見出し画像

断乳記録 その2

断乳当日

そして迎えた断乳当日。
朝いつものように起きておっぱいをのませて、「じゃあバイバイするよ~!」と伝えました。本人も明るく手を振って、おっぱいとハイタッチしてお別れしました。私はというとそうはいっても込み上げるものがあり、結局少し泣きました。笑

お、案外すんなりいけた?と思っていたのも束の間、気を紛らすために公園へ向かおうと車へ乗り込むと、いつものように「おっぱいのむ!」と言い始めます。ここからが親の正念場です。
「もうおっぱいないんだよ」の説明に娘はギャンギャンギャン泣きして怒ります。たぶん本人も、もう無いことはどこかでわかってはいます。だけどのみたい。結局そのまま泣きつかれて寝落ちしました。

起きてからは少し落ち着いて、おっぱいのむ!とは言うものの説明すると引き下がるくらいにはなっていました。夜の寝かしつけも泣きましたが、おっぱいないよ~と言い聞かせ続けるとグズりながらも案外抱っこで寝てくれました。
そして、夜中。いつものように寝ぼけて「おっぱいのむ」という娘に、「もうないよ」と説明すると…ギャッッッッッッン泣きです。
半分寝ていて理性が効いていないので、こちらも手のつけようがありません。暴れ馬のように泣き喚き続ける娘。我が家は集合住宅ですが、今まで夜泣きもおっぱいをのませて落ち着かせてきました。もちろん今回はそんなことは出来ないので、かなりの爆音に苦情が来るかと心が折れそうになりました…。
(と夫に言うと、そんなことより娘の心配をしてあげなさいと怒られました。)
このときが精神的に一番辛かったです。だけどもう心を鬼にするしかない。ここで中途半端に同情してのませたら、それこそいつまでも断乳できない。さながら崖から子ライオンを突き落とす母ライオンの気持ちです。おそらく30分ほど暴れまわり(体感では一時間越えでしたが)娘は力尽きて眠りにつきました。

これが毎日続くとさすがにヤバい、と思っていましたが、2日目はこの夜中泣きが10分程度で済み、3日目はモニョモニョいうだけで寝続けるようになりました。4日目ともなると夜もほとんどまるっと寝るようになり、お昼に「おっぱい…」ということはあっても飲まずになにかたべたり、他のことで気を紛らすことができるようになりました。寝かしつける際は絵本を読んで、横になったまま私に抱っこされる体勢で寝ることが多くなりました。断乳してから一週間が経ちますが、たまーに「おっぱいのむ」ということはあるものの、一度ものんでいません。完了といっていいと思います。


断乳後のおっぱいの様子

断乳した当日は久しぶりに産んですぐぐらいのパンッパンゴリゴリのおっぱいになりました。笑 母乳は溜めることで生成が止まるため48時間はため続けたほうがいいとネットの記事で読んでいたので、なるべく絞らないように気を付けました。とはいえ、あまりにも痛すぎるときは少しずつだけ搾乳して、あとは我慢して過ごしました。
断乳開始から3日をすぎると不思議なもので張り感は弱まりました。参考にしたネットの記事に「三日目を過ぎたころに一度すべて絞りましょう」と記載があったので、病院(助産院)に連絡してみます。すると「断乳にもいろんな形があり、特に痛みが強かったり乳腺炎状態になっていなければそのまま様子を見ていい」と教えていただきました。ということで、特に絞りきったりはせずそのまま様子をみることにしました。母乳が溜まっているところはしこりになって痛かったりするので、そこだけお風呂で絞ることにしました。一週間経ちましたが、特に張り感もなくいつもと変わらない状態に戻っています。ネットの記事によると40日くらいかけて、元の「中身が脂肪」の状態のおっぱいに戻るそうで、人間の身体が不思議でなりません。笑

おわりに

以上、我が家の断乳についてつらつらと書いてきましたが、断乳に際して一番ネックになるものは何だったかを振り返ると、確実に親の意識です。 母親がいかに心を強く持てるかにかかっているなという感じがしました。子どもはかしこいので、親の心が決まっていればなんとかなる気がします。ちなみに私は何度も心がけ折れそうになり、夫に応援してもらいました。笑 千と千尋の神隠しの千のように、一度トンネルに入ると振り返ることも戻ることも許されません。意思の弱い私のような方はぜひ、応援してくれる人がそばにいる状態で実行することをおすすめします。

もともと偏食で少食だった娘、おっぱいをのまなくなって変化はあったのかというと、そこまで変わりません。 ただ、心持ち食べる量は増えたかな、という感じはします。
私はというと、断乳したら夜中起きずに寝られる!と思っていましたが、身体がすっかり夜中起きることに慣れていて、まるっと寝られず起きてしまいます。笑 今後朝まで寝られた日には感動するんだろうな…と思いつつその日を待っています。

2年2ヶ月、楽しい日も悲しい日も怒った日も、毎日のみ続けた娘と、与え続けた私、本当におつかれさま!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?