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逃げ恥に見る、現代社会のあり方

こんにちは、こんばんは。そしてあけましておめでとうございます。

お正月もそうそう、noteに記しておきたいことがあったので残しておこうと思います。

みなさんは1/2放送の「逃げるは恥だが役に立つ」通称「逃げ恥」はご覧になりましたか?逃げ恥をみて、「これは社会の略図だ」と思ったので個人としての感想・考察などを記しておきます。本当にこれが正しい意見とかではなく、あくまでも感想として見ていただければと思います。(本当はもっと書きたかったけれど長くなり過ぎそうなので辞めます)

私の感想ツイートはこちらです。これを少し深堀しただけの記事です。

扱うテーマの多さ

約2時間と少しの間にテーマにされたものとして

「現代における妊娠・出産・育児」「選択的夫婦別姓」「セクシャルマイノリティーと結婚」「子宮体がん」「つわりでの日常生活の困難さ」「男性の育休問題」「男性への性別役割の押しつけ」「出産育児に対する男女の認識差」「計画的無痛分娩」「コロナ禍のリモートワーク・リモート飲み会」「ハラスメント」「結婚しない選択・事実婚の選択」「同姓婚」「ジェンダーロールの呪い」

他にもあると思いますが、このようなテーマが主だったのではないかと思います。今話題のテーマを入れることで視聴者にも考えてもらうまでが製作陣の意向なのでは?と思うくらいスッと入ってきた気がします。

個人的にもこれは入れてくるのか、これもか、こんなに入ってるのか、すごいと思ったほどの内容でした。

今話題のテーマをこれだけ扱っているのに約2時間ほどでまとめられているため、「現実はこんなにうまくはいかないよ!」と言いたくなる意見もわかるし、駆け足気味で辛くなっちゃったよ、って人もいたと思います。

ただ、問題定義をすることに意義があると思っているので、色々な意見で話し合える世の中、というのが裏テーマだったのかな?という勝手な憶測です。


これが正しいとは言っていない


たくさんの問題定義をしていますが、一方で誰も「絶対にこれがいい」と断定してないのです。「○○もいいけど、○○もいいよね」「前まではこうだったけど、今はこう考える人が多いよね」というニュアンスになっているものばかりなのではないかと思います。

相手の意見や意向を無視するのではなく、別の考えもあるよ、ということを伝えることは難しいこともあるので、それをうまく伝えられるのはやっぱりドラマならではだな…とみていて俳優・女優ってすごいとなりました。


社会問題の捉え方


Twitterをみながらドラマを見ていたのですが「説教臭い」「社会問題うざい」という投稿をいくつか見ました。

もちろん、ドラマなのだから楽しい内容が多い方がいいかもしれないし、社会問題を話すこと自体が「説教臭い」「社会問題うざい」と思う人もいるのは事実です。

大学生くらいの頃は私も「社会問題の話ってあんまり言わない方がいいのかな」「こういう話したら嫌われるのかな」と思っていました。

でもずっと「説教臭い」「社会問題うざい」「考えたくない」というままでは日本は変わっていかないし、変わっていかないことで苦労して大変な思いをするのは私達なのではないかと思っています。

意識が変わっていない人が「現実はおかしい」だとかなんだとか言うのは辞めましょうね。

批判的意見と裏を返した意見


「こんなの夢物語でしょ」「新しい時代の新しい価値観の押しつけ」「境遇に恵まれない人もいるから見ていて辛い」「フェミっぽくて無理」
「お金があって、親しい友人・家族・同僚がいたらできるけど、そうじゃない人の方が多いし諦めることのほうが多そう」

こんな意見もありました。こっちの意見もすっごいわかります。個人的には2つ目の意見がめちゃくちゃ刺さっていて、「確かにどちらかといえば私もそうなんだよな」と思っています。

実家は遠方、友人も現住所の付近には少ないし、すごくお給料をもらっているかと言われたらそうともいえない立場なので気持ちはわかるんです。まさに社会の略図。

でも、だからといってそのままでいいの?ってことを考えて欲しいと思っていて、それも含めて「これはこうだったけど…」という話ができるような社会になればいいのかなと思っています。

最初は押しつけと思われてしまうかもしれない。でも、それでも、こういう問題がある、ということを声に出して言わなければ何も伝わらないの世界だから問題定義をするという姿勢がすごいと思って見ていました。


見た人が全員が全員よかった、となれないものもあると改めて知ったし、だからこそ色々な意見が生まれるのだなとも思い直せました。自分の置かれた環境なんかで思うことも変わることなんて多いから全てが良い、というものはこの世界にはないということも思い直せました。

結構、人に対して意見を押しつけてしまうことも人間ってあるから気をつけないといけないなと反省しています。

結局、私が言いたいこと


ドラマの時間的にもこれだけのことをまとめて詰め込んで放送して届けるのは大変だろうなと同時に2時間ちょっとじゃもったいなかったな、もう少しゆっくり描写されてたらもっと伝わるだろうなというところもあったと思います。

原作には少し掘り下げてかかれている場面もあるみたいなので気になった方は確認してみてください。

その問題定義された内容を否定しあって嫌い合うのではなく双方で話し合えるような雰囲気になる世の中を作っていかないと多様性を理解して尊敬するような世界にはならないなと改めて思わされました。

あとは、作中にも何度か出てきてたと思うけど、多分人間って誰しも「○○でないといけない」という呪いや呪縛に縛られて生きていると思っていて、それが少しでも減っていく世の中になるといいなと個人的に思っています。

難しいことではあるけど、誰もが、自分らしく自分にも優しく、周りの人にも優しく過ごせる世の中を目指していきたいなと改めて思ったという感想で締めようと思います。


読んでくれた人、ありがとうございました。

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