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(55)街へ行く。3 東京現代美術館

関東もとうとう梅雨明け。コロナも再拡大しているっぽい。しかし今行かねばまた閉まるかもしれないからと、東京現代美術館へと出かけた。

オラファー・エリアソンをもう一度観るのが目的だが、他の展示もサイトでチェックして観たくなったので、企画展3展+常設展を回ることにした。「もつれるものたち」「おさなごころを、きみに」「MOT常設展」の順にまわり、最後にオラファー・エリアソン「ときに川は橋となる」を観ることにした。

「もつれるものたち」
1 トム・ニコルソンの《相対的なモニュメント》は第一次大戦中に発見され、兵士たちにガザからオーストラリアに運ばれて戦争記念館の壁に埋め込まれたモザイクの変換を想像することから展開したプロジェクト。床に置かれたモザイク、また二つのビデオがとても良くて、現代の社会は複雑だ、と老人の語る言葉が重みをもって胸に響いた。

3 ミックスライス《(どんな方法であれ)進化する植物》プリントと2チャンネルビデオ。

7 リウ・チュアン《ビットコイン採掘と少数民族のフィールド・レコーディング》3チャンネルビデオ。

ビデオを3つ観た後、他の展示作品があまりわからなくなってしまった。その時はビデオが良かったからだと思ったが、受動的でも見ることのできるビデオの刺激が強すぎたのかのかもしれない。普段動画をほぼ見ていないので、ものすごく入ってきてしまうみたいだった。


「おさなごころを、きみに」
子鹿と、看板文字。これしか分からなかった。看板文字からフォントを制作する過程のビデオがあり、馴染みの作業風景を観て、これって楽しいことなのか、と思っていたけど、たしかに遊んでるようなものかもと思う。

他のビデオや参加型展示のゲームは、少しだけ触って、!?となりやめた。ゲームは苦手で、子どもの時からボードゲームやトランプ遊びはしても、ゲームセンターは全然ダメだったのを思い出し、私はゲーム的なセンスが無いのだなぁと改めて認識する機会になってしまった。


美味しいオトナの卵サンドを食べてから、常設展へ行き、草間彌生の作品があったのでそこでホッとしたので、草間彌生の絵をみてホッとするのもどうなのか。

ビデオを観ていて、途中不快な気分が生じた時があり、私は知りたくなかった事なのだなと思い、自分が何にどう反応するのか、以外とわかっていないことに気づく。

理解できるのはどの辺りまでなのか、苦手なのは何だったのか。自分自身の反応を観察して、なるほど、こういう人だったのかと思う。

オラファー・エリアソンはそこそこの人が入っていて、確認するように観るだけにしたけれどやっぱりいいなあと思う。最高だ。


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