最近読んだ本~ヴァレリー芸術と身体の哲学~

記事をご覧いただきありがとうございます。

書籍名:ヴァレリー 芸術と身体の哲学
著者:伊藤亜紗
出版社:講談社学術文庫
URL:https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000349166

印象に残った内容は3点です。

1.他者を自分の中に持つこと。自らに問い、相手にも投げかける。
2・理解やコミュニケーションのあり方とは相手に同化することである。
3.抽象的な表現で終わるのではなく、身体への作用機序まで掘り下げて書かれている。

誠実さに関して、誰しも持っている心の内をきれいな言葉で書かれていたのが印象的でした。

誠実さの効果の蔓延
誠実さとは辞書的には他者に向けたふるまいの倫理です。作者と作品を結びつけるものですが、言い方を換えると、作品の評価を自身の名誉と結びつけようとする作者の欲求の表れです。他者のまなざしを排除することはできないので積極的に受け入れるべきと述べられています。


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