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(177)予定調和の外側

ラジオでミュージシャンが新曲の解説をしていて、ギロという洗濯板を引っ掻いて鳴らす楽器が無かったので代わりにペットボトルの蓋を使って録音したという。その楽器の専門家に弾いて貰えば予想通りの音が出るけど、違うモノを使うと意外な音が得られる。全員合唱もプロのきっちりしたのより、素人が混ざると微妙にズレたりして、そこが良い、予定調和的出ないのが良いという。 微妙なズレがどういいのかもちゃんと話していたけど聞き取れなかった。臨場感か情感かそんなような事だった気がする。それを聴きながら、ふうん、植物染めも似ているかもなと思う。技量不足もあるけども予想通りにならなくて、違うなあと思う。でも見方を変えると意外な良さがそこにはある。 答えを一つに固定していると外れたものは失敗になるけど、自分の頭の中のイメージを完璧としなくてもいいんじゃないか。自分のイメージ出来る程度よりももっと広い世界を発見する方がいいんじゃないか。自分のイメージに絶対的自信は持っていない私はそんな緩さでいいのかもな、と考えている。 ![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/71089172/picture_pc_43f96d51fea8c7d29a081c6d318ce9b0.png) ![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/71089185/picture_pc_e8adda5257db9150dd1167b3c6e4264d.png)
昨日ランチに行った店がアジアンミックスで、タイ料理、コリアン料理、インド料理がメニューにあるのだが、各国出身者が集まって作った店との事。外看板のチゲを頼もうとしたところ、中はカレーの香りが充満していたので今日の厨房はインド系なんだろうなとカレーに変更。これにサラダもついて880円でコスパは良いがお腹いっぱいすぎた。食べれなくなったなぁとしみじみ。 電車は時間通りに来た方がいいし、天候も平年並みがいいし、日常を構成する大部分が予定調和的であると穏やかに過ごせそうだ。でもやっぱり現実はそうはならなくて、何かどこかがズレてくる。ズレるから隙間ができるし隙間があると動きがでる。なんだそうか、予定調和ということは、完全に全てが予定の通りに物事が進むということは、全く世界が固定されてしまってシナリオ以外の可能性がないという事になるのだな。それは怖い世界だわ。

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