100年時代の老後資金は新NISAで
今年2024年1月からいよいよ新NISAが始まりましたね。皆さんはもう口座開設しましたか? 私はすでにNISA口座を持っていたので、新年からは自動的に新NISAに移行されました。
今まで私が使っていたのは、つみたてNISA口座ではなくNISA口座でしたので、最長で10年しか株式を保有することができないなど使い勝手が悪く、ほったらかしになっていたんです。
しかし、今年2024年度から始まった新NISA制度は無期限。成長枠と積み立て枠があるので、フル活用すべく、戦略を立てているところですが、すでに年末に投資信託の積立設定は済ませました。
今回は、株式投資をしたことがなく何からはじめてよいかわからないという方に読んでいただければなと思います。
1.積立投資を始めたきっかけ
私が積立投信を知ったのは、勝間和代さんの「お金に銀行は預けるな」を読んだのがきっかけでした。
私がこの本を読んだのは、約8年前の2015年でした。出版されたのが2007年ですからさらに約8年が経った頃です。積立投資がまだ一般的でなかった時代に出版された本ですので、この本を読んですぐに積立を始めた人は少なかったのではないかと思います。8年後に読んだわたしもその一人でした。たくさんある投資信託の中から商品を選んだり、月々の引き落としの設定をすることは投資素人の私には難しすぎて、いったんは始めるのを躊躇してしまたんです。この本が出版された頃から積立を始めた方に話を聞くとすでに評価額が当時の2倍になっている方もいらして、もっと早くに始めなかったのが悔やまれます。
私が実際に積み立てを開始したのは、2019年でした。
始めた当時はまだ全世界株式一択というのが一般的ではなく、自分でポートフォリオを組み立てて積み立てを始めました。月次、年次でパフォーマンスを見ながらリバランスをしながら5つくらいのインデックスファンドを組み合わせて今に至ります。
そして、約5年間続けた成果は、2023年12月時点で約30%増となっています。
始めてから1年2年のころはマイナスになることもあると聞いていたのですが、含み損は全く抱えずに今に至っているので良い時期に始めたのかもしれません。しかし、本当にパフォーマンスが良くなるのは20年経過したころです。なのでこれからも毎月たんたんと積み立てを続けていく予定です。
2.積立投資についてよくわかる本
さて、勝間和代さんの本以外にも積立投資について学ぶため十数冊ほど投資信託関連の本を読みました。
この章ではその中でもおすすめの本を3冊ほど紹介していきたいと思います。
1.投資信託の基礎がわかる「投資信託入門」
まずはこちら。竹川美奈子さんの「投資信託入門」。
投資信託とはどういうものかがわかりやすく紹介されています。
投資信託の種類、しくみ、手数料についてなど、初歩的な知識から、売買の方法まで図解して説明されているので、とっつきやすい本です。
投資信託の買い付けは、金額指定をするのですが、購入は口数単位です。そのあたりがもやもやっとしていたのですが、この本を読んで、よくわかりました。
また、コツコツ型のつみたて投資に向いているのはノーロードのインデックスファンドです。アクティブファンドとインデックスファンドの違いなども丁寧に解説されていますので、いちから勉強したい方におすすめです。
2.経済の専門家が勧める「ほったらかし投資術」
次に紹介するのはこちらの本です。
山崎元さんと水瀬ケンイチさんの共著で、積立投資のメリットについて紹介された本「ほったらかし投資術」です。
水瀬ケンイチさんは「梅屋敷商店街のランダムウォーカー」という投資ブログを運営している方で「お金は寝かして増やしなさい」という著書でも有名です。(こちらも良書です)
また、先日惜しくも亡くなられた山崎元さんは経済評論家です。メディア出演も多かったのでご存じの方も多いのではないでしょうか。
こちらの本では、なるべく時間コストをかけずに楽に資産運用するか、について語られています。お金を不安をなくして、自分のやりたいことに専念するといった人生論のところにまで言及されおり、投資の枠を超えてとても参考になりました。
様々な経済評論家の方が、日々あれこれ意見していますが、山崎元さんは一貫してオールカントリーの積立投資を進めてらっしゃいました。
亡くなる直前もYouTube番組に出演されていて、体調が悪い中熱く語られていた姿は印象に残っています。
金融や投資に長年関わってきたお二人の著書なので、投資の参考になります。
3.お金について総合的に学べる「お金の大学」
最後に紹介するのは「お金の大学」です。
ベストセラーにもなった本なので、どこかで目にしたこともあるかもしれません。YouTube「リベラルアーツ大学」を運営している両学長の著書になります。
人生を通して関わるお金の知識について網羅されている他、ドルコスト平均法による積立投信についてしくみや効果的な取り崩し方法についても紹介されていますので、とても勉強になります。
基本的なお金の知識を学ぶのにも適した本になっております。
3.投資初心者は積立投信からがおすすめ
さて、新NISA制度をどう活用すればよいか、お悩みの方もおおいのではないでしょうか。
自分の失敗を踏まえてのアドバイスとなりますが、株式投資経験者であれば、積立投信から始めるのがよいと思います。
私はとりあえずやってみる派なので、勉強もせずに個別株投資から始めました。今は勉強しながら進めていますのでだいぶ取り戻せてはいますが、最初の頃は、含み損が100万円を超えた時期もありました。
個別株投資には向き不向きがあると感じています。わたしは、多少のリスクは取れるほうなので向いていなくはないと思い続けていますが、最初は少しの下落でも怖くなったりしました。
初めから個別株投資は正直しんどかったなと感じています。
ですので、初心者にはよりリスクの少ないインデックスファンドのつみたて投資をお勧めしたいと思います。
証券会社も手数料の少ないネット証券で口座を開設し、積立開始するのがよいと思います。
詳しくは、2章で紹介した本を参考にされるとわかりやすいと思います。
4.積立投信したお金の使い道は?
さてここからは、私の積立方法と使い道について考えていることを紹介したいと思います。
私は、収入と貯金から、積立投信を目的別に分けて行っています。その目的ですがまずメインには、老後資金、もうひとつは、車などの大物の買い換え資金のためです。(田舎に住んでいるため唯一の交通手段である車を定期的に買い替える必要があるのです)
車は約8~10年ごとに買い替えているので、パフォーマンスは悪くなりますが、銀行預金にしておくよりはましかなと思い始めました。こちらの積立は最近始めたばかりなので、最初に取り崩すのは今から8年~10年後ということになります。その頃の世界経済状況次第では戦略を変更するかもしれませんのので、公開する機会があればご報告したいと思います。
また、将来、「カミーノ・デ・サンディアゴ」などスペインの巡礼路を歩きたいいう夢があり、その資金を育てるためにも積立もしています。
同じように、お子さんがいらっしゃる場合、生まれてからすぐに始めると積み立て年数20年後越えとはいかないまでも、大学などの教育資金などにあてられたりするので良いかと思います。
人生設計に合わせて、目的別に積み立てるのもよいと思っています。
老後資金については、少し2000万円問題というのがメディアで取り沙汰されたことがありました。今後インフレが進んでくると、2000万円では足りなくなってくる可能性だってありえます。
冒頭の「お金は銀行に預けるな」に戻りますが、銀行預金として少しの金利で眠らせておくよりは、投資信託を積み立ててお金に働いてもらったほうが、増え方がだんぜん違いますのでおすすめです。
5.最後に
特定口座ですと、売却益に20.315%の税金がかかってきますが、新NISAの魅力は何といっても税金がかからないことです。金額が大きくなればなるほど20%の効果は大きく働いてきます。
投資行為が不安だと思われている場合、月1000円からでも設定できますので、小額の余剰資金から初めてみてはどうかと思います。資産が育っていく状況が肌で感じられてよいと思います。そして安心感が出てきたら、徐々に投資額を増やしていくとよいと思います。
また早くに始めれば始めるほど「複利」が効いてきますので、資産の伸びも大きくなってきます。
新NISAが始まったこの機会に、ぜひつみたて投資を初めてみてはいかがでしょうか。
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