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それでも人は。

働きたくても働けない、そんな現状が苦しいとか辛いとか、そういったことを1番最初のnoteに書いたと思う。結果的には短い期間だったが、一時的に兼業主婦になっていた。

物を教える立場の人にはその人たちにしかわからない苦労があるのだろうが、今日注意されたことを自分なりに改善しようと努力し始めたところなのに、その次の日にはすぐ直らない。
仕事なのだからちゃんとしてほしいと言うなら、ちゃんとするためにどうしたらいいか私に教えるのがそちらの仕事だと思う。
改善していくための努力を始めると全て潰され、どうしたらいいのか全くわからなくなってしまった。
私の言いたいことも伝わらないようだったし、甘いとか、根性がないとか、そういうことを思われるのは重々承知の上で、普段は病気扱いされたくない癖に、持病の統合失調症を理由に退職した。

収入の面ではもちろんマイナスになっていくのだけど、働き始める前とは気持ちがまるで違う。
仕事をしている間は家事に気が回らなくなり、それでも最初の頃は頑張っていたのだが、短い時間のパートとはいえ、仕事のあとそのままスーパーへ買い物に行き、帰るなりすぐに料理をして、必死の思いで作ったものをテーブルに並べても、夫はスマホに夢中ですぐに食べ始めてくれない…なんていう、どこかで聞いたような出来事に怒りとストレスが溜まって、頑張るのが馬鹿らしくなってしまった。
だから働いている間は夕食の用意をしなかった。

それが今では、また以前のように毎日夕食を作っている。そして、夕食が完成したときの達成感は、仕事が終わったときの気持ちに似ていた。
もちろん、お金を稼ぐための仕事はとても大切なのだけれど、お金を稼ぐことだけが仕事ではないのだと思う。これからまたいつ転職活動を再開しようかと迷う気持ちはあるけれど、以前のようなどうしようもない焦りは消えている。

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