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子育て

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子どもとの暮らし,教育などについて記述した記事をまとめました。
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2018年6月の記事一覧

読解力がついたらスマホ!?

 「読解力がついたらスマホを持たせてあげる,っていう条件はどう?」  子どもにスマホを持たせるか否か問題が浮上しつつある中,私はオット氏にそう提案したことがあった。しかしそれは即座に却下され,「何かの報酬として,あるいは何かと交換条件にスマホを許可する,なんて論外。」とお叱りを受けた。ううう反論の余地がないけれど,「でも読解力は喫緊の課題だよ。」と苦し紛れに応戦。そしてもちろん「読解力は読解力でつけたらいい。スマホとは関係ない。」とにべもなく言われた。はい,その通りでござい

スマホが欲しいムスメを通して考えたこと

 「スマホいいな~」  とムスメが呟くようになったのは、この1年くらいのことである。「まだダメだよ。」「いつになったらいいの?」「お母さんが、もうスマホを持っても大丈夫だなと思った時だよ。」「え~。どうなったらいいの?」なんていうやり取りはさんざん繰り広げられてきているのであるが、具体的な条件は提示せずにはぐらかしている。実際「これだけの情報リテラシーを身につけられたら」とか、「こういう危機管理ができるようになったら」なんていうクリアな条件があるわけでもないし、それをどう測

愉快で自由な汁飯香

 梟文庫のおなじみプログラムに「汁飯香(しるめしこう)」というお料理企画がある。料理研究家土井善晴さんの「一汁一菜でよいという提案」にヒントを得て,「お味噌汁(汁)」「ご飯(飯)」「お漬物(香)」の3種類でシンプルなお昼ご飯を子どもたちと作って食べることにしたのだ。春休みなど長期休暇のあいだ,仕事で親御さんがいない子どもたちのお昼ご飯をまかなえたらという思いもあるが,それよりはむしろ「子どもだって,自分の食べるご飯を自分で整えられるようにならないとね!」というちょっと説教じみ

みんなで,分けましょう!

 私は東京生まれ,東京育ちである。  それも大都会ど真ん中の,マンション暮らしであった。町内会なんていうのも(たぶん,記憶の限り)ないし,思春期を過ぎた頃には両親の事情で親戚付き合いもほとんど絶ってしまったものだから,「コミュニティの中で生きている」感覚はほぼゼロだったように思う。だからそんな私が今こうしてコミュニティの中で活動しているというのは,自分でも変な気がする時がある。だけどここへたどり着く道筋というのは確かにあったんだなぁと,先日新聞の取材を受けながらしみじみと感じ