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人間はAIに支配されるようになるのだろうか

地元の映画館で風の谷のナウシカ、もののけ姫、千と千尋の神隠し、ゲド戦記とスタジオジブリの4作品を先日まで特別上映していた。

上映最終日にたまたま時間があったので観てきた。

こんな世の中だし大好きなナウシカを観ようかと思ったが、そういえばもののけ姫は10代の頃に観たきりだった。今一度観てみることにした。

公開が1997年、今から23年前。10代のあの頃はきっと、宮崎監督が描いた物語の本質が何も響いていなかったな。

その後、宮崎監督の描く世界が気になりネット動画などを漁っていたら、あるIT企業の社長さんが人工知能を使って作ったCGアニメーションを宮崎監督にプレゼンする動画に遭遇した。

当時話題になったらしいのでご存知の方も多いかもしれないが、このCGアニメーション上の”人工生命”がとても不気味な動きをする。この"人工生命"には痛覚や頭が大事という概念が無いので頭(物理的な)を使って早く歩くなど、リアルな人間の発想では出てこない動きを作ることが出来るらしい。

これを観た宮崎監督は「生命に対する侮辱を感じる」と不快感を露わにし、「地球最期の日が近い」とつぶやく。鈴木敏夫プロューサーも「どこに辿り着きたいんですか?」と着地点を訊ねる。

製作したIT企業側は”単なる実験”、”人間が描くのと同じように描ける機械が作りたい”という思いらしい。

開発者や技術者は単純に今まで無かったものが作りたい、誰も見たことが無いものを見てみたいというような無邪気な好奇心で新しいものを作り出そうとしているだけかも知れない。

ただ、新しい技術が不特定多数の人間に一気に広がることが可能になったこの世の中で、その無邪気な好奇心から生まれたものが今度は何を人々の心に生み出し、それがどんな世界を作っていくことになるのだろうか。

人間の心はIAに翻弄されないほどに進化しただろうか。

人間の思い通りの未来を作るなんてことは不可能だとは思うが、技術を発展させると同時に人間の理性に基づいた着地点も共に考えることをしなければ、地球最期の日がどんどん近づいてくるような気がした。

↑久々に見た木霊は思っていたよりもお尻がぷりぷりしていた。

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