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(67)アイドル体質

雨が降ったのと、昨日あまりにも暑かったので、幾分ましなように感じるとはいえ35℃。リビングのソファに、寒がりジジのための暖かい場所を作り、カーペットを外して、暑がりモモのために床にクッションを置いてみた。ジジのエアコン避難所となってる和箪笥の上の隙間は、引っ越したばかりの頃に、ジジがいつもいた場所で、ここにいると落ち着くみたいだ。

今朝は8時に内装屋さんがきて、工事箇所を確認して行った。2人組の一人が猫に声をかけてくれているが、シャイなジジはモジモジしているので、リビングのテーブルに寝転んで、こちらの様子を気にしてるモモを抱いてきて下ろすと、ご機嫌にあいさつしに寄って行く。かわいい~と喜ばれて、調子にのり、作業中のもう一人にも、ミァ~!と歩み寄って撫でてもらっていた。流石のモモちゃんだ。人間すべてが、猫にイチコロと勘違いしてる猫。

子猫時代を過ごした家で、猫たちがいつもいた出窓は、通りに面していたので、猫たちは近所の方に可愛がられて育った。早朝から深夜まで、毎日出窓に出演し、猫ちゃん猫ちゃんと声をかけてもらったおかげで、ジジもモモもアイドル体質になったのだと思う。ファンがいないと、つまらない生活なのだ、きっと。しばらくすると、ジジもそっと近寄って、撫でてもらっていた。

内装屋さんたちが帰っていくと、やれやれ、と満足した風情で、自分の場所に帰って寛いでいた。ひと仕事したらしい。よかったね、猫さんたち。まだまだ現役だよ。

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