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ロシア語圏のケーキ事情
私は4,5年前からYoutubeをよく見るようになりました。
最初に興味を持ったのがお菓子作りのチャンネル。
普通の洋生菓子や焼き菓子を作る動画も好きですが、特に、ケーキではない物をケーキで秀逸に作る動画が好きでした。(ブランドバッグ、野菜、本、家具、文房具等…本当に本物かと見間違う程のクオリティで作ってらっしゃる方がたくさんいらっしゃいました。)
そのうちロシア語圏のYoutuberさんにもお菓子作りの動画をアップされてる方がたくさんいらっしゃると言うことを知り、今ではたくさんの方のチャンネルをフォローするに至っています。
今日はロシア語圏のホームベイキング事情について語ってみようと思います。
ロシア語圏の方(特に女性)は、お菓子作りに並々ならぬこだわりと熱意を持っていらっしゃるようです。
ロシア語でパティシエのことを”Кондитер"(カンジーチェル)と言いますが、プロフェッショナルなКондитерさんだけでなく、"Домашний кондитер"(ダマーシュニー・カンジーチェル)といって、家でお菓子を作るYoutuberさん(「ダマーシュニー」とは、「家の」という意味の形容詞です。)もたくさんいらっしゃるので、家でお菓子を作ると言うことが生活に根付いているのだなぁと思いました。
テレビ番組でも、"Телеканал Пятница”(チャンネル「金曜日」)というテレビ局で一般の方がケーキ作りの腕を競う番組”Кондитер"(そのままのタイトルですね)という番組もあるようです。
そこではスポンジが乾いていないか、切った時のケーキの層が美しいか、クリームや中に挟んであるジャムが
全体の味とマッチしているか、等を詳細に評価していきます。
女性の美容にかける熱意が高いのは想像に難くないと思いますが、お菓子に関しても非常に見た目にこだわるなぁ!という感じです。
кондитер телеканал пятница - Google 検索
そのような完璧なお菓子作りを目指す方の例として、”Paulin Cake”というチャンネルを運営するポリーナ・フィリモーノヴァ(Полина Филимонова)さんをご紹介します。
Pauline Cake作成した動画を友だち、家族、世界中の人たちと共有
小学生の頃にケーキ作りを始め、17歳で注文を受けてケーキの販売を始めたそうです。
そして旧ソ連圏最大のオンラインスクール”Paulin School"の創設者となり、
最近弱冠24歳にしてドバイに移住したとのこと。(スケールが違う…)
Paline School Instagram:https://www.instagram.com/paulineschool/
Polinaさん個人のInstagram:https://www.instagram.com/pauline_cake
Forbesのインタビューも受けています。
彼女のケーキはどれもスタイリッシュで細部まで気が配られており、とても美しいです
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スクールでは「"Домашний кондитер"(ダマーシュニー・カンジーチェル)になる方法」などの
講座も開講されていて、注文を受けて販売したい個人の方の需要が多いことがうかがえます。
なぜこれほどお菓子作りが盛んなのか考えてみました(*私の経験に基づく私見です。もし
間違っていたら申し訳ありません。)
理由①ロシアでは料理やお菓子が作れる人が家庭的で、良い女性・良い妻とされている。
(女性は女性らしく扱われる反面、日本よりも家庭での良き母・妻像の条件が厳しい気がします。もちろん、
ほとんどの家庭が共働きです。)
理由②探究心,高みを目指す意識が高い方が多い(特に女性ですが、料理・お菓子作りに限らず、
手工芸に関して高い芸術的センスを持ち、美を追究している方が多いと感じます。)
理由③多くの民族の文化が交差する国のため、たくさんのお菓子に触れる機会が多かった
などかなと想像しています。
さて、少しテーマが変わりますが、ロシア語圏のお菓子の特徴もお伝えしたいと思います。
ロシア語圏は、ケーキの生地やクリームの材料・製法がいわゆる西欧のお菓子とは違います。
西欧のケーキの生地はふわふわのスポンジ生地で、層も2~3層が多いですが、
ロシア語圏では蜂蜜と小麦粉をたっぷり使った薄い生地や、パイ生地ににた生地とクリームを7-8層に重ねているものが
多いです。
また、クリームも生クリームを泡立てただけのやバタークリームは少なく、カスタードに近いもの、練乳やスメタナ(ロシアのサワークリーム)を使った物が多いです。
また後日伝統的なケーキについても詳しく書かせて頂きたいと思います
お読み頂きありがとうございました
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良い一日をお過ごしください
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