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部活のこと

私は中学校時代にいわゆるブラック部活に1年身を置いていた
ソフトテニス部で顧問は一昔前の昭和の厳しさを具現化したような人だった

校舎の外を走る外周や声出しをしながらのランニング、ある名文を大声で朗読させる、
あるノルマをクリアしない限り先に進めない練習メニュー、ろくにコートに立たせてもらえず試合もさせてくれない、部員同士の連帯責任、顧問の怒号が飛び交う校庭、試合で負けたため女子は皆ショートカットなどだ

今だと訴えられるようなレベルのものだったと思うと同時に宗教のような縛りや拘束力があったと今は思う

私は当時生徒会本部役員になり部活との両立が厳しかったいう名目で部活を去った
本当はそこまで上手くなく皆のレベルについていきずらかったからなのだが今思うと去って、逃げてよかったと思う

そして私はボランティア部に入った
ソフトテニスよりも自分らしく活動できたと思うし心から楽しめていた
あの部活に入っていた時は心に麻酔でもかけていて感覚がおかしくなっていたのかもしれない

しかし全部が全部あの部活に対して否定的に思っているわけでもない

ボールに慣れるためにコートの縦の長さの距離までボールを投げるという課題があった
なかなかその距離まで届かず長い期間ひたすらボールを投げ続けていた
部活中はもちろん、家で練習したり公園で練習したりたくさん練習した
投げ続けること長い間、ある日を境にその距離を越えて投げれるようになった
そこから目標を達成することの喜びや達成感、努力することの大切さを感じた
他にも持久力や体力がついたし考え方が若干前向きになった

この経験はあの部活にいたからこそ得られた経験だ
それと同時にブラックな環境もあるということを思い知った
部活というものは自分で選んで入ったのだから辞めてはいけないというがちがちな固い考えを当時私は持っていた
「辞める」ということに対してだめな行為だと思っていた
いかにも真面目であるがゆえだと今は思う
しかし逃げてもいいんだ、最初に決めていたことから逸れてもいいんだと気づきはっとした
辞める、逃げるはマイナスであまり良くない印象だが自分を守るためには大事な行為だ
良くも悪くもいろいろと思うこと感じることがあった中学時代の部活だった

いろいろと大変な思いや辛い思いをしたがその経験があったからこそ今日の自分がある

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