横領容疑をかけられました

コロナ禍こそチャンスでしょ!
当時の私が思っていたこと、もちろん今も考えは同じ。

「駅前ビルのテナントが空くからチャレンジしてみない?」
というお誘いを受けたのは30才の夏。
これまで接客や営業、ホームページ制作など色々な職に挑戦してきたが、自分でやる店舗。
それにワクワクした。

こんな店舗事業経験のない若造に、駅前の一等地での事業展開の話がくるなんて。
しかもコロナ禍で家賃も通常の半額。

暇さえあればビジネス書を読み、YouTubeで起業のノウハウを聞き漁り、ビジネス系オンラインサロンにも入っていたので
これはもう満を辞して流れが私に来ているのでは?いやいや、でも、、、やれる?失敗したら?自問自答を1日何回も繰り返した。

子育てしていると、毎週5日間しっかり出勤するのは難しい。突然の熱でお迎え連絡はもちろん、コロナも会い余って預かってもらえない日もザラにある。
会社や同僚も「仕方ないよ」と言ってくれるが、やはり中途半端にしか仕事ができないストレス、周りからどう思われているかとプレッシャーを感じて限界にきていた。

もっと稼ぎたい!自由な時間とお金を得るためには
起業もしたい、、、。

悩んだけれど
今を逃せばぜったいに後悔する、
これだけは確かだと思った。

慌ただしく1ヶ月で形にまで持っていき、卸売販売を始めた。
客足はそれほどでもなかったが、新たな取り組みということでメディアにも取り上げてもらい順調に売り上げは伸びていった。
自分の店で、自分が思った様に事業ができる、この快感を一度味わうとなかなか勤め人に戻れそうにないなぁ、、、。

もちろん良いことばかりではなく、子育て中の私は、どうしても毎日は出勤できない。
友達や親戚にバイトしてもらい、なんとか回していたが
そもそもそんなに儲かる業態ビジネスではなかったことをジワジワと実感として感じた。

休みなく働き、子育てしていて無理はできないからと起業したにも関わらず、負担はどんどん大きくなる一方。
朝から晩まで動き回り、それでも従業員の給料と仕入れの支払いと、入ってきたお金は出て行くばかり。完全なる自転車操業が爆誕してしまった。

幸い、チャレンジ出店として3ヶ月の契約だったのでここが潮時だろうと決めた時だった。

「うちの事業、譲るからやらない?」

この次こそは儲かるビジネスモデルをしっかり考えなくては‥そう模索する中で、仕入れ先のオーナーからこんな話をいただいた。すでに利益がでている事業を譲ってくれるという。

「もう引退しようと思ってて、お店やめたら田舎暮らしでのんびりさ。でも今のお客さんをほっぽり出すのは無責任かなって思って。」

辞める理由も分からなくはないし、何より早く手放したいという。

周囲からは
「なかなか曲者と評判だけど、ホントに大丈夫?」と心配された。

確かに、言動は政治絡みの過激な発言も多く、私の周りにはいないタイプ。
でも物事をハッキリ言うこと、正義感に溢れたところは良いことかも‥。
そう思い、まぁ何かあっても

今すぐでも譲りたい

といっていたから大丈夫だろう

そう思っていた。
ちなみに、この部分がすごく大事である

人の言う「すぐ」と「〜したい」はほぼ8割信じてはいけない。
もしそれが実現しなかった時、相手を責めてもいけない。ビジネスにおいて四六時中起こることだから。


と、つまりは「今すぐ」も「譲りたい」もどちらも実現しなかった。
挙句には無賃労働、横領容疑までかけられる騒動に発展するとは思ってもみなかった。

もし今現在ビジネスパートナーとトラブルになっている人がいるなら、今後どのような可能性があるかの参考になるはず。
もしくはこれからトラブルにならないためにもビジネスパートナーを選ぶ時の注意点として読んでもらいたい。

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