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(131)いきものたちの12月

日の当たる場所は暖かいけれども日陰はかなり寒く日も短くなってくると庭にいる虫も少なく、たまに蜂や小さな蛾や羽虫くらいになる。カマキリも見ないなあと思っていたら二日くらい前に窓辺のジャスミンの葉の中にいるのを見つけた。なぜか逆さまになってお尻を日向ぼっこしている。

寒い時は繁みの中の方にいるらしく、そういう時はどう探しても見つからないが、今朝はカマキリが先に見つけていて気づくとジッと私を睨みつけていたので、おはよ、とあいさつした。

朝と夜、カタツムリの様子も見ている。ちょっと前までは寒そうにしていても日が当たりすぎると移動していて、そんなカタツムリを観察するうち、いつも葉陰に隠れているけれども暑い時は土の上へ、寒い時は葉っぱの上と細かく調整しているらしいとわかってきた。餌は冬だからか毎日は食べずにお腹が空くとまとめて食べるとか。ところが先日帰宅してケージの中にカタツムリがいない。居なくなるわけがないと葉っぱをあちこち避けて探していたらなんと地面スレスレに潜っていた。しかも渦巻きを下にして逆さに土に埋まって、フタをして寝てしまっている。驚いた。なんで逆さに!?と考えてみたけれど、あの渦巻きを利用してグイグイと土に殻を押し込んでいるのではないだろうか。他に理由を考えられなかった。

時々カタツムリが逆さになっている時があって、ひっくり返っちゃったのかと正位置に直していたのは余計なお世話だったのか。迷惑していたのかもねえ。

猫たちは寒そうにしてもとりあえず外に出たがる。外に出てあまり寒いとどうしようかと考えている。ことし千両が沢山実をつけたのだけど、小鳥が啄ばみはじめたので用意していた袋をかけた。万両は年明けまで保つけど千両は上向きに実って目立つからか早く食べられるそうだ。南天もすぐ食べられてしまうから、高い枝を年末ギリギリまで切らずに残して鳥避けにする。お正月を過ぎたら食べて良いことにしている。

なんだか急に詰め合わせ缶に入ってるようなスパイスの効いた茶色のカリッとしたクッキーが食べたくなり、あれは何だろうと本を調べてみたが、クッキーと言えばバタークッキーがほとんどで見つからない。タイム ライフ ブックスのクッキー巻の古いそれらしいレシピは調整がめんどくさそうだし、と見てるうちに私の探しているのはスペキュラスかもと気付いた。最近流行りだしたようだけど、伝統的なクリスマスのお菓子とのこと。消化に良い成分や毒消し作用のあるようなスパイスがたっぷり入っているからこの季節に食べるのだろうけど、私の身体が欲したんだろうか。アニスパウダーがないのでスペキュラスは次回にし、ナツメグ入りドロップクッキーレシピにシナモンとオールスパイスを入れて作ったらスパイシーで満足したけど、口当たりがふかっとしてやわらかすぎるので、やっぱりちゃんと作ってみようと思う。

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