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(50)オオバベニカシワ染め 2

先日オオバベニカシワで染めた糸などは数日経ってようやく乾いた。酢酸鉄媒染で染めたグレーと、重曹のアルカリ媒染の金茶色、の予定が、金茶色になったのはジュート紐だけだった。木綿糸とリネン糸は薄い灰緑~ベージュになった。

酢酸鉄媒染液に浸した時の、青系の澄んだグレーがそれは美しくて、疲れてボンヤリしていたのに覚醒して、一気に目が覚めた。洗うと青味がどんどん抜けていって、ピンクを感じるグレーになるので、あれれ?と思ったけれども、定着しない色が落ちて見えなかった色が現れるのはとても面白い。赤味は木綿の方が強く出るらしく、古いコットンバッグが一番ピンクっぽさがあるのに、写真にはうまく写らない。麻のギンガムチェックワンピースとロングキャミソールはほのかにピンクのグレーに染まり、とてもいい色になった。

灰桜よりもうすこしオレンジが強めのサーモンピンクよりの色は、春先の新芽の色で、探してようやく古い写真を見つけ出した。秋に葉が落ちる前にもう一度収穫出来そうなので、その季節はどんな色になるのか。もっと重ね染めしてみるのもいいし、毛糸も染めてみたいと思う。

参考文献
・よしおか工房に学ぶ はじめての植物染め
・新装版 草木染 染料植物図鑑


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