短所はもしかしたら、あなたの素敵なところかもしれない。
思わず目をそらす夏の眩しい光も、
優しくキラキラと光る木漏れ日も、
いつまでも見つめていたくなるような夕焼けも、
好きだ。
そして、
個々様々な光が映し出す、影が、好きだ。
光と影は常に一緒に現れる。
気がついていなくても、そこにある。
どちらかだけが、見えてしまうことがあっても。
よかったら、今日は一緒に、見つめてみませんか?
普段見ていない方を。
先日、質問箱にこんなお手紙をいただきました。
お手紙、ありがとうございます。
雑、ガサツ、めんどくさがりと言われるんですね。
それで、少しでも直そうと思っているんですね。
相手の言葉を真摯に受け止め、自分で振り返り対応しようとされていて、なんて真っ直ぐで誠実な方なんだろうと感じました。
でも、言ってくれたところ、直してしまうのは、少しもったいないような気がします。
わたしが、あなたのこと、好きです。
細かいことにはこだわらない、おおらかで寛大な心を持っている方だと伝わってきます。満を辞して、興味を持ったことに熱意を捧ぐ姿も見えてきました。
そんな素敵なあなたをなくして欲しくないななんて、勝手ながら感じました。
これは、これを読んでくれているあなたにも、
これを書いている私にも、
そして、あなたが苦手なあの人にも、
言えることかもしれません。わ
ちなみに私は、子どもの頃から、
慌てん坊で、
感情的だと言われてきました。
慌てん坊すぎて、スカートを履き忘れて小学校に登校した黒歴史があります。
感情的すぎて、よく泣いたり怒ったりしていました。
昔は、直そうとしていました。
でも、直せないんですよね。
だって、これが私を作っているものだったから。
慌てん坊だから、行動力をつけて、色々なことに挑戦するようにしました。
感情的だから、思いやりと情熱を大切にしています。
直そうとしてみて、直せなかったら大切にしてしまうのもありかもしれません。
そして、あなたの苦手なあの人の嫌いなところも、見方を変えたらその人の長所かもしれません。
こだわりのある頑固な人は、じっくりと物事を最後までやり遂げる力があるし、
強引な人は、エネルギッシュに周りを引っ張るリーダー性を持っていたり。
私は写真家です。
人物写真が大好きですが、被写体の魅力は、光が当たってキラキラ眩しいところだけではありません。
影が作る立体感、陰影。
光と影、その両方が被写体には必ずあり、だからこそ深みがあって魅力的なのです。
これからも、自分に色々な光を当ててください。
強い光、ささやかな光、清々しい光。
光が当たっている自分の姿を自分で見るのは困難ですよね。
だから、その時々で作られる影を、見てあげてください。
あなたから見えやすい、よく見える、その影の全てが、あなたの魅力なのかもしれません。
私はよく見えている、あなたが欠点と思っているような部分もあなたの大切な魅力だと思いながら、今日もシャッターを切ります。
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