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発達障害

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発達障害というテーマをめぐって記述した記事をまとめました。
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#学習支援

異文化理解のためのラボとTwitter

 「お腹がすいた」というのがナチュラルに分からない。  数年前に綾屋紗月さんが「発達障害当事者研究」でその構造を記述されていたのを読み,「!!!!!」と目玉をひんむいた。「今,まさに,私が(ナースとして)お話を聞いている方が困っていることと同じなんじゃないか!?」とピンときた。それは「お腹がすいた」という,表れている事象そのものの共通性ではなく,その大元にあるものが―この場合は,身体各部の情報がてんでばらばらにあがってきて,「お腹がすいた」という意味としてまとめあげることが

無理ゲーをさせられないための

 「寄り目ができない」  なんていうことに気づいたのは,人生40年も生きてからのことであった。寄り目ってあれです,左右の眼球を目の内側へ同時に寄せるやつ。できる人からしたら「何でできないの!?ふざけてるの?」とか言われかねないような簡単なこと(みたい)だけど,いやマジでできないの。どうしたらいいのか皆目分かんない。てゆーか,どこに力入れたらいいの!!?  寄り目をしようとすると片一方の眼球が全くあらぬ方へ動いていってしまう私の様子を見て,家族は驚愕していた。「ほらお母さん,

衝撃的変化の伏線

 前回,綾屋さんと熊谷さんの共著「発達障害当事者研究」との出会いによって,目から鱗をごっそり落とした話を書いた。で,鱗が落っこちたと同時に「私とあなたの身体(≒脳みそ≒知覚)は違う」という思考回路がデフォルトになった新しい身体(≒脳みそ・・以下略)にバージョンアップ。もちろんいいことばっかりではなくて,「なんでもそれ(身体の問題)に見えてしまう」っていう弊害だって無きにしも非ずなんだが,でも私はこの変化自体は免れなかったんだと思っている。  というのも,実はこの話には伏線が

発達障害というテーマとのご縁

 先週突然「発達障害の子どもたちの学習支援に関わる資格を取るための勉強をしている」とお話しましたけれども,無事試験に合格いたしました。ほっ。でもこれはまだ一番下っ端の資格なので,今後上級資格にも順次チャレンジしていきたいと思っている。昨日もあやうく「災害時(子どもの)ひきとり訓練」をすっぽかしかけたウッカリ脳みそではあるが,しっかり頑張りたい。いやしかしムスメよ,「お母さん迎えに来てくれるのかなぁ」とハラハラさせてごめんよー。ひとりポツンと校庭に残されることにならんで,よかっ