占星術の歴史:起源からテトラビブロス(占星術書)まで

この記事では、テトラビブロス(占星術書)までの占星術の歴史を説明します。

記事の概要です。

  • 占星術の起源は、4000年も前の古代バビロニア

  • 現代の占星術の原型は、紀元2世紀の「テトラビブロス」に見られる

占星術の起源

占星術の歴史は、古代バビロニアまでさかのぼります。

バビロニアは現代のイラク南部のことです。

そこにあった古バビロニア王国の遺物には星座のはっきりとした起源が見て取れます。

古代バビロニア王国が存在したのは、紀元前1830年から紀元前1530年とのことです。

現在は紀元2019年なので、占星術には4000年もの歴史があるということですね。

この時代には、太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星の七天体が占いに使われていたようです。

そして、神として崇拝の対象となっていました。

しかし、この頃占われていたのは個人の運勢ではなく、干ばつや疫病などの一国の大事です。

また、現代のようなホロスコープも使われていませんでした。

でも最近は「ホロスコープからは〇月〇日に大地震が」みたいなウェブページを見かけますので、原点回帰しているようですね。

占星術の集大成

ホロスコープが使われるようになったのは、占星術がギリシアに伝わってからです。

そして、個人の運勢も占われるようになっていきます。

ホロスコープとは、星の配置を図に表したものです。

占星術に詳しい人はご存知ですよね。

ギリシアの哲学者は、春分点を起点(0度)とし30度ずつ太陽の通り道を区切って(黄道)十二星座を定めました。

春分点とは、春分の日の(天球上での)太陽の位置のことです。

この頃は、春分点から30度までに「おひつじ座」が入っていましたが、現代では、地球の歳差運動の影響で「うお座」が入っています。

こちらも合わせてご覧下さい。

紀元二世紀、学者のプトレマイオスは「テトラビブロス」という占星術書を著し、占星術の集大成を行いました。

現代の占星術をたどっていくと、この「テトラビブオス」までさかのぼるのかも知れませんね。

また、この頃は、占星術は学問体系の一つとみなされていました。

おわりに

今回は占星術の歴史として、占星術の起源から、現代の占星術の源流となる「テトラビブロス」まで説明しました。

引き続き、占星術の歴史を探っていきます。

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