「SDGs」を簡単にまとめてみた

最近よく聞くようになったSDGs、持続可能な社会…といってもどういうものなのか、概要を理解するために、少しかみ砕いてまとめてみました。

  1. SDGsとは

  2. SDGsウェディングケーキモデルについて

  3. 企業が向かう方向

  4. 日常からできるアクション

  5. 参考になる情報まとめ


1.SDGsとは


SDGs(Sustainable Development Goals)とは、
2015年にニューヨークの国連本部で採択された、2030年までに「持続可能な世界を目指す国際目標」です。

SDGsは、17個のゴール、169の具体的なターゲットから構成されており、明確な数値目標まであり、発展途上国だけでなく、日本を含めた先進国も積極的に取り組んでいます。

自分には関係のない話…と思っている方もいるかもしれませんが、
地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っていて、1人1人のアクションがこれらのゴールの達成に繋がります。

では具体的に、どういった内容がゴール・ターゲットとなるのか、1個目の「貧困をなくそう」を例として記載します。(ほかの項目はこちらから

例 

項目1.貧困をなくそう

あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ

引用元:農林水産省 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/sdgs_target.html

1.1/  1.2 などの数字で番号付けされたターゲットは107個あり、各目標の具体的な課題の達成が示されていて、
1.a/ 1.b などアルファベット表記のターゲットは62個あり、課題の達成を実現するための手段や措置について示されています。 

1~17の目標はそれぞれ別の目標となっていますが、それぞれ関わっています。
簡単な例えだと、「1.貧困をなくす」ために支援をすることで、食糧を手にできるようになり、それは「2.飢餓をゼロに」繋がっているなど…
様々な場所で関わり合っています。
こちらについては、このあとのセクションで詳しく説明します。

1.SDGsとは まとめ
SDGsは2030年までに持続可能な世界を目指すための、17個のゴール、169の具体的なターゲット。
世界中の誰もが自分ごととして取り組む必要がある
それぞれのゴールはバラバラなものではなく、関わり合っている

2.SDGsウェディングケーキモデルについて

1の最後にそれぞれの目標が関わり合っているとお伝えしましたが、より簡単に全体像を理解するためにとても役に立った、SDGsウェディングケーキについてご説明します。

「SDGsウェディングケーキモデル」とは、スウェーデンのレジリエンス研究所の所長、スウェーデンのヨハン・ロックストローム博士が考案した、“SDGsの概念”を表す構造モデルです。

下記のように、ウェディングケーキのような3段構造になっていて、
Biosphere: 環境、Society: 社会、Economy: 経済という3層で構成されています。
私たちの地球は、「環境」という一番のベースとなるものがあって、その環境があるからこそ「社会」が成り立ち、その上に「経済」が成り立っているという意味になります。つまりは、環境が一番ベースであり、重視されるべきポイントとなっています。

SDGs=環境のことだと思っている方も多いのでは…?環境がベースというイメージからかもしれませんね。

引用:Stockholm Resilience centre


より詳しい説明はこちら


3.企業が向かう方向


結論から行くと、ESG投資が世界の主流となってきており、もはや企業はSDGsに取り組む他ないです。
企業はSDGsに取り組まないと、投資家からの投資を受けられず、事業を広げたり、新たな取り組みをするのが難しくなります。
今企業の活動が盛んになってきていますが、これがさらに加速していきます。

ちなみに、ESG投資とは…経済産業省のサイトから引用すると、
従来の財務情報だけでなく、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)要素も考慮した投資のことを指します。特に、年金基金など大きな資産を超長期で運用する機関投資家を中心に、企業経営のサステナビリティを評価するという概念が普及し、気候変動などを念頭においた長期的なリスクマネジメントや、企業の新たな収益創出の機会(オポチュニティ)を評価するベンチマークとして、国連持続可能な開発目標(SDGs)と合わせて注目されています。

引用:経済産業省 https://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/global_warming/esg_investment.html

4.日常からできるアクション

日本人の多くはSDGsと言われても、「政府や企業がやること」「何をやればいいのかわからない」という状態ではないでしょうか。
SDGsは「誰一人残さない社会の実現」のための目標です。
そのため個人的な意識やアクションも求められています。
簡単にできることとして例を挙げると、日常生活の節電、節約、環境に配慮したものを購入する、エシカル(倫理的)消費、それ以外にもたくさんできることがあります。
また、大変親切なことに、国連が「持続可能な社会のためにナマケモノにもできるアクション・ガイド」というものを出しています。できそうなアイデアがたくさんあるので是非みてみてください。

引用:国連 https://www.unic.or.jp/files/sdgs_201901.pdf

ここまでわかりやすくかみ砕いているほど、1人1人が取り組む必要があることだということがわかります。

5.参考になる情報まとめ

情報があふれている世の中ですが、個人的に調べてみて政府の情報がやはりまとまっていてわかりやすいなと思いました。
下記参考になりそうな情報です。

外務省、SDGs概要
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html

農林水産省、SDGsの関わり
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/sdgs_target.html

環境省、事例もあってわかりやすいです。
https://www.env.go.jp/policy/SDGsguide-siryo.rev.pdf

消費者庁、 エシカル消費とは
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_education/public_awareness/ethical/about/

https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_education/public_awareness/ethical/material/assets/ethical_180409_0001.pdf

Stockholm Resilience Centre、SDGs Wedding cake model 
https://www.stockholmresilience.org/research/research-news/2016-06-14-the-sdgs-wedding-cake.html

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