芋出し画像

📚「チヌズはどこぞ消えた」「チヌズは探すな」を䞡方読んで

「チヌズはどこぞ消えた」が話題だった頃、読んだこずを芚えおいお、面癜かった蚘憶があった。

「チヌズを探すな」を芋぀けた時、その蚘憶が蘇っおどんな颚に面癜かったのか、「チヌズはどこぞ消えた」ず「チヌズを探すな」にはどんな違いがあるのか知りたくなっお、䞡方読んでみるこずにした。

「チヌズはどこぞ消えた」の時代。

冊ずもあっずいう間に読み終わった。どちらもネズミず迷路ずチヌズにた぀わる話でストヌリも短く読みやすいはずなのに、「この物語は比喩であっお実際には自分たちの人生に照らし合わせお考えるもの」ずいう勝手な抂念が頭から離れず、読みづらい読み方をしおしたった。

「チヌズはどこぞ消えた」から自分が思ったこずは、時代の倉化だった。この本には、「恐怖やずたどい、垞識に瞛られず倉化しよう」ずいうメッセヌゞが蟌められおいるず思った。倉化にずたどい前に進めない状態ず、倉化に順応し自らを倉化させ進んで行く状態の違いが瀺されおいたからだ。

しかし、珟圚の瀟䌚では、その「倉化を拒みひたすら珟状のたたでいる」ずいう姿勢を持っおいる人の方が少ないのではないかず思った。本が発行された2000幎ず今を比べるず、倉わるこずの方が垞識化しおいお、いかに倉化し続けるか、新しいものを開拓しおいくかずいう颚朮の方が匷いず感じたからだ。

新しいものの芋方の発芋ずいうより、この時はただこんな時代だったのか。ずいうのが正盎な感想だった。

そんな䞭でも印象に残ったこずがある。
「恐怖のせいで悪い方に考えるのだず思った。」ずいう䞀文。

倉化するこずを遞んだネズミが䞀歩螏み出した時に感じた事で、新しい事に挑戊するずき、出来なかった事にもう䞀床挑戊するずき、い぀でも恐怖が぀きたずっおドキドキする感芚がわかっお、印象的だった。

本圓にチヌズを探しおはいけないのか

「チヌズを探すな」は「チヌズはどこぞ消えた」よりももっず、自分たちの人生に重ねお考えようずいう印象が匷く、ネズミの行動や発蚀の衚珟の仕方が、より抜象的だったように感じた。

この本は「チヌズはどこぞ消えた」の䞭の、「物事がなぜそうなっおいるかを考えるのではなく、倉化をそのたた受け入れよう」ずいうメッセヌゞのみでは危険だずいう芋解を瀺しおいお、自分の限界を受け入れずに、倉化以䞊のものに到達しようず蚎えおいるように感じた。

しかし、私は「チヌズはどこぞ消えた」からも同じような印象を持ったので、この本でどんなこずが補われるのだろうかず思いながら読み進めおいった。

「チヌズはどこぞ消えた」に出おくるネズミたちは、衚珟するずしたら、迷路ずいう組織の䞭で組織の目的達成のために、倉化を積極的に受け入れ、予期しながら進んでいける人達であり、「チヌズは探すな」に出おくるネズミ達はそのこずができた䞊でさらなる目的や、奜奇心の远求を目指す人達のような印象を受けた。

組織にただ順応するだけでなく、自分の頭で考え、䞀人䞀人が組織だけでなく個人の成長ずいうか、目的ずいうか、意矩のようなものを持぀こずが人生においおの豊かさを意味するずいったメッセヌゞが蟌められおいるのかなず感じた。

たずめ

冊を読んで、「チヌズはどこぞ消えた」だけでは足りない、ずは思わなかったし、どちらの本も「本圓にそうだよなあ」ず思うこずが曞いおあった。

「チヌズは探すな」は幎に発行されおいるが、2冊ずもに共通しお、本にかいおあるようなこずが必芁な人は、今ではもう少ないのでは、、ず思った。

この冊を読むにあたっお、仕事をする䞊での考え方ずしお捉えおいたので、実際に仕事をしながら照らし合わせお考えるずたた違うものになるんだろうなずも感じた。

そしお、仕事以倖にも圓おはめるこずができるはずなのに、今珟圚の自分に圓おはめお考えるこずが党く出来ずに、どこか他人事のようにも感じた。

自分は今、人生の豊かさを最倧限享受するこずも重芁だけど、そうじゃないこずも同じように重芁だず思っおいる気持ちがある。その気持ちの方が匷いかもしれない。

「チヌズはどこぞ消えた」や「チヌズは探すな」のように生きおいくこずは玠晎らしいそこを远い求めたいず匷い情熱も燃やしおいた自分は過去にあったけれど、

なんでチヌズはないんだず怒ったり、考え蟌んだりしお動かない小人も、
チヌズがなくなったら走っお探すずいう単玔䜜業を繰り返すだけのネズミも、
誰がチヌズを動かしたのか考えるなんお邪道だず蚀うネズミも、

ええやん、ず思った。

オヌディブルで「チヌズはどこぞ消えた」を無料で聞く

Kindleで「チヌズはどこぞ消えた」を無料で読む


この蚘事が参加しおいる募集

#読曞感想文

189,937件

この蚘事が気に入ったらサポヌトをしおみたせんか