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服好きを続けて1つ分かったことがある

好きなものはたくさんあるけれど、小さなときから20年近く変わらず好きなのが服。
そのおかげで今は服を売る仕事をしている。

公私ともに服に関わる生活を続けて分かったこと、それは『服は生活の全てにはならない』ということだ。

学生の頃バイト代をほぼ全部服に使ったりだとか、欲しい服を手に入れるために給料日を待ち、買ったと思えばまた次の服が欲しくなりの繰り返しだとか、余裕で経験済み。
あるとき、だるま式に増えては減らない欲しいものリストを見て、ふと気づくときが来た。
自分は世の中全ての服を着尽くせるわけがないし、こんなに服を買って何を満たしたいの?と。

わたしの仕事は服を売ること。
でもただ単に所有欲を満たすだけの買い物はもういいや、と思った。
実際のところ、これだけ買った金額で、わたしは広い世界のどこに行けただろう、どんな素晴らしい経験が出来ただろうと思ってしまった。

世の中には楽しいことがたくさんある。
ご飯、旅、読書、映画、エンタメ、、、数え上げればきりがない。
服はその中の1つだったのだ。
そんな当たり前のことを、という感じだけどわたしにとっては大きな発見だった。

ちなみに、わたしにとって服は、世の中の楽しいことを精一杯楽しむための基礎であり、より良い1日を過ごすためになくてはならない必須科目。

その時々の気分に合った服を着て外に出たときの高揚感ったらないし、気分とちぐはぐな服を着ちゃったときの違和感ったらない。
心から好きな服は、わたしに元気とちょっとだけ勇気を与えてくれるし、内側からみなぎるパワーがまるで違うのだ。

服はわたしたちが健やかに自分らしく生きていくために欠かせないもの。
でも、それは生活の全てなわけじゃなくて、思った以上に世の中は楽しいことに溢れていた。
そして、好きなものは世の中と自分の繋がりを見つけてくれるんだな、ともっと好きになった秋の夜でした。

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