高校生が100人集めるイベンターになった話②
こんにちは。みさきです。
今回の記事では前回の「高校生がイベンターになった話①」の続きを書いていこうと思います。
前回の記事をご覧になってない方はそちらの方から読んでいただくことをおすすめします。
幾何学模様vol.1が終わって
幾何学模様vol.1が終わり、すぐに次回以降のイベントの日程を決めました。
当時の私は1回目が成功できたことの自信で溢れていて、幾何学模様は余裕でずっと続けていけるだろうと高を括っていました。
正直な話をすると、2回目もまだ上手く企画できていたと思います。
4回目くらいからは本当に厳しい道のりになっていきました。
それまでは仲の良いバンドに声を掛けていてそこまでの大変さを感じることなく企画がトントン拍子に進んでいました。
しかしそんな友達のバンドも無限に湧き出てくるわけではありません。
何度も同じバンドを呼び、自分たちが楽しいだけのイベントにすることも出来たかもしれません。
しかしそんな企画はプロを夢みているアーティストの方々にとって、あまり価値を与えられないのではないかと考えるようになりました。
私がイベントを開催し続ける事ができている理由は、「繋がり」の力が大きくあります。この幾何学模様も、友達やライブハウスの方と繋がる事ができたから企画することが出来ました。そして出演していただいたバンドの方ともご縁があり様々な場所で出会い繋がることが出来ました。
そこから私は「繋がり」という言葉の可能性に着目するようになりました。
幾何学模様でも沢山の新しい繋がりが生まれる場所にしたい、そうして夢に向けての道を切り開いてほしいと思いました。
当時数回しか開催していない幾何学模様をまだ知らない方からすると、どんなイベントかも分からない不安要素の残るイベントだったと思います。
それでも私は皆さんに楽しんでいただけた思いだけが頭の中を埋めつくし、なんとしてでもやり切ろうとという気持ちだけで力を尽くしていました。
イベント企画にハマった理由
バンドのブッキングや広告、ブランディングなど次々と課題が浮き彫りになっていきました。
しかしこういった迫り来る大変さとは裏腹に、私はどんどんイベントの企画が好きになっていきました。
笑顔で演奏しているアーティストの方々と会場の熱気、それを拳を上げながらめいっぱい楽しむお客様。
その全てが愛おしく感じました。
毎回会場の後ろに立って、自分たちが作るその景色を見ることが生き甲斐のようになっていました。
そして「ありがとう」という何よりも嬉しい言葉をいただけることにこれ以上ない幸せを感じていました。
自分たちの好きなことをして、感謝の言葉をいただける。私にとって本当にかけがえのない経験でした。
お客様に楽しんでいただけるのはもちろんのこと、出演者の方のMCなどで「呼んでくれてありがとう」や「今日本当に楽しいです」そんな言葉が嬉しく、毎回のイベントで温かい言葉に感動し涙を流していました。
大変だったこと
しかしイベントの企画も順風満帆という訳にはいかず、苦しいことも沢山ありました。
まず1つはブッキングの面です。
始めたてのイベントなので当然知名度も低く、お誘いしてもよく知らないイベントだと思われてしまいます。
お誘いしても連絡が返ってこなかったり、出演してくださるアーティストさんを集める事が難しく悔しい思いをすることもありました。
どうすれば出演したいと思っていただけるか、バンドが求めているのは一体どんなイベントなのかを分からないなりに精一杯考えました。
そこで実際にお会いして私の気持ちを伝えることで、より出演したいと思っていただけるのではないかと思い様々なイベントに足を運びお誘いさせていただきました。
本当にこのやり方であっているのかと不安を抱えながら、それでも好きなことのためにと頑張りました。
イベント当日まで結果が分からないことで精神的に落ち込んでしまう時期もありましたが、足を運んだおかげで仲の良いアーティストさんができたりと企画の成功に繋げることができたかと思います。
2つ目は私が高校生だったことです。
平日のほとんどは勉強に追われ、バンド活動のためのアルバイトも週4.5日はしておりイベント企画に割く時間を作ることが大変でした。
それでも学校もイベントも一生懸命頑張れたのは私がやりたいと思った事だからです。
そんな生活を続けているとテスト期間前になると体調を崩すようになりました。
勉強しないといけないというプレッシャーと、イベントに対しての頑張りたい気持ちに身体が着いてこれずテスト当日に熱を出して休んでしまったこともありました。
当時の生活は学校での休み時間などにもブッキングを進め、友達と遊ぶ時間すら取れない毎日でした。
現在まで約4年イベントを続けてきましたがこの時期が一番苦しかったと思います。
「出来るか出来ないかじゃなくて、やる」そう自分自身に言い聞かせ続け気力を振り絞ることでなんとか頑張れていました。
振り返って
今こうして記事を書きながら振り返ると、当時は苦しいと思う余裕すらないほど頑張っていました。
気持ちが落ち込み思うように動けない日ももちろんありましたが、それでも学校や企画を辞めたいと思ったことは一度もありません。
それはやりたいことを全力でできていたからだと思います。
苦しい日もありましたがそれ以上に沢山の大切なものを得ることが出来ました。
この時の苦しみながらも全力で頑張りがむしゃらだった毎日がなければ今の私は居ないと思います。
そして何よりそんな毎日でなければ出会えなかった沢山の温かい方々との繋がりは何にも代えがたい財産になりました。
大好きなことと温かい方々に囲まれた私の高校生活は胸を張って幸せだったと言い切ることができます。
高校生活の間に14本のイベントを企画し、合計で1000人ほどの方に来ていただきました。大切な繋がりと沢山の経験をさせていただきました。
次回の記事
次回はコロナ禍のイベント活動についてです。
コロナウイルスの影響でエンタメ業界も大きくダメージを受けました。
幾何学模様もコロナの期間は1年半活動を休止していました。
そんな中でもイベンターになるという夢を諦めず、繋がりを増やしたいと音楽以外のイベントにも挑戦しました。
2021年11月に復活イベントを企画しましたが、そのイベントを含めそれ以降は沢山の方々が幾何学模様の応援に駆けつけてくれています。
この縁はコロナが蔓延している期間に繋がったものです。
是非次も読んでくださると嬉しいです。
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