【📖活動3周年の記念日に寄せて＿】"こころ"を証明する、ただ1つの方法。

皆さんこんばんは。
柏野美沙です。

先ほどTwitterにて投稿した通り、本日2022年3月8日をもってわたし柏野美沙の活動は記念すべき3周年目を迎えました。

【💐柏野美沙 活動3周年🎁】
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『＿今日まで一緒に頑張ってきて、よかったね。』

本日3月8日をもって、柏野美沙の活動は3周年目の記念日を迎えました。

同じ場所、同じ服。
あのカミングアウトから時を経て、新しい姿/新しい表現でここに立てたことを誇りに思います。 pic.twitter.com/wT2y7BkCCo

— 柏野みさ💙男の娘 (@misa_feminine) March 8, 2022

さっそくお祝いのご反応やコメントをくださった方々におかれましては、本当にありがとうございました。変わらず応援してくださる皆さまのおかげで、柏野美沙の活動は支えられています。いつもありがとうございます。

本記事では、活動3周年を迎えたいま感じているとあるテーマに対する率直な気持ちと、今後さらに自身の活動を展開させていくうえでの決意を綴ります。簡単な記事とはなりますが、ぜひ最後までお付き合いいただけますと幸いです。

この記事は次の3段落で構成されています。

活動3周年目を迎えたいま。

活動3周年。

【大切なお知らせ】
わたしは、生物学的には男性です。

しかしながら、女性の格好で生活・表現活動をしています。
地毛は添付写真の通りボブくらいの長さで、普段はハーフウィッグを着用しています。

性自認は明言できません。
"Non-binary"という言葉が、自分に一番よく当てはまると感じています。 pic.twitter.com/p4bJyARdSl

— 柏野みさ💙男の娘 (@misa_feminine) March 8, 2019

あのカミングアウトの日からもうそんなに経ったのか……という感慨もあれば、まだ3年しか経ってないのか……！という驚きもあります。
どちらかというと、後者の感覚の方がより強いかもしれません。それはつまり活動自体が充実していたことの何よりの証でもあるのかな、と嬉しく思っています。

お正月に公開した、新年の抱負を記したnote記事でも触れましたが、活動2年目に入った当初は停滞期に苦しめられ思い描いた通りにいかない現状に歯がゆい思いも感じていました。しかしながらそんな中においても活路を見出し、いま振り返ってみればあの苦しみもきっと自身の成長のためには必要なものであったのだろうと理解しています。

個人的には昨年9月にメンズスタイルを解禁した辺りから、わたしの活動は加速度的に展開していったように思います。メンズスタイルを表現活動に組み込んだことで幅も広がり、わたしならではの表現を模索/探求していくことができました。

その中でも、『性別反転術』は自分自身でも特に気に入っている表現の1つです。『中性/男の娘』としての柏野美沙の強みを存分に活かしたうえで、その在り方を"表現"という形に昇華することができました。『性別反転術』の一連の作品は、現在わたしが指針として掲げている「嬉しい」「楽しい」活動とも合致するものであり、そういった意味でも非常にやりがいを感じています。

だからこそ、活動3周年目のお祝いの際には絶対に『性別反転術』の撮影写真を使いたい！と以前より考えていました。

3年前と同じ場所、同じ服。
あの日のカミングアウトから時を経て、『メンズスタイル』を組み込んだ新しい姿で、そして『性別反転術』を用いた新しい表現で、ここに立つとこができたことを誇りに思います。

メンズスタイルのコーデは、3年前の写真で着ていたものを踏襲しています。細かい部分をお話しすると、中のブラウスのお色だけ、未来への展望を示すために白色に変えています。また、どうしても出来てしまうくびれを潰すためあえてジャケットのボタンは外しています。
レディーススタイルでは、メンズスタイルのコーデを基準としつつスカートコーデに変更しました。髪型はハーフアップ。いまでは髪も伸び、ロングヘアの様々なアレンジを楽しめるようになったことも嬉しく思っています。
"わたし"と"ぼく"が、この3年間の思い出を語らい互いを讃えている情景をイメージし1枚の作品に仕上げました。

活動を進めるにあたって、1年、3年、5年……と数年ごとに迎えることとなる節目のタイミングは特に重視したいと常日頃から考えていましたが、本日はこうして3周年目の記念日を祝うにふさわしい作品を以て皆さんと向き合うことが叶い、ただただ万感の思いです。

果たして、写真に心は写るのか？

上述の『性別反転術』のほか、柏野美沙はモデルとして日々様々な撮影に臨んでいます。そうした中で、ときたま自分に投げかける問いがあります。

写真に心は写るのか？

これは、わたしの『表現』と『心』が切っても切れない関係性にあるという特段の事情も踏まえたうえでの問いかけでもあります。
そしてこの問いかけに対し、現状わたしは明確に肯うことができません。

美しいと感じられる写真や、観る人に何かを訴えかけてくる写真というのは、心というよりもむしろ技術に拠るところが非常に大きいです。

その写真が目に留まるのは、撮り手のカメラマンさんがそうなるように構図を整えて撮ってくださっているから。
その写真が格好良く/可愛く見えるのは、そう見えるようなポージングをしているから。
その写真に心が写っているように見えるのは──、何よりもそう思わせるようなロケーションに立ち、感傷的な表情を浮かべているから。

誤解を恐れずに言えば、表現と呼ばれるものには作為という名のある種の"嘘"が混じっているということです。

しかしながら、この3年間の活動の中において、「この写真には心が写った」と自信を持って断言できる写真がわたしには1つだけあります。

それはほかでもない、3年前のあのカミングアウトのために撮った写真の中のとある1枚。撮影が終了し、投稿用の写真も既に決めて一区切りがついたあと、まだ少しだけカメラを回し続けていた中で切り取られたアザーカット。
あのとき、わたしは大きな緊張感から解放され、これでいよいよ本当にカミングアウトをするんだ……という実感と、それに付随した様々な感情が自身の中から湧き出てくるのを感じていました。

もはやもう、後戻りはできない。
みんなからの反応はどうだろうか。もし失敗したら、叩かれてしまったら。
そもそも、この決断は本当に正しかったのだろうか。
これを打ち明けてしまって、わたしは、

わたしの人生は、今後どうなってしまうのだろうか。

あの瞬間に、作為など微塵もなかった。

……だから、気がついたら、こんな表情になってしまっていたのでしょう。
この写真にはわたしの内面が、心が、目を逸らしたくなるほどまざまざと写っていて……、すごく格好悪くてみっともない姿ではあるけど、それでも、ずっと守っていきたい1枚なんです。大切な気持ちをわたしに思い出させてくれる1枚なんです。

これを超える純粋体験を、わたしは以降未だに経験したことがありません。

新しい写真を、あなたと一緒につくっていきたい。

しかしながら、活動3周年を迎え、いまわたしは新しい形の「心が写った写真」をつくることができるようになりつつあります。

昨年11月よりご案内を開始した『📸かしみさセッション🥀』にて、皆さんと一緒に撮影した写真たち。

お客さまは、皆さん様々な思いと願いを持ってお越しくださいます。

大好きな服を着た自分の姿を、人生で一度は写真に残しておきたい。
写真写りに対するコンプレックスを、アドバイスやポージング指導を受けて克服したい。
本当に着たい服を、セッションのときだけでも着て写りたい。

憧れの美沙さんに会いたい！とお越しくださる方も多くいらっしゃり、本当にありがたく思っています。

出来上がった写真たちにはそれぞれの思いがぎゅっと込められていて、それらを見返す度、わたしもその瞬間に共に立ち会えたことを心から誇りに思えます。

ありがたいことに『📸かしみさセッション🥀』は先日正式リリースを迎え、現在もさっそく新規のお客さま方のご案内を進めています。
営業を挟み込むようで申し訳ありませんが、今後も皆さんの思いと願いを託していただき、心を写す、宝物となる写真づくりをご一緒していきたいと強く思っています。
そして何を隠そう、『📸かしみさセッション🥀』で撮影を担当していただくカメラマンの水月さんには、このカミングアウトと本日の3周年記念の『性別反転術』の撮影も担当していただいています。

あなたもわたしと一緒に、心を写した宝物となる写真をつくってみませんか。
よろしければ、ぜひこの機会にお申し込みくださいませ。絶対に後悔はさせません。

──心と技術が重なったとき、あるいは写真は完成するのかもしれません。

"こころ"を証明する、ただ1つの方法。

3年目も、引き続き自身の活動に邁進していく所存です。
特にこの1年間は、活動開始からいままでの3年間で蒔いてきたたくさんの種が一気に芽吹いてくれるような予感があります。

既にこの3ヵ月の間に、上述の『📸かしみさセッション🥀』のほか日々の『Mai:lish』さんでのお給仕報告、さらにはアイドルユニット『もんしゅしゅ』への電撃加入&お披露目など数々の嬉しいお知らせや発表をすることができました。今後もまだまださらなる展開が続きます。ぜひご期待ください。

……こうして活動を進めていく中で、ふと疑問に思う瞬間があります。

なぜ、こんなわたしのことを、皆さんは信頼してくださるのだろう。応援してくださるのだろう。

掲げている『中性』にせよ『男の娘』にせよ、自分でもとんでもないことを言っている(語弊を招く言い方で申し訳ありません)自覚はあります。そしてもちろん、応援してくださる方々だけではなく、わたしのことを受け入れられないという方々がいらっしゃることも理解しています。本当にごく稀ではありますが、そういった内容のお言葉をコメント等でいただくこともあります。悲しい気持ちにはなりますが、しかしながら、その事例を被害体験として殊更に取り立てて発信するつもりは毛頭ありません。わたしが一番に向き合うべき相手は、時間を割くべき相手は、わたしのことを応援してくださる皆さま方であると深く理解しているからです。

自身の思いを、感情を、"こころ"を証明する方法が、この世界にはただ1つだけ存在しています。

行動で示すことです。

言葉でなら何だって言えます。何だってできます。そこに本質的な意味は何もない。だから、あなたがその人を真に評価しようとするのであれば、そして自らを証明したいと願うのであれば、言葉ではなく行動を見るべきであり、また提示すべきでしょう。

どれだけ崇高な決意も、願いも、行動が伴わないことには何の説得力も持ち得ません。逆に、そんなものは綺麗事だ、絵空事だと馬鹿にされ嗤われようとも、ひとたびそれに形を与えて事実としてしまえば、もはや否定することなど誰にもできなくなります。

わたしがカミングアウトをしたのも、
6年間かけていまの容姿をつくりあげてそれを維持しているのも、
メンズスタイルを解禁したのも、
メイドさんとして実際にお店に立っているのも、
アイドル活動も頑張っていくことを決意したのも、
全てはこの為です。自分自身の"こころ"を証明するためには絶対に必要なことであると心から理解し行動しているからこそにほかなりません。

正直、特にアイドル活動については自分自身が一番驚いています。
まさか自分がアイドルになるなんて、3年前には夢にも思わなかった。
わたしもただの1人の人間なので、皆さんと同じように悩むことだってあるし、不安にもなるし、初めてのことはやっぱり怖いです。
しかしながら、これは上述した通りわたしの"こころ"を証明するためには必須の──いわば構造的な事柄/問題であって、明確な指針が示された以上、もはやわたしの恐れや不安など取るに足らないことであり、いまはただ為すべきことを為すだけだと心に決めました。

わたしは、自分の言葉に責任を持ちたい。
わたしは、わたしを応援してくださる方々と交わした約束を果たしたい。
約束は何があろうと果たさなければならないので、そのためだけにわたしは死力を尽くします。

自身のやるべきことに最後まで取り組み、そのうえで最終的な判断と評価は相手に委ねるほかない、いまではそう理解しています。
そこが限界点であって、結局のところ人間は自分自身の行動しか変えることができません。しかしながら、これはわたしにとっては明確な可能性にほかならず、引き続き行動で以て語り、示し、魅せていく所存です。

3/19(土)にはアイドル『柏野みさ』の生誕祭ライブも開催されます。よろしければぜひ、当日は会場までお祝いにお越しください。

【🎁柏野みさ 生誕祭ライブ!!🎉】
3/19(土)、もんしゅしゅ定期公演 Vol.10にて『制服&🎂柏野みさ生誕祭ライブ』が開催されます！

3月20日がわたしの実際の誕生日で、前日に開催していただける運びとなりました。

最後にはわたしのソロステージもあります！当日はぜひお祝いにお越しくださいませっ!! pic.twitter.com/yNar4RTGoj

— 柏野みさ💙男の娘 (@misa_feminine) March 3, 2022

活動3年目、柏野美沙はいままで以上に頑張ってまいります。
ぜひご期待ください。

柏野美沙

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