見出し画像

オンラインで信頼関係は築けない!?


Raise Your Flag第9回! なおき&あすか、まお&ちほの2組のペアがファシリテーターを務めてくれた。前回一緒にやったちかこ&なぎほペアについてもアウトプットしよっと。

それぞれのテーマは
・1週間の振り返り
・音楽を描く
・豊かさとは何か

私たちが言葉に注目したのに対し、みんなのワークショップでは言葉にならない感覚について、考えさせられることが多かった。今回はこの3つのワークショップからの学びを深掘りしてみた。そのなかで今まで目を背けてきたオンラインの壁にぶつかってしまった。

1. 日常における五感


なぎほ&ちかこのワークショップで気づいたのは、普段いかに五感を使っていないか、ということ。私の直近の1週間で一番思い出に残ってるのは、キウイ農園でケーキを手掴みで食べたとき。ケーキってこんなにふわふわだったんだ、生クリームが鼻についてこんなに上手に食べられないんだ、外で食べるってこんなに心地いいんだってびっくりした。

このワークショップでは、印象に残っている出来事についてその時の感情を振り返ったり、色付けをしてみたりした。頭で考えると友達とのご飯とか買い物とかが好きなはずなのに、心で考えると「自然」や「緑」、「落ち着き」がキーワードに出てきて、面白かった。

人は何で自然を目の前にするとリラックスできるんだろうって考えたときに、普段あまり使わない五感を研ぎ澄ませてるからじゃないかなって思った。もちろん普段から何かを見たり、聞いたりはしてるけど、その範囲が限定的かつ当たり前になっているし、一つ一つの感覚に向き合うことなんてまずない。じゃあこの五感を感じることができるときに落ち着くのは、非日常的だからなのか、それとも人間にとって必要な感覚だからなのか。

2. 感性を豊かにすることは大切なのか

すべての笑いを笑い すべての涙を泣く

あすかがワークショップの最後に好きな言葉をシェアしてくれた。


「すべての笑いを笑い すべての涙を泣く。」


無条件にいいことだと感じた自分がいた。みんなも教えてくれたように、日々思考に頼って生活している。生きるために最低限の視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚が求められるのはわかるけど、それ以上に感性を豊かにすることってどうして大切なんだろう。感性が動かないと涙を流すことはないかもしれないけど、考えたときに面白いと思ったことを笑うだけだと、人間として何か大切なものを失ってるのかな。

こんなことを考えてネットサーフィンをしていると、興味深い記事に出会った。

3. 五感と信頼関係

京都大学総長の山極壽一先生によると、何かの目的を持って作り上げられる、「チーム」は人間特有の枠組みらしい。動物に群れや集団はあっても、チームは存在しない。

さらに、人間は言葉が作られるまでは五感の共有によって繋がっていたらしい。言葉ができてからは脳を通じて共感力を高めるようになったとのこと。五感の中でも、視覚や聴覚は比較的簡単に共有できるのに対し、言葉で表現しづらい触覚や嗅覚、味覚は100%共有することはできないらしい。

それにもかかわらず、この共有できないはずの感覚こそ、信頼関係を作り上げる上で欠かせないんだとか。

人間にしかない「チーム」という概念を支えているのは身体感覚

つまり、触覚や嗅覚、味覚の共有が不可能なオンライン上では脳を通じて「つながった」ように錯覚することはできても実際に信頼関係を築き上げるのは極めて不可能に近いみたい。

オンラインでのチームビルディング、特にチーム間で信頼を高めることに興味がある私にとって、衝撃的でしかない。認めたくないけどすごく納得できる。

ちなみに、言葉ができる前、人は音楽を通して感覚を共有してたらしい。なおき&あすかが作ってくれた、音楽を聴いた時の感情に注目して絵を描くワークショップは、私には難しかった。きっと類人猿時代の人間にとっては、むしろそれが当たり前だったんだろうな。
*今回の表紙画像は私が好きなシンデレラの実写版で歌われている、Sonna ReleのStrongを聴いて描いてみた絵。言葉(歌詞)にばかり注目してるのがわかる笑。

4. オンラインの限界

例えば、ちほ&まおのワークショップでは、ケニアの田舎町、マックワでの課題の解決方法について考えた。

マックワ

みんなで話し合ったときに、「まず現場を見てみたい、現地の方のお話を聞きたい。」という内容が出てきた。

町についての必要な基本情報はシェアされているし、スライドを通して視覚的にも町の様子を汲み取ることはできたはず。それでも私たちが真剣に向き合おうとしたときに足りないと考えたのは、現地に行かなければ感じることのできない土地の匂いだったり土の感覚だったり、食事を通して味覚を共有することだったりするのかな。

もちろんオンラインにも限界があって、オンラインとオフラインの使い分けが大切なのはわかる。けど、信頼関係の構築においてリモートの特性を活かすことはできないのか。これからの挑戦の一つとして研究してみたい。

早速こんなイベントを紹介してもらったので、研究の一歩目として参加してみよっと。

そして、オフライン最終合宿ではリモートでは共有できないとされている感覚を存分に味わえるようなワークショップを考えてみたいな。

✔︎Next Action

・日常のなかで五感に目を向けてみる
・オンライン上での感覚の共有に関する限界について研究してみる
・オフラインではどのように感覚を共有できるのか考えてみる

これからもチームビルディングについて多角的な視点から学んで行けたらいいな。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?