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Stress-Free Homeschooling 7

Chapter 8 財政状態

玄関のベルが鳴った。出て見るとそこにはあったことがないご婦人が立っていた。
「こんにちは」と挨拶された。「近くに引っ越しした者ですが、差し上げたい服があるんです。お宅はご家族が多いと聞きました。全部お宅にお渡ししてもよろしいでしょうか。」
「は、はい。」と状況を読み込めないまま返事をした。「一体全体どういうこと!?」と思いながら。
自分の車まで来てほしいと言った。トランクには大きな袋がいくつも(9つくらい?)乗っていた。彼女はそれらを家に運び込む手伝いをしてくれた。一日がかりでそれらを整理した。次の日は娘が地下のスタジオでバレエを教える日で、いつもレッスン中はママたちが我が家のリビングでお喋りをしながら待っていた。今回は頂いた服を見てもらい、何袋も持って帰った。これは確実に「家でお買い物」状態で楽しかった。子どもたちにとっても!私たち自身が頂いた中から人に差し上げられるという楽しさもあった。神様のお恵み!
神の言葉にこうある:ですから、食べ物や飲み物、着る物のことで心配してはいけません。いのちのほうが、何を食べ、何を着るかということより、ずっと大事です。空の鳥を見なさい。食べ物の心配をしていますか。種をまいたり、刈り取ったり、倉庫にため込んだりしていますか。そんなことをしなくても、天の父は鳥を養っておられるでしょう。まして、あなたがたは天の父にとって鳥よりはるかに価値があるのです。だいたい、どんなに心配したところで、自分のいのちを一瞬でも延ばすことができますか。
また、なぜ着る物の心配をするのですか。野に咲いているゆりの花を見なさい。着る物の心配などしていないでしょう。それなのに、栄華をきわめたソロモンでさえ、この花ほど美しくは着飾っていませんでした。今日は咲いていても、明日は枯れてしまう草花でさえ、神はこれほど心にかけてくださるのです。だとしたら、あなたがたのことは、なおさらよくしてくださらないでしょうか。ああ、信仰の薄い人たち。ですから、食べ物や着物のことは、何も心配しなくていいのです。ほんとうの神を信じない人たちのまねをしてはいけません。彼らは、それらがたくさんあることを鼻にかけ、そうした物に心を奪われています。しかし天の父は、それらがあなたがたに必要なことをよくご存じです。神を第一とし、神が望まれるとおりの生活をしなさい。そうすれば、必要なものは、神が与えてくださいます。(マタイによる福音書6:25‐33)
神の言葉には神が望まれる通りに進むならば私たちに必要なものを与えてくださるとある。子どもを教えることに関する神の命令(申命記6:6-7)を果たすためにホームスクーリングをしているのであればそれは神の望まれる通りに進んでいることになる。神の国の君主である神は必要なものは全てあるいはそれ以上の多くのものを与えてくださるだろう。
本書第2章にも書いたが、パートで働くホームスクーリング家庭のママもいるが、大多数のホームスクーリング家庭の母親は無収入だ。また、ある母親は自分が働きに出た場合にかかる諸経費(保育費、洋服代、職場までの交通費、出来合いの惣菜の購入費、等)を計算し、それを夫に示した例も挙げ、外で働いたとしても家庭の経済的余裕はそれほど大きくは増えないことを説明した。
ホームスクーリングの経済的な側面いついて、特に多額の費用をかけずに子どもたちに最高の教育をする様々な方法を具体的にお伝えしよう。
賢く買い物をしたり(例えばセールを活用する、調理済みの食品はそうでないものに比べて高値なので買わない等)、栄養価は高いが安価な食事を提供したり、お金をかけずに衣服やその他の必需品を買う方法で難局を切り抜けることができる。

お金をかけずに衣類を調達する三つの方法


1.  リサイクルショップや委託販売店を利用する。前者の方がより安価だ。これらのお店では質の良い痛みが少ないアイテムが見つけられる。
2. バーゲンセール。次の季節が始まるかなり前から衣服のセールは始まる。シーズンが始まってしばらく待つと次のシーズンに向けて今シーズンのもののセールが始まる。そうすれば今のシーズンの衣服を手ごろな値段で購入できる。
3. おさがり。これこそが私のお気に入り。我が家ではこれを「家でお買い物」と言っている。自分の子よりも大きいお子さんがいる友だちが着られなくなった服をお下がりとして頂く。そして私もまた自分の子たちが着られなくなった服を他の子に回す。もちろん、家庭内でもおさがりは当たり前。(そんな時に我が家にあのご婦人が突然我が家に現れた!)

ホームスクーリング教材

意思とお金があればいくらでも素敵な、でも高価な教材はある。
しかしながら、今までも言ってきたようにそれらの多くは不必要だ。Chapter 6でご紹介したRuth Beechick博士の『The Three R’s』は始めるのに手ごろで最初の数年間は活用できる。
ネット上には沢山の無料教材がある。
ホームスクーリング家庭から使用済みの本を譲ってもらう。
地域の図書館を利用するのも欲しい本を手に入れる方法だ。別の図書館にある本を自分の町の図書館に届けてもらえるシステムがある場合もある。
本の欲しいものリストを作っておく。子どもの誕生日に何を買ってあげたら良いか親戚に聞かれた時にこの本とこの本(子どもが興味を持てる本にする。誰も誕生日プレゼントにただの教科書は欲しくない。)が欲しいと言えるように。
いくつかのホームスクーリング支援団体は貸出可能な図書館を持っている。そして多くのホームスクーリング家庭は同じくホームスクーリングに取り組む家庭に本を貸すことを厭わない。

課外活動、さまざまなニーズや希望

ある日、夫のAlanから「うちの子たちはお金持ちの家の子みたいな生活をしているね。」と言われた。彼がそう言ったのは、子どもたちがピアノやバレエのレッスンを受けていたからだ。というのも、我が家程度の収入の家庭で当時は普通しないことだった。
我が子たちは夫が言うような課外活動を受けられる幸運に恵まれた。レッスン料を払える時もあれば、払えない時もあった。
一人の娘は、我が家で先生に晩御飯を提供することと引き換えにフルートのレッスンを受けることができた。これはフルートの先生からの申し出で、その時、ピアノのレッスンも食事と交換できるのではないかと思いついた。ピアノの先生の同意があり、実現した。
ある年、我が家の娘のうちの二人がレッスン料を払う代わりにバレエスタジオの清掃をした。他の年には私や他の兄弟が他の娘たちのレッスン料の代わりにバレエスタジオの清掃をしたこともある。
娘たちはバレエを我が家のバレエスタジオで教え、その収入を彼女たちのレッスン料に充てたこともある。
娘は私の友だちの娘にバレエを教え、その代わりにその娘のお父さんに理科を我が家の息子たちに教えてもらった。他の年には私の友だちの娘がバレエのレッスンを受ける代わりにその娘のお父さんに息子にDIYのスキルを教えてもらった。
ある時は、神様の計らいでクリスチャンの歯科医師より歯の治療に恵まれたこともある。
歯列矯正が必要な子どもに費用を支払えた時もあったが、払えなかった時もあった。そんな時は神様が有難いことに無償で子どもに歯列矯正の施術を提供してくれる歯科医師と出会わせてもらえた。こちらからアプローチした訳ではない。我が子の一人が叢生治療を必要としていた。そこで私は神様に歯並びを真直ぐにしていただけるよう祈り(何人かの子どもは祈ることで自然と治った)またはどうにか歯列矯正できるように祈った。
私たちの望みをどうやって叶えてもらえるかは分からないが、そうするようにお願いすることはできる。神は愛する神聖なる父で創造力は計り知れない存在だ。
私のお気に入りのお話の一つ、ホームスクーリング家庭のSaraという女の子の話をしよう。
彼女はハープを弾いてみたかった。とても高価な楽器でハープのレッスンはピアノのレッスンよりも高額だった。Saraの家庭はハープを買ったり、ハープのレッスン料を払ったりできるほど余裕のある家庭ではなかった。そこでSaraの母親は心の願いを神に告げるように勧めた。案の定、神は何年もかけて彼女にハープを貸し与え、最終的には大変熟練したハープ奏者になった。
神は与える。神は私たちの望みを全て受け入れてくれる(私たちの望む方法やタイミングではないけれど)。そしてその中には神が私たちの内に芽生えさせたものもあると思う。
神は別な方法で願いを叶えたこともある。母親が少しでも収入を得られるように家でできる商品販売やブログへの書き込みなどネットを利用したパートができるようにしてくれる。
大切なことは経済的なことに関して(同じように他のことでも)神を頼ること。伴侶と一緒に祈る。
神は裏切らない!


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