![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/125277501/rectangle_large_type_2_773a7b41fd3a61ee6c49d85b96971f76.png?width=1200)
【ここまで来ている!?生成AIを体感しよう】@iU イベントレポート🖊
こんにちは!みさです!
今回は、12月13日にiUで開催されたイベント
「ここまで来ている!?生成AIを体感しよう」の様子をご紹介したいと思います。
イベント概要や経緯
そもそもどういう経緯でイベント開催するのに至ったかというと、元々、iUで4か月間企業へ赴いて実習する「臨地実務実習」という必修の授業がきっかけでした。
私は、エンタメ領域のスタートアップスタジオ StudioENTRE株式会社にて実習をすることになり、後期2か月は生成AI領域で起業するとしたら?というテーマで実習をしていました。
結果、生成AI領域自体食い尽くされている印象を持ち、そこの領域での起業は難しいのではないかという考えになりました。
その考えに至った自分に対して実習担当者から、「せっかく溜まったナレッジもったいないから、イベントでも開いてみるのありじゃない?」とのアドバイスがあり、iUでの開催決定が決まりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1703230285879-uAQqRJQt8p.png?width=1200)
(個人的自信作)
導入
講師紹介
國本知里さん
Cynthialy株式会社代表取締役CEO
AI×HRにおいて先端テクノロジー活用を推進
生成AI人材育成から生成AI活用の変革支援まで携わる
小澤健祐さん(おざけん)
AI専門メディア「AINOW」編集長 dip AI Force始動
生成AI活用普及協会
某大物タレントのTikTok動画のマネジメントもしている
今後生成AIの進化によって起こること
まず、國本さんからそもそも生成AIの発展によってどうなるのかについて言及がありました。
既存職業の2/3が生成AIの影響を受けるというデータがありますが、悲観する必要はなく、AIの適用範囲を理解することが重要とのこと。起業においても、AIを使って、専門家いらずでロゴ作成や事業構想、営業手法などを自己学習で習得することができます。ソフトバンクで有名な孫正義さんも「まだChatGPTを使っていない人は人生を悔い改めた方がいい」と強烈な発言があるように、昔から活躍されている経営者も言及するほど危機感を抱いており、AIの活用は当たり前になってきているそうです。
生成AIを理解する
これから人間は答えのない問いに対していかにして生きていくかが大切とのこと。
そこで改めてChatGPTの使い方を今一度おさらいしてみましょう!
0から1:文章生成(非推奨)
1から10:文章拡張
要約
→桃太郎を登場人物ごとに要約できる
文章置換
→常態から敬体に
+a 形式指定
→Excel形式など、あらゆるデータ形式で出力できる
ChatGPTの指示出しの仕方
まずとにかく大切なのは、役割を与えること。これにより、綺麗な出力結果を得やすくなる。
指示の出し方と参考文も綺麗に分けることで、的確な回答が得られる。
具体的に聞けば聞くほど、的確な返答が返ってくる。
称す例を与える際は ### で区切る。
#は使わなくても大丈夫だが、大項目という定義づけで使われることが多い。
補足として、ChatGPTはインターネット上の情報を取得していますが、自分だけの一次情報と照らし合わせた使い方をします。時に誤った情報も出てくるので、情報を適切に理解する力が求められます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/125753737/picture_pc_503c20e35efb1a87f9e33494149d7ce4.png?width=1200)
生成AI体験会
①世界的起業家と話してキャリアのお悩み相談をしてみよう
最初のテーマは上記にもある通り、世界的起業家にお悩み相談をしてみようというものでした。
そこで重要なポイントがあなたの理想とする起業家は誰ですか?ということ。
また次に重要なポイントがどんな自分になりたいですか?ということ。
そこで実際に相談していくのですが、キャリア相談として、年齢や性別、今の職業を入れた上で悩みの内容をChatGPTに入れていきます。
「疑い深く言ってください」や「毎回バッシングするようにコメントをしてください」といった指定もできるそうです。
具体的な行動指針を示したり、悩みの解決に至るまでの考え方、偉人の考え方から悩みに対して共感を示すなど、具体的な使い方でなければ、その人に向けたアドバイスが返ってこないそうです。
ここで意識するポイントとしては立場(シチュエーション)をしっかり指定することです。
ここで印象に残った学生のやり取りをピックアップしてみました。
イーロンマスクに対して質問した。彼女ができる方法を聞いてみたら、恋愛に焦りは逆効果、自分に自信を持って頑張れと言われたので、頑張ろうと思えた。
脚本を書いていて言葉が詰まった時に「自分って向いてないな」と悲観的になる。その時どうしたら良いかと聞くと、焦らず、頭の中を膨らませたり、キャラのイメージを膨らませること、脚本を作る時間を作ること、プロに相談することが大事だと言われた。
日常のお悩みってついつい放置しちゃいますよね。ChatGPTに相談するのも、気軽でやりやすいので、ちょっとしたことから何でも話してみるのもありかもしれません。
補足
他にも、キャラクターと対話することができる「Character AI」というチャットボットサービスがあります。対話するキャラクターによって回答が異なるため、同じ質問でも様々な回答を楽しめます。 作られたキャラクターと対話するだけでなく、自身でキャラクターを作ることもできます。
そこでイーロン・マスクやアインシュタイン、マリオなど実在するしない問わず様々なキャラクターと会話できるのでぜひぜひ触ってみてください!
②ビジネスプランを作ろう
次のテーマは、ビジネスプランを作ってみようというだいぶ難易度が高くなったものでした。
とにかく何をするのかのWhatが大事なので、最初だけは自分で準備しようということで学生たちは何をするのかをそれぞれ試行錯誤して考えていました。
ChatGPTに入れる項目としては、ビジネスの相談であること、職業ややりたいこと、制約条件、つけたいサービスを入力します。
國本さんは最近流行りのサウナ事業を例にして「サウナネットワーククラブ」というサービス名を生成していました。
この段階で決めることとしては、ネーミング、キャッチーなスローガン、コンセプト、サービスです。
ここで、学生から「抹茶」と「DAO」をかけ算した、画期的な抹茶屋を立てようとしているという案が出ました。「面白そうなDAO抹茶カフェができた、いつか立ち上げてみたい」とのことで楽しそうにビジネスプランを考えている様子でした。
次に、より本格的にビジネスプランの中身を考えていきます。
ビジネスのストーリー、競合との差別化、強みを最大限に活かすためのマーケティング戦略、ローンチまでに必要なタスクのリスト化などなど…
より詳細にビジネスプランを詰めていく工程です。
そしてある程度詰めたらGamma(ガンマ)というスライド生成AIも使ってスライドも作ってみようということになりました。
※サービスサイトが貼れなかったので興味ある方は解説サイトから飛んでください。
官公庁や企業が提供しているデータに焦点を当てた持続可能なモビリティ「ECOMODE」や、夢の内容を記入したらAIが物語にして冊子にして出力してくれる「無双翻訳機」など、ユニーク且つ中身が詰まっているビジネスプランがたくさん出てきました。
また、最後の最後には登壇までしてくれた学生もいました!
先ほどもちらっと紹介した「抹茶のDAOカフェ」の学生で、DAOとはの説明から、NFTとトークン化された抹茶紹介とGammaで作ったスライドを駆使して楽しくプレゼンしていました。
抹茶の産地で千葉と鹿児島は出てきて、なぜか静岡がないところがおもしろポイントでしたね笑
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/125860753/picture_pc_664782ceb9d2ecfea346a1a50c210aae.jpg?width=1200)
このように、AIは短時間で発表まで持って行けてしまう力があります。
一方で、知識の問題も出ています。
お茶の有名地である静岡が出なかったり、よくわからない内容が出たりすることもあるので、一次情報や他の情報を大切にしていってほしいとのことでした。
こぼれ話
学生の方からプロンプト自慢でこれを打ち込んだらいい回答を出してくれるというものはあるかという質問もありました。
おざけんさん曰く、Ctrl or command shift Bでプロンプトを貼れるようにしているそうです。言い換えるとテンプレートがすぐ出てくる状態で、ガチでやる人は、参考条件を変数に代入する形、いわばプログラミングの感じになっていて、そこに代入しまくっているのだそう。
想定しているものと軸が揃うので、プロンプトはだいぶおすすめだそうです!
トークセッション
①生成AIは5年後、10年後、私たちとどのように共生するだろうか
おざけんさん
これからは全人類社長化する。社長って世の中のトレンドを理解し、人に会って戦略を決める。下の業務を生成AIが担当し、いろんな人と話したり戦略を作る、トレンドを理解するなど、社長としての取り組みが試される。
ChatGPTの生成内容は自分のレベルまでしか評価できない。これからは人間性や論理的思考能力が相対的に高まっていく。学生が社会人になった時に変わっているだろうからそこら辺を理解した方が良い。
國本さん
プレゼンとかすぐ作成できるようになった。誰でもアイデアを作れるようになっている。多産多死。100回やって1回当たればいいと一緒で、何が当たるのかがわからない。数をこなすことも大事だが時間やコストがかかる。年齢や経験に関係なくできる。資料作成も経験がなくてもできてしまう。テンプレを生成AIが作って残りを埋めるのもできる。アイデアを世の中に試していくのが重要。
学生でもゲームの面白いアプリを作ってお金を稼いでいる事例がある。生成AIもそれに近くて、GPTsみたいにいいものはどんどん売れる。まだまだ知識が少ない中で好奇心さえあればなんでもできる。AIで成功する人がこの先5年で多く出るだろう。生成AI領域にチャンスを感じている人はぜひチャレンジしてみてほしい。
②大学生流生成AIの活用方法
おざけんさん
レポートを作るのにChatGPTを使う
論文でも使えそう(ChatGPTの質が低くてわかりやすいので教授にバレやすいので注意が必要)
國本さん
コロナで昔よりコミュニケーションの取り方に悩んでいるだろう
彼女の作り方(上記の体験会参照)にもあったように、怒られた時の対応や困った時の対応をChatGPTに相談しても良い
画像生成AIで、部活やサークルのロゴ、チラシを作る
③生成AI領域におけるビジネスチャンス
おざけんさん
掛け算でAIにかけていく領域が増える
國本さん
採用が大変で苦しんでいるなどといった、人手不足な会社が多々ある。ここを生成AIを使うと意外と解決したりすることもあるかも。
企業の電話代行といったものは専門の会社がコールセンターを持って運営している。今は生成AIを活用して半自動で電話を返している。人のかかる工数を探っていくのが大事。
エンタメとか新しい分野でも新しい価値を創造するのが大切。
質問コーナー
①AIに感情を乗せる方法
おざけんさん
人間は体から得た情報を使っているが、生成AIは手も体もないので、感情を持てないはず
悲しいがどういう状態かをAIが理解できていない、感情は偽装できる
國本さん
生成AIは優しくだったり、厳しくといったアクセントを入れてチューニングはできる
②GPTsでよくアイデアを出したりしていて、その中で一発で出ることはないが、プロンプトが無視された時の対処法
おざけんさん
指示の出し方の整合性によるが、項目を整理していってあげないといけない
項目を羅列しない、分けて指示出しすることが大事で、これによりブレのない定義ができる
國本さん
対話形式が推奨
2回目で出してくれることもある、AIは完璧ではないので諦めず対話で探るのがよい
参加した学生の感想
学生Aさん
今回のイベントの参加を通して、主にChatGPTとの話し方を学ぶ機会となりました、これまで、ChatGPTが会社名や事業内容のようなアイデアを出せることが強みの一つで、実際に私自身が会社を設立した時と同じことをしました。しかし、プロンプトの入れ方を学ぶと、これまでよりも内容の濃い回答をもらえました。
学生Bさん
普段からchatgptを使っていますが、自分が思っていた以上にchatgptに出来ることがあることを知って、より多くの場面でchatgptを活用していこうと思いました。また、新卒がやる仕事がなくなる話は他でも聞いたことがあり、自分に何が出来るのかを再考していく必要があると感じました。
最後に&次回の記事予定
イベント終了後には、講師のお二方と名刺交換をしていたり、追加でお話をしたりしている学生が多く、賑やかな雰囲気でした。
また國本さん小澤さんとiUで、何かイベント等で関われる機会がありましたらぜひご一緒したいです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/125844347/picture_pc_caa31712f582d518e0de4a3a162d644a.png?width=1200)
次回は、「イベントをつくってみて。」というタイトルで、今回のイベント作りのよかったことダメだったことなどを赤裸々に書き出していって、内省する記事を書いていこうと思います。
日頃のSNSの呟き感覚で反省していくのでよかったら読んでみてください。
他にもイベント運営自体の思ったこと感じたこと、iUでイベントをするにはの具体的な流れ、iUでのイベント開催1人でも意外とできるよな話など(今回のイベント実は自分1人で開催)、書きたいことをつらつらと書いていきます。お楽しみに!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?