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停滞とその出口

こんにちは、美里です。
クリスマス、終わっちゃいましたね。特別予定はなかったですが、クリスマスが終わるとなんだか寂しい。ウキウキしたクリスマスソングが聞けなくなるからかな。

今年も残るところあとわずか。皆さんにとって今年はどんな年でしたか?
私にとって2022年は、一言で言って、非常に「停滞」を感じた年でした。笑

なんだか緩んだゴムの一番下がったところにぐでっと寝そべっていて、うにょーん、ぐでーんってしている感じ。いつもなら、立ち上がって上を目指そうとしたり、色々抜け出そうともがくけど、
今回は上の方も見ずに、別にいいよぉ〜ここで。とグダグダしている感じでした。

何かことを起こすにも、計画自体たてられない、たてたくない。先のことを考えようとすると思考停止。そして今回は焦りも生まれない。笑
どうしちゃったの私、これじゃヤバイ、ということはぼんやりわかっているのだけれど、だからって何かするわけでもない。

今この年の瀬になって、ようやくこの停滞からの出口が見えてきた、もしくは抜け出せた?気がしています。

しかし、この長い期間の停滞、なんでだったのでしょう。

停滞の理由

思うことの一つは、そういう時期、流れだったから?

見えないエネルギーの流れといいますか、時と共に移り変わるフェーズの時期や変化だったりとか、うまく説明できないけど、そういうのってあると信じていて。「そういう時期」っていうの、あると思うのです。
で、いろんな「そういう時期」があって、いきなり流れが来て早いスピードで色々なことが起こっていく時とか、逆にもがいても全然うまくいかない時期があって、でもその時期を抜けた途端に急にうまくいって動き始めたり。

もう一つは、先の見えない彼との関係の影響だったかもしれません。

彼との関係は2年半以上続きましたが、正直二人で将来を描くことが困難でした。時には楽しい将来像をイメージすることもありましたが、色々な現実の問題がありました。彼も私も経済的に安定とは言えない、なぜかよく起こる衝突、コミュニケーションの大変さ。将来を想像した時にどうしても、疲れそうだな〜、大変そうだな〜なんていうネガティブな想像が出てきてしまって、ワクワクしなかった。
ほとんどの時間は二人でいて楽しいし、彼もとても良い人でしたが、結婚、家族、となるとそういう心配の要素はもっと如実になってきます。それでもやはり二人で関係を築いているのだから一緒に問題に取り組んでいって、二人で暮らし始めるとか、次のステップへも考えていきたいと思っていた時期もあったけれど、2年以上経っても、彼曰く「I'm not ready. /準備ができていない」とのこと。
年齢を考えた時、結婚はいつでもできます。でも子供が欲しいと思った時私も若くないですからいつまでも待っていることはできません。彼の性格的にきっと5年後も同じ場所にいるだろうなと想像もできました。彼がいつまでもそういう感じなら、私は誰か他の人を見つけて結婚、出産としなくてはいけない。でもお互い好きで一緒にいるわけで、私も今結婚、今子供が欲しいわけではないので、焦って別れなくてもいいか、とか。笑
モヤモヤしながらもずっとズルズル付き合ってきていました。

そんな状態の二人で、先の計画が立てられるはずもなく、私一人の将来についても、やはりリレーションシップの中にいますから、彼なしで勝手に立てることもなんとなくできない。

彼のことは傷つけたくはない、でもこのままではダメなことは分かっていました。
今年の後半で何回かちょっとした出来事があり、それらがきっかけとなり決心して別れを告げました。

彼と一緒にいること、ずるずる付き合っていたことは私の意思であり、逆にもっと早く別れられたかと考えるときっと後悔が残っていたと思う。時間の無駄だったみたいなことも思わない。たくさん楽しい時間を一緒に過ごしたし、お互いの支えになれていたと思う。
でも先が見えなかったのは、この関係が大きく影響していたと思います。

新しいフェーズへ突入

別れたら、一人。
私だけのことを考えて、私の行きたい未来に向けて歩く。

一人の寂しさはあっても、なんだか本来の自分をどんどん取り戻してきた感じ。時間もたくさんできた。笑

ところで、
停滞感が最高潮(?)の時に、実は日本に本帰国しようかなとも思っていました。
ニューヨークにチャレンジしに来ているのに、目標も失ってダラダラして、本来の照明の仕事やデザインの仕事もしていないで、カフェでバリスタのバイトしているだけだし、そんならもう日本帰って、とりあえず自分の既に持っているスキルを活かして誰かの役に立った方がよっぽどいいんじゃないかと思っていて。
で、じゃあ帰ろうと思った時に、じゃあニューヨーク離れる前にやり残したことやってから帰ろう、と。
(以前もそういう時期がありました。前回は帰る前にちゃんとニューヨークで遊んで帰ろうと思って遊んでたら、照明デザイナーの仕事が見つかっちゃって留まった。笑)

で、今年の目標で「小さくてもいいからどこかにイラストを飾らせてもらう」というのがありまして。ずっと忘れたふりしてました。笑
11月末、彼と別れた直後、カフェで働いているときに、なんとなくカフェのオーナーに、どこかそういうことができそうな場所を知らないかと聞いてみました。
働いているカフェは色々許可の面で難しいと思い込んでいて、で、オーナーはコーヒーロースターでもあるので(ていうかそっちが本職なのか)、ニューヨークの色々なカフェに彼の豆を配達しているし、顔も広い。

そしたら、オーナーから、「え、うちでやればいいじゃん?」と。
「いいよいつでも、今週からやる?」
私ポカン。笑 
「え、昔にマネージャーと話した時、ここでやるのはちょっと難しいかもって話になって無理だと思ってたんですけどいいんですか?」
「いいよ全然、好きに使って!」
「あ、じゃあ年内でやっていいですか?」
「もちろん!」

ということで急遽、働いているカフェで、イラストの個展を開催する運びになりました。展示開催という今年の目標が突如実現!

展示、と考えた時、いや〜準備色々大変そう、時間もかかるだろうし、お金もかかるだろうし・・・大仕事。なんて思っていたんですが、結果としてその話をしてから2週間後に開催という、最短準備期間で展示実現となりました。笑

人生初めてのイラストの展示

12月10日から18日まで9日間、働いているカフェで展示をさせていただきました。
これまたカフェオーナーのご好意で、まだ残っているイラストは年内いっぱい飾っていていいことに。現在もまだ6点がカフェ内に飾らせていただいています。

停滞の時期ではあったけれど、一人で家にこもって絵だけは描いていました。本当は色々な人と会って、ランプデザインのプロトタイプを進めたりするべきだったけれど、そのエネルギーが全然出なくて。笑 
でもイラストは一人で完結できること。だから結構絵は描いてきていました。今まで描きためたイラストの中からセレクトして展示をする形で行いました。

人生で初めて、沢山のランダムな人に私の絵を見てもらう機会を得て、緊張しましたが、とてもワクワクしていました。
特にカフェというスペースが私にはちょうどいい。わざわざギャラリーで、絵目的で見てくれる人に見せると緊張するし(笑)コーヒーを買いに来たランダムな人に見てもらえるのが、とにかく無名でまず多くの人に知ってもらいたい私にとっては理想的。

私は自分のために自分の好きなものを描いていただけなので、それを他の人がどう思うかは未知数。しかも私はアートの勉強をしたこともない本当に勝手に自分で描いているだけの人間なので、見る人が見たら、「これはひどい」みたいなことにもなるのかな、なんて想像していました。とにかく見せて反応をみてみよう。

カフェですから、基本お客さんはコーヒーを買いに来ます。絵に全然目を向けない人の方が多いと思いきや、結構多くの人から非常に好意的な反応をいただき、びっくりしました。

見ず知らずの人が、思いがけず私の絵を見て、良いと思ってくれる、好きになってくれる。という光景を目の当たりにしたことは、大げさに聞こえるかもしれませんが、多分私の人生を変えたと思います。

自信が何十倍もつきました。そして私の作り出したもので人が喜んでくれるという体験は、本当に良いものです。

この展示会を通して得た体験、出会い、うまれた会話によって、私のビジョンがガラッと変わったと思います。
もしかしたらニューヨークという場所は、私が活動するのに正しい場所なのかもしれない、もうちょっとニューヨークで絵を描き続けたい、止まっていたランププロジェクトも今なら色々な人のサポートで進められる気がする。来年も展示をしよう、プリントショップをオープンさせなくちゃ、あれも描きたい、これも描こう。イラストでもっと人と関わっていこう。

ワクワクする先が見えてきた!
なんだか停滞期を抜けて、新しいフェーズに変わった空気を感じています。

(展示については、詳しくは次回のnoteで書きたいと思っています。)


停滞って悪いこと?

先がやっと少しずつ見えるようになって、進み始めた感覚をつかめている今、ふと振り返って停滞期について思うと、友人に言われた一言を思い出しました。

「停滞すること自体は悪いことじゃないと思う、焦らない焦らない」

彼は、なんというか達観しているというか、なんか一段上のレベルにいる感じが個人的にはしていて(🙏)非常に素晴らしい友人です。必要な言葉をいつもくれる。

言われた時は停滞真っ只中、あまりピンと来なかったけど、確かに停滞って、そういう時期なだけで、悪いことではないのかなぁと今はなんとなく思います。
停滞しているからこその、そこで生まれる体験や感情の意味があると思うし、私の場合はなんとなくソーシャルになれなくて絵ばかり描いていたからこそ、こうして次のフェーズに入った時に、発表するものを手に入れたわけで。

結構長いこと下の方に沈殿していたので、つらくはあったけれど、今はやっとワクワクの心を取り戻して、今は来年、これからが楽しみです。

色々な「そういう時期」っていうものは、それぞれ違う意味があって、色々なものを与えてくれるものなのでしょうね。

長くなりました、今回はこの辺で。
皆さま、年末暖かくしてお過ごしくださいね。
またお会いしましょう。

みさと



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