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オンラインで子どもたちとできること

 オンラインで子どもたちとどんなことができるか?この1ヶ月ほどあれこれ試行錯誤して分かってきたことを、せっかくなのでシェアしたいと思います。

<zoomでミニゲーム系>

これまでに「カタカナ―シ(カタカナ用語をカタカナ使わずに説明して当てっこをするゲーム)」、「イラストで伝えて☆ゲーム(2人チームでお題のイラスト描いて当てっこをするゲーム)」をしてみました。その時の方法の妥当性を、下記3つの観点から検討してみます。

1)早押し対決について

方法1
zoomの「挙手」機能を使う

正解が分かった人は、zoomの挙手機能を使って手を挙げてもらいました。挙手する人が1人だったらすぐに分かるのですが、複数人がほぼ同時に挙手すると誰が一番はじめに手を挙げてくれたのか分かりにくいです。そのため結局回答者を決めるために、じゃんけんをする必要がありました。
そしてこの挙手機能、ホストの側でデフォルトの機能に設定されていません(少なくとも私の場合はデフォルトではありませんでした)。ホストの側で「非言語コミュニケーション」の設定をしておく必要があります。

方法2
チャット機能を使って、好きな文字を送ってもらう

正解が分かった人は、チャットで数字などなんでもいいのでホスト(出題者)にメッセージを送ってもらうことにしました。チャットのクイズでは「!」を使うことが多いようですが、子どもには分かりにくいので数字でも文字でも何でもいい、ということにしました。この機能でホストの側からは誰が一番最初にチャットを送ってくれたのか分かり、回答者を決めることが容易になったのですが、使用している端末によってチャットを送りやすい・送りにくいという差があることがあとから分かりました。パソコンからチャットを送る場合は、同一画面で簡単にチャットを送ることができるのですが、タブレット(スマホ)アプリからチャットを送るのはそれよりも煩雑になり、かつ充填して用意していた文字が(いざ送信しようとしたときに)消えてしまうというようなことも起こるようです。使用している端末によって、回答の有利・不利があることが分かりました。またチャットの宛先をずっと間違っていてホストに届かなかった、というようなことも起こったので、チャット機能を使う練習と確認が事前に必要です。

結論としては・・・
「zoomは早押し対決に向かないんじゃないか?」

もっといい方法があるかもしれませんが、早押しよりも「ゆっくり考えて一人ずつ回答する」というスタイルのほうがzoom向きではないかと思います。

2)イラストを描くことについて

方法
画面共有のホワイトボードを表示して、複数人(2人)でイラストを描く

同時に描き込んでいても、どうしてもタイムラグが生じるようでした。そのためスピードが求められる同時作業にはあまり向いておらず、絵しりとりなどゆっくり描くことができる活動に向いていそうです。またパソコンでマウスを使って絵を描くのはとても難しいですが、タブレット使用者はアップルペンシルなどのスタイラスペンを使ってすいすいと描くことができます。この場合も使用端末によって有利・不利が生じてしまうことが分かりました。

3)ミュートについて

方法
回答者以外はマイクをミュートにしてもらう
(回答する時にマイクをオンにしてもらう)

いろんな声、音が混じって聞き取りにくくなってしまったり、ヒントや答えを(故意にではなくても)言ってしまったりした場合でも聞こえないほうがいいだろうという判断で、基本はマイクをミュートにしてもらいました。これによってアクシデント等は防げるのですが、「みんなでワイワイ楽しむ」という雰囲気をシェアできない感じはありました。加減が難しいところです。

というわけでzoomでミニゲーム、まだまだその方法を検討していく必要があります。「こんなふうにするといいよ」というアイディアがありましたら、ぜひ教えて頂きたいです。

<zoomで学習支援>

あくまでも私個人の試行錯誤です。小学生を対象にしています。

1)使用する端末
パソコンとiPad2台でzoomに入ります。パソコンのほうで主に対面(自分の顔をうつし、相手の顔をみる)し、iPadで画面共有をしています。近距離で2台端末を使用するとハウリングをおこすので、padのマイクをミュートにしたうえでイヤホンジャックにイヤホンをはめておきます。どういうわけかタブレットのほうのマイクを完全にオフにできないので、イヤホンジャック対策が必要です。

2)オンラインで使いやすいアプリ
・ノートアプリ「GoodNotes5」
ノートアプリだったら何でもいいと思いますが、私が以前から愛用しているのがGoodNotesなので挙げています。プリントや自作教材を画面共有で見せ、そこに書きこみながら説明するということが可能です。私のiPadでは画面共有したまま子どもに(ノートへ)書き込んでもらうことができないのですが、ノートアプリで作った教材をPDFにしてパソコンで提示すれば、子どもにもプリントに書き込んでもらってまるつけするなども可能です。ノートアプリは本当にものすごく便利なので、子どもたちにも使用をすすめたいです。(※写真は相手とつなげておらず、私だけ入室した状態の試し撮りです。)

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単語帳メーカー
こちらも単語帳機能のあるアプリだったらなんでもよく、Quizletなどでクラスルームを作ってしまっていたら不必要なアイテムではあるのですが・・・単語帳アプリは画面共有しやすく、文章を読んで答えてもらうというスタイルはオンラインでしやすいのでおすすめです。私は主に漢字の読み(漢字まじりの短文を読んでもらう)や、算数の文章題提示に使っています。

・選択肢提示のある学習アプリ
「国語海賊」などの学習アプリは問題の答えとして選択肢がいくつか出るので、子どもに「右」「左」「真ん中」など選択肢を選んでもらってこちらでタップしながらすすめていくことができます。

3)一緒に動画などを観る
パソコンで画面共有ができるので、短い学習動画を一緒に観ながらお話をしたり、観たあとでミニクイズをしてもらったりすることができます。NHK for schoolには短い動画とミニクイズのセットがたくさん用意されているので、学習したい単元を選んだらいいと思います。


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