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タイ・カオヤイで年越しグランピング

タイにも軽井沢的な場所があるらしい。
それは行くしかない。ベストシーズンは乾季、となれば年末年始である。
よし、年越しはカオヤイ一択だ。
そうして夏ごろには我が家の年越しはカオヤイに決まっていた。

どうやら宿泊の選択肢は普通のホテルからガチキャンプまでと幅広いらしい。色々調べていると、ララムカという施設が人気だそう。
なにせ、ここでは手ぶらでテントに泊まれるいわゆるグランピングができるそうだ。
むむむ、非常にオサレな香りがする。
グランピングなんて、都会のパリピがするものだとばっかり思っていたのだが、それがカオヤイの地で叶うとは。
ということで、記念すべきグランピングデビューは年越しで飾ることに決まった。

シラチャからカオヤイへ直行すると順調に行っても車で5時間はかかる。
今回カオヤイ入りするのは大晦日となったため、もれなく帰省ラッシュに巻き込まれる…というか加担してしまう形となるので、予めバンコクへ移動しておきバンコク→カオヤイへ向かうことにした。
久々のバンコクは「都会か!」と口に出してしまう程の都会で(都会です)、買い物に食事と年末の道路工事の如き駆け込み消費活動を行い、最早これで年内思い残すことはないという心情に至ってしまったが、本番はグランピングである。

カオヤイは物凄く広大で公共交通機関もないため、移動は必然と車になる。マイカーは持っておらず、レンタカーを毎日運転するのは大変なので今回はKLOOKという会社でドライバーさん付の車をお願いすることにした。
4日間で13,000バーツ程。一見安くはない気もするが、年末年始にドライバーさんに付きっ切りで各所へ連れて行ってもらうことを考えたら妥当もしくは安すぎるかもしれない。
ということで31日午前9時にバンコクを出発。
カオヤイに向かう道はイサーン地方への道と重なるため、帰省組の渋滞に巻き込まれながらも13時に到着。

フロントは今でもクリスマス仕様

ララムカは噂に聞く通り、自然の中にテントが点在する癒し空間が広がっていた。今回宿泊するテント内にはトイレ・バスはついていない、というかそれが当たり前なのだが、共用のトイレ+シャワー+洗面ブースがあるので心配無用。ちなみに、トイレ・バス付のテントもあるらしい。最近のテント進化しすぎである。
敷地内には湖や橋、可愛らしい置物などが随所に設置されており、散歩をするのにも気持ちが良い。
ここはパリピ系グランピングというよりも大人のしっぽり系あるいはファミリーで自然体感系グランピング施設なのだろう。

荷物を置き、隣のテントに目を向けると、なんと主人が勤める会社のご家族が。同じくララムカ泊とは聞いていたけれどお隣になるとは何とも縁深いのである。お昼をどうしようかと思っていたところ、フライドチキンを分けてくれた。大変有難く頂き、テント前のスペースでお喋りを楽しむ。

テントを開くと虎がお出迎え。冷蔵庫・冷房・カフェセット完備

日没まで3時間程あったので、遊びに出かけることにした。
Toscana Valleyというイタリア風リゾートが日帰りでも散歩が楽しいそうなので行ってみることに。ドライバーさんに位置情報を送り、Toscana Valleyへと伝えると逆の方向へ走り出した。どこかで曲がるのかなぁと思いながら乗っていると「着いたよ」と
いやこれは「Primo Piazzaやないかい!」
確かにイタリアを模したという共通点はあるが、何をどう聞き間違えるとトスカーナがプリモになるのだろうか。
でも、まぁ気にしない。
とりあえず入ってみることに。入場料が一人200バーツだったが、Work permit(タイの労働許可証)を見せると半額になった。敷地に一歩足を踏み入れると、そこにはヨーロッパ調のレンガ造り建造物が広がっていた。
タイの山奥に来たのがいつの間にかヨーロッパの田舎に来ていたような錯覚に陥る。

アルパカはリアルよりも写真の方が可愛い

ついでに、近くにあるというPB Valley Khao Yai Wineryも訪れることにした。
歩いて回るにはちょっと広すぎ+暑すぎだなと思っていたら(たぶん)フリーの自転車が置いてあったので有難く借りて敷地を1周。調子に乗って2周。

試飲付ツアーは別のワイナリーで予約しているので良いと思っていたが、試飲セットがあったので思わず購入。

ワインは良く分からないが、おいしゅうございました

日没前にララムカへ戻りプールサイドでダラダラと過ごし、大晦日限定ガラディナーへ。大人1,200バーツ也。アルコール別。スタッフさんおすすめの焚火近くの席で好きに取ってきたBBQ中心の料理を頂く。
段々と空気が冷たくなってきて、近くの火がありがたく感じる。

BBQは自分で焼くのではなく、焼いてもらったのを取るスタイル

23時のクローズまで粘りたいところだったが、お腹がいっぱいで主人はウトウトしてきたので一旦引き上げシャワーを浴びることに。シャワーはお湯もしっかり出てさすがだったが、私が入った個室は水圧が微妙で絶えず珍妙な態勢で湯浴みをすることになった。要事前チェックである。

年明けと共にどこかで打ち上げられた花火は、木々に邪魔されほぼ見ることはできなかったが、
見上げた空には綺麗な星が一面に広がっていた。

2022年も良い年になりそうだ。


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