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立花実咲|Misaki Tachibana
2021年1月19日 22:01
物語を書き始めて、つくづく、自分の器の小ささを思い知る。 ここで言う「器」とは、人がらの意味ではない。感受性の受け皿、とでも言うべきか。 自分のなかから湧き上がるものの、なんて薄弱なことよ。説得力の無さに、何度も書く手が止まる。 自分の感覚だけを頼りにしてつくられた物語は、まるで霧のようだ。何かを言っているようで、何も言っていない。何か言いたげなことだけ伝わるか、むしろそれすら伝わら