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ライブ・スペクタクル 「NARUTO-ナルト-」~暁の調べ~(通称 ナルステ)

2019.10.31 メルパルクホール(大阪)

公式サイト  http://www.naruto-stage.jp/sp/


なぜ、今まで見に行かなかったんだろう。

めちゃくちゃ面白い!!!!!


今作は、サイが登場し、サスケ奪還と打倒・暁を目的にナルト達が活躍するあたりを舞台化。うちは一族暗殺の謎が明かされ、サスケvsイタチの兄弟が対峙するシーンも含まれた。

良かった部分が山のようにあるので、一つずつ書いていく。

まず、お話。ナルトの1番のライバルであり友であるサスケの大事なエピソードがふんだんに出てくる、物語としてもかなりおもしろい部分。約3時間しかない舞台の中に、その面白さが詰まっていた。わかりやすいけど、テンポも良い。面白さを損なうことなく、ダレることもない。

そして、各キャラクターの素晴らしい再現。悲しみを知っているからこその真っ直ぐな強さを、ナルト役の松岡広大さんから感じた。サスケ役の佐藤流司さんは、アニメ版NARUTOのサスケの声を担当されていた谷山紀彰さんの少し癖のある鼻濁音を、そっくりそのまま再現されていた。他のキャストさんも皆さん素晴らしくて、全員書いてしまうと長くなってしまうので省略するが、私のお気に入りはカリン役の七木奏音さん。サスケにモジモジ&デレデレする姿も、少し暴力的なツンとした姿も、めちゃくちゃカリン!七木さんは、体内活劇「はたらく細胞」やミュージカル「憂国のモリアーティ」で拝見したことがあるけれど、どれも全然違った雰囲気で、毎回終演後にあの役は誰が演じていたのか調べたらやっと七木さんが演じていたのだと知るくらい、役によって色が違う。凄い。カリンもだけれど、女性キャストさんたちの立ち回りがカッコイイのも、とても良かった。殺陣やアクションは、やはり男性の方が見応えがあって、それ故に、女性のアクションシーンは少し見劣りしてしまう印象があったのだけれど、サクラやカリン(あと、大蛇丸も)の動きが素晴らしくて。「あそこのシーン、もうちょっとこうだったら良かった」と、一切思わなかった。

ライブ・スペクタクル、という名の通り(【スペクタクル】:大仕掛けな見せ物。絢爛豪華な装置や衣装,照明,あるいは大群衆の登場などによって,観客に強烈な印象を与えるように仕組まれた舞台,または公演。コトバンクより)、仕掛けや演出も楽しかった。森の景色を映し出したスクリーンの向こうで映像に合わせ飛んだり跳ねたりすることで、枝から枝へ飛び移りながら駆け巡っているように見せる表現も好きだし、忍たちが使う術もプロジェクションマッピングによって迫力満点に再現されていた。(私個人的には、チャクラを練りこんだ起爆粘土を使うデイダラの術の表現が好き。)

衣装もとても良かった。特に上忍が身につけているベスト。マンガ・アニメでも、あのベストは中に詰め物をしてあるかのような独特の厚みがあって、その厚みが私の想像通りで感動した。背格好や体格、メイク、ウィッグ、そして衣装。全部のクオリティが高い!

演技もアクションも歌もヴィジュアルも、本格的で見応え充分。さらに、カーテンコールでは客降りもあって、キャラクターにときめく2.5次元舞台ならではの楽しみもあった。お面で顔が見えないオビトや、物語の中では不気味な存在でしかない大蛇丸が、楽しそうに踊っていたのがとても可愛かった!あと、サイのお腹が綺麗でした…


推しが出てる、出てないに限らず、次作も絶対見に行きたい作品がまた増えた。ぜひ観劇してほしい作品。

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