、好きなもの。
たしか昔、スパイごっこが好きだったなあ、あんなアイドルが好きだったよな…実は本を読むのも好きなのだけれど…

色々な好きがあるけれど、SNSを見ているとそんな私の「好き」をはるかに超える猛者が沢山いる。
あー私こんな程度で、好きって言っていいのかしら…。

自分探求の旅に出ると、「あれれ、自分は何が好きだっただろう…」なんて逆に自信をなくすこともある。
凪ちゃんも、こうやって自信を無くしている。

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私も2年勤めた会社を辞めた時、「いいね、やりたいことがあって」とか「好きなことがあっていいね」そう言われることも多かった。
というより、そういうふうに見えるように、周りに納得してもらえるように「キレイに辞めた」。

でも本当は凪ちゃんと一緒で、やりたいことも、好きなこともよく分からなかった。むしろ会社を辞めたのも、組織というものに甘んじてしまう自分や、なんとなく馴染めない自分から逃げたかったということもあった。

自分を主語にしているから辛かった

好きなことを仕事にするか、趣味にするか論争もたまに見かける。
けれど、絵を描くことが好きだとか、こんなサービスが欲しいわ!とか、具体的に思いつかない自分は、そもそもその土俵にすら立てないのか、なんて落ち込むこともあった…。

でもある時から、自分を主語にせずに好きを考えてみたら、楽になった。
「具体的にやりたいビジョンがあって頑張っている、あの人」の役に立ちたい、とか「悩んでいる、あの人」の力になりたいとか、目の前に既にあるものに、共感したり思わず思い浮かべてしまったりするものを主語にしてみたりする。そうすると具体的ではなくても、自分の共感ポイント≒好き的なものが見えてきた。

他者のために生きているように見えちゃうけれど、一周回ってそれは自分のために生きている。

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ちっちゃな違和感を言語化していくこと

実は居心地の良いものや、好きなものって一回見えてくると、どんどん増えてきて、逆に迷子になってしまうこともある。でもそんな時は、「違和感」を大切にするといいのではないか、そう学んだ。

大好きな佐久間裕美子さんのインタビュー記事でもあった。

「音楽も、ファッションも、好みは偏っていたし、自分には専門性がなかった。『これがやりたい』というのがあまりないまま、どうやって生きていくのか私、と思いながらきちゃった。でも、やりたくないものだけはわかるんです。だから、消去法で少しずつ前へ進んできたという感じですね」

この言葉が印象的で、佐久間さんであってもそうだったのか…なんて、胸がぎゅっとなったのである。

違和感を大切にして、それをできるだけ少ない生活にする。
そして自分の好きが、たとえ抽象的でも小さくても、それがきっかけでいつか自分自身の仕事や生活に居場所や役どころが見つかる。

会社を辞めて2年、そして長野県に移住してから1年半、そんなことを寒すぎて水が出ない家の中で、ぼんやりと考えていたのでした。

佐久間裕美子さんとeriさんのもしもし世界「Episode9_「仕事」ってなんだろう/自由人になりたくて/不遇の時代という貯金/社会とつながり広がる世界etc...」も面白かったです…

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