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再会と別れ

以前ここに書いたことがあるかどうかもう忘れてしまったけれど、ふもとっぱらに再訪した。

5/3の無観客配信ライブを終え、疲れた身体を癒すことにあてた4日の夕方。
最近キャンプ行ってなくない?今行かなくてどうする?と思い立って、キャンプ場を検索。
本来なら4月末に予定していたのだけど、諸般の事情でキャンセルしたのでここぞとばかりに。。。
5/5だと翌日は平日だから下りの高速はそれほど混雑しないだろうと考え、行くか、静岡!みたいなノリで富士山周辺を狙う。

前回、強風でつぶされそうなテントを内側から支えるとか、すぐ近くのツールームテントがきれいさっぱり飛んでいく様とかを目の当たりにした風の強いふもとっぱらは、あれ以来敬遠していたし、だいたい土曜日の予約は取れないから、普段からサイトを見ることがなかったのだが、もしかして5日なら行けんじゃね?と予約サイトを見に行ってみると・・・
空いてるじゃ~ん。なんなら翌日も空いてるじゃん。

お、これはもしかして・・・

ふもとっぱらキャンプ場はバイクで行くと一泊2000円という格安で利用できるし、お天気も(風は知らんけど)良さそうだし、行くか2泊!と決めて速攻で予約。

ふもとっぱらはチェックインが8:30から可能。
早くに行ってゆっくり楽しむのがベストなのだが、連休中だからきっと混雑しているだろう。しかしながら、翌日が平日なことを考えると、撤収する人が多いはず。ということはチェックアウト時間あたりがねらい目だろうと判断し、ちょっとゆっくり目に出かけることにした。

前回行ったときは東名高速で静岡側から行ったので、今回は中央道で山梨川から行くことに。
ただ、山梨側から行くと買い出しポイントがいつもおなじみのマックスバリュ富士河口湖店になってしまうのが少し残念な感じがする。またここかぁ~って感じになるからね。でも、便利すぎるのでここになる。
お昼過ぎに、ここについて最低限必要なものの買い出し。あまり買い込むとバイクに積めなくなってしまうので…

マックスバリュでは、先輩ソロキャンパーが出迎えてくれた

食料が足りなくてもふもとっぱらの売店で何かしら売ってることは把握しているので、ほんと最低限を調達し、店を後にする。
ふもとっぱらへ向かう道中に何カ所か「富士芝桜まつり」の看板を見かけた。どこでやってるのだろう?それとも以前にやってた案内看板が残っているだけなのだろうか?取り立てて、車が渋滞している場所などもなかったので、今じゃないんだろうなぁと思いながら走る。
139号線をずっと走っていてもふもとっぱらにはつくのだけれど、富士宮鳴沢線を走ることにした。もしかするとこの判断が吉と出たのかもしれない。

ふもとっぱらに到着し、チェックインを済ませ、場内をゆっくり走りながら今日のキャンプ地を物色する。水場やトイレに近い方がいいかなぁなど思いながらうろうろしてたどり着いたのが、前回とほぼ同じ場所だった。
タープを張ることを考慮して、通路より一段奥まったところにテントを張ることにした。
芝地なのだけど、結構地中に大きめの石がごろごろしているので、ペグを打ち込むのに苦労した。石を避けてペグダウンする場所を変えてしまうと、テントの形が不格好になってしまうし、風への強度が落ちてしまう。結構大変ながらもなんとか設営を終えた。サーカスTCの高さのおかげで富士山側はこれからの時間であれば日陰を確保できそうだし、突風が吹くことも考えて、この日はタープを張らないことにした。必要となれば明日の朝にでも張ればよい。

ちゃんと日陰ができる

前回来た時に、「ゆるキャン△聖地巡礼」みたいなことは終わらせていたので、場内の散策は取り立てて行わず、とりあえず一杯。
夜になると冷え込むだろうから、薪も入手しておかなければならない。
紙袋に詰めるやつやりに行くか…

売店に赴き、店内を物色する。相変わらず何でも売ってる。
薪詰め放題の紙袋は店内販売じゃなくなった様子。外に行ってみると自販機で紙袋だけ売っている感じになっていた。24時間利用できるね。
隣の自販機では袋ラーメンがいろいろ売っている。夜中に腹が減っても大丈夫だね。
紙袋なので詰め方を間違えるとあっという間に破れてしまうのだけど、頭を使っていい感じに詰め込んでいく。ただ、詰め込み過ぎると重たくて自分のテントまで戻るのが大変・・・いいころ合いに詰めて、テントに戻る。

もう一度売店に戻り、飲み物を補充する。安くはないので最低限度で。

テントに戻ると、隣のお子さんが凧揚げにいそしんでいたので、なんとなくそれを眺めながらぼーっとする。凧って急に真っ逆さまに落ちるから、バイクに直撃とかされるといやだなぁと思いながら見ていた。万が一そんなことになったら、子供のやることなので怒りはしないけど、ちゃんと修理代は請求しますからね。と心に固く誓う。

この道をちびっこが駆け回っていた

18時前くらいから焚火を始めたのだけど、この日の料理が全く覚えていない。なぜだろう写真も全く残っていない。温めるだけのおでんを買っていたことは覚えているのだけど、この日は食べなかった。何を食べたんだろう・・・

早めに点火したことはわかった

思い出すためにいろいろ当時の内容を漁っていると、思い出した。この日の20時過ぎに友人の訃報が届いた…すっかり大人になってからできた友人で、一緒にキャンプに行ったり旅行に行ったりする仲だった。数日前にもバイク屋で会って話をしたばかりなので、何の冗談なのだろうと、伝えてきた相手にいろいろ問い詰めていたんだ。30分ほどLINEメッセージのやり取りをした後は、暗闇の中で怪しく光る富士山を眺めながら、彼との思い出を振り返り、酒とともにただ涙を流した。

妖しく光る富士山


この場所でなら、どれほど涙を流しても誰にも見られないから安心だ。
焚火を消して、眠りにつくまで涙が止まることはなかった…

明日へ続く・・・のだろうか・・・


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