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流れ。

先日、歯医者へ行った。
予約日が近づくにつれ、だんだんと憂鬱になってくる。しかし、私は歯医者がそれほど苦手ではない。
高校生になるまで、ずっと矯正をしていたからだ。
通っていた当時は、指示されていく専門用語を聞いただけで、今から自分がどんな治療を施されるのか、その全てを理解できていた。
今でも多少は覚えていて、わかる言葉もあるけれど、歯石をとるだけだから大したことはない。

いつもヘッダーに使う画像は、ふと気がついたときに自分で撮っていて、このコロナ禍の中ではそのための散歩にいくことすら憚られた。
だからこの桜は歯医者の帰り道に撮影した。
以前使った紫陽花が咲いていたところの隣に、低い桜が咲いていたのだ。ようやく接写できた。
桜がたくさん咲いている公園でも撮影したのだが、筆者のスマホはiPhoneではないので大きな桜の木では高さがあり過ぎてピントが合わなかった。
北海道の桜は遅いから、その頃には終息しているだろうと勝手に決めつけていた。甘かった。

最近、酒の割り材用に炭酸水をよく買う。
近頃はいろんなフレーバーのものが出ているので、ほんのりレモンやオレンジの香りのするものが焼酎によく合う。でも、どういう訳だかそのまま飲むことの方が多いのだ。美容のためにと買った果実酢も気がつけばビールで割って飲んでいるこの私が。
稽古事のある人間にとっては、休憩中に飲む飲み物の選び方は重要になってくると思うのだが、それについて話をしたい。

高校演劇から舞台を始めた私にとって、納得のいかなかった迷信がある。それは、炭酸は喉を痛めるから稽古中に飲んではいけない。これはたぶん嘘だ。
確かにシュワシュワが喉を通るときに刺激があるが、このとき問題になるのはいつゲップがでるかわからないことの方であって、決して喉を痛めるからではない。しかし、炭酸がだめだからと、伝統や迷信が強く残りやすい強豪校の生徒に限って烏龍茶を飲む人が多かった。お茶は喉を締めるのに。

通っていた高校がさほど強くなかったことと、そういったものへの反発心もあって、お茶も炭酸も飲まなかった。当然飲み物は他にもあるので、いつもコンビニの安いスポーツドリンクを飲んでいた。このスポーツドリンクというのが厄介で、飲み続けるうちに甘みが強く感じられるようになり、立ち稽古も後半になると気持ち悪くなってくることがある。
身体のためにはなっているのに、胸焼けがしてくるのだ。それをぐっと飲み込んで次の台詞を吐く。

大学に入ってからはダンススタジオにも時々通っていて、基本的にはミネラルウォーターを飲んでいた。ダンサーのお姉さん方が好きなピンクのラベルのミネラルウォーターがあり、それに憧れて買ってみたことがあったが、1度きりで終わった。
高かったのではない。飲めなかったのだ。
硬水がこんなにおいしくないなんて…
お姉さん方は毎日こんなおいしくない水を飲んでその美をキープし続けているのか?

当時の私が1番好きだったのは、500mlの缶に入った酸素入りのミネラルウォーターだった。
とにかく、1口飲んだあとの回復の仕方が全然違った。人にも薦めたし、自分でも毎日買った。
なのにいつの間にか消えていた。
ああ、酸素水…大好きだったよ…
本当は同じ種類のものかもしれないが
あくまで水素水じゃなくて酸素水だ。
勘違いしないでいただきたい。

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