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【1分で】#38 Daily US Business Update|人工知能が死を予測する|2023/12/18

こんばんは!ビジネスライターのmisamisaです。

毎週月〜金曜日にピックアップした、アメリカ国内のニュースをお届けします🍊

では第38回、2023/12/18です!


①ChatGPTで記事要約

Can AI Help You Die?

医師が伝統的な医療の終焉について議論する一方で、人工知能ソフトウェア「Serious Illness Care Connect」(SICC)が患者データを基に死亡の可能性を計算。
医師に終末期のホスピスケアや緩和ケアの提案を行います。
SICCのテストフェーズやデータのバイアスについても触れられ、AIが終末期の患者と医師に対してどのようにサポートできるかが議論されています。

人工知能が死を予測する

②misamisaによるまとめ

人間の死の瞬間を、人工知能が予測する日が近付いています。
ソフトウェアツール『 Serious Illness Care Connect』(以下同ツール)。
同ツールは、患者が6か月以内に死亡する可能性を計算します。
データサイエンティストとホスピスプロバイダーの社内チームによって開発された、このツール。
現在は、医師が患者記録を確認・更新するために使用する、ソフトウェアに組み込まれています。

既にテストは今年6月に始まり、2024年初頭には大規模な試験段階が計画されています。
死亡の可能性が 70%以上の場合は、終末期ホスピスケアの評価を推奨。
30% ~ 69%の場合は、慢性疾患とともに生きるための総合的なアプローチである緩和ケアについての会話を提案します。

しかし、この分野には課題もあります。
ツールに使用する、意味のあるデータが足りていません。
また、保険会社UnitedHealth(ユナイテッドヘルス)・Cigna(シグナ)・Humana(ヒューマナ)も、アルゴリズムを使用して不当に補償を拒否したとして訴訟に直面しています。

AIアルゴリズムにバイアスがあることも課題です。
理由の一つは、緩和ケアの格差です。
国立ホスピス・緩和ケア機構の最近の報告書によると、2020年に死亡したメディケア患者の48%は、死亡時にホスピスに登録されていました。
しかし人種別に見ると、白人患者の半数以上がホスピスを利用していたのに対し、黒人とヒスパニック系患者ではホスピスを利用したのはわずか約3分の1に過ぎませんでした。
同ツールは、ツールに入力されるデータによって結果が決まります。
そのため、開発者は、特定の人種・年齢・性別・その他の特徴に結果が偏ることを避けるために、多様な患者集団からのデータを使用することを目指しています。

課題も多い中で、今後数年間でさまざまなAI製品がこの分野に参入するとも予想されています。
上手くいけば、米国の過重労働の医師の中から多くの顧客を見つけることができます。
データを消化して穏やかなナッジを提供することは、医療分野におけるAIの得意な分野になり得るかもしれません。 が、同時に公平な結果を保証できるのは人間だけなのかもしれません。

このツール、今後日本にも導入されそうですね。
賛否両論を呼びそうですが、死を迎える事実は変わらない。
なので、より良い迎え方の選択肢を与えるツールの一つの位置付けで考えると良いかもしれませんね。
個人的には、ぜひ使ってみたいです。

③編集後記

月曜日がやって来ました。
昨日は新宿でディナーをしました。
お気に入りのイタリアンレストランMORETHAN GRILLで、牡蠣とほうれん草のリゾットを食べたのですが美味しすぎてびっくり。
上手くいくか分かりませんが、今度家で似たものを作ってみようと思います。

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http://misatsuneta.com/2023/10/22/daily-us-update/

引用:
・Bloomberg: "Can AI Help You Die?"


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