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(187)物は言いよう

雨がザアザア降り続きまだ梅雨だったなと眺めていた翌日には雨が止み、夏を告げる風が吹いた。梅雨明けと真夏の狭間の一瞬に吹く風がさらりと軽くて明るい爽やかな風がとても好きだ。 ほんとうの梅雨明けの次に来るのはまた猛暑とはひどい夏だなあと思う。夏休みの夏は好きだけど、基本的に、暑さが苦手な身に夏はツライ。良いことは、洗濯物がすぐ乾くのと、洗った髪がすぐ乾くこと。着るものが少ないことくらいだ。 数年前くらいにラジオか何かで、夏はは30度以上にもなって湿度も高く厳しい暑さで、冬は雪も降る寒さなので、日本はとても厳しい気候なのだと説明をしていたのだが、それは私にとって衝撃的な事実だった。たぶん多くの日本人が、日本は四季のある豊かな国だと教わってきたはず。そして、豊かな国だから住みやすい国なのだと脳内変換して認識していたので、真夏日がどんなに暑かろうが冬の朝寒かろうが、日本の気候が厳しいなんてこれっぽっちも思っていなかったのだ。だから、日本は夏と冬の寒暖差があって生活は大変なんですよとさも当然のように言ってるのを聞いて、心から驚いたし、同時に心底納得した。そうなのか!!そうだよ、これは厳しい気候だよね!!と。 暑くても寒くても寒暖差の少ない気候なら身体はもっと順応させやすく楽だし、衣類やその他の準備も少なくて済む。真夏と真冬では必要なモノがまったく違う。しかも厳しい時期だから乗り越えるために色んな準備が必要だ。若い頃は四季折々のおいしい食べものがあって、季節ごとのファッションが楽しめて、四季があって豊かというのをすんなり受け入れていた。年齢を重ねるとなぜか季節の仕事とか用事が増えて寒暖差は体に堪えるし、おまけに夏の暑さが昔より格段に酷くなっている。だから、四季の変化をたのしむ心は持ったままで、でもこの気候はきびしいんだよねと何となく自分に甘く加減してやって行くことにした。生きやすく生きるのがいちばんいい。 ![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/83838625/picture_pc_29d5471d11ee9094f01ae16ec5bc818a.png) ![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/83838669/picture_pc_59b8b443139f496d973e1cccbeb4ecb8.png) ![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/83838671/picture_pc_d05bd54a75abb2a5a880b8dd44d4786b.png)

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