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詩 『収める』

最寄りの一駅前で降りた

寒い冬の日に

一眼を片手に

学校帰りに散歩をした。

散歩がしたかったわけじゃない

何かをこの手に収めたかった。

夕焼けの淡いピンクと

特急の忙しない音

パトカーと乗用車

制服姿の見知らぬ人たち

小春日和にマフラーを巻いて

遠くには穏やかな山並みが見える

それだけでいい

それだけが私の生きる意味

お月様に微笑んで

1日を終えようとしている。

カメラを構えた私には

全てが貴重な瞬間になる

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