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改めて、今。『アルスラーン戦記』を語る。その2〜「ダリューン」編。荒川版アニメが「理想的」なキャラ造形だった〜

2024年の今、アルスラーン戦記にハマっている私です。
すでに完結から7年も経っていますけど、完結巻・・・読んでなかったし、読む気にもなりませんでした。

(なお、アルスラーン戦記って何!?って人はこちら読んどいてくださいな)


なんせ酷評が多すぎるし。
フルボッコすぎるし。
評判悪すぎ・・。

そんな中でも改めて見た平成版アルスラーン戦記のアニメ。

https://yahoo.jp/CpYLcj

これ、、最速結論からいうと、荒川版アニメを見るのにどうしても抵抗があったのです。


それが「ダリューン」のキャラ造形です。



>結果として本来の姿が遺憾無く表現された「ダリューン」

アルスラーンの守護神ともいうべき役割のキャラ「ダリューン」。
とにかくカッコいいです。
どう足掻いてもカッコ良すぎる男です。
男としての理想的な強さと優しさを兼ねた完璧キャラです。
私のみならず、本気で非現実なキャラに恋してしまった!という女性読者(いな、男性読者だってw)もいることでしょう。

ダリューンはとにかく「いい男」でないといけないし、絵に描いた戦う美男子であるべきなんです(笑。

その意味で、私が思春期に見てしまった、角川映画&OVA版の「神村幸子キャラデザ版ダリューン」が半端なくカッコ良すぎて・・・

https://capture.dropbox.com/z7Zbuqwje5rXTSG8
CVの井上和彦さんがまだお若いですねー。ダリューンは「カセット文庫」版の鈴置洋孝さんも良かったです。

原作の世界観を完全再現したかのような、黒衣の騎士の「姿」「見える化」に完全に惚れていたので、荒川版ダリューンはなかなか受け入れづらかったのです。

https://yahoo.jp/m3WidN
美男子過ぎー(^^


ダリューンの極め付けはこちら。映画版2期のLD版ジャケット。昔はまだレーザーディスクという盤があって、そのジャケットのイラスト。私は覚えている。地元のアニメショップでこのジャケを見て、打ち砕かれた。身体はなんとか立っていられたが、メンタルが卒倒状態だったことを・・。いやほんとカッコよすぎて見惚れちゃうのよ!
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%B3%E6%88%A6%E8%A8%982-Laser-Disc/dp/B00005L36C


荒川版のダリューンは長髪で、コミック版をちょっと読んでもぶっちゃけ「美男子」感は薄れ気味に思えたのですよね。
アニメでも感覚は拭えず・・・・

https://yahoo.jp/r7RgGG

その意味でも、見るのを敬遠してたきらいはあります。

あと「声」かな、、

どうしても今の声優さんよりも、昔の声優さんの「特徴高い声音」がインパクトありすぎて、、(井上和彦さんや鈴置洋孝さん)
今の声優さんに「ダリューンとしての迫力」が薄れている感がある”先入観”と偏見を持ってしまってたのですよね(結果的に)。

ただ!

それは、結局杞憂に終わりました。
時代が進むにつれて、そして実は・・・この荒川版のダリューンの方が、実にダリューンらしい動きをしてくれていたので、私の偏見はあっという間に払拭されたのです。

とにかく荒川版のダリューンは、「戦士の中の戦士」と異名をとる豪壮なダリューンそのものでした。
彼としての真骨頂である「無敵の強さ」を表現してくれており、「大陸最強の戦士」としての姿を遺憾無く発揮してくれている。

そう。神村版のダリューンよりも、とにかく「動きに動きまくって」います。
敵を縦横に薙ぎ倒し、首級をあげまくります。
血飛沫飛ばしまくります。
アルスラーンを守るために、なんとしてでも敵を撃ち仕留めます。
それはのちにコミック版を読んでてもそうなのですが、ダリューンは何をおいても「綺麗な服を着て立っている美男子」ではなく、、

「甲冑が似合う美男子」
「戦士としての美男子」

なのです。
だから、戦士らしい動きの美しさがある方が、実は彼らしい。


神村幸子版のダリューンは、見目はいいんですが「戦士」としての見どころに不十分さがあるんですよね。
それも浜津守監督が「絵巻物風」に仕上げてしまったことから、ダリューンの本来の才である「戦士としての動き」に不十分な演出が際立ってました。

しかし、荒川版のコミック&アニメでは「戦士としての躍動感溢れるダリューン」にお目にかかることができた!というわけです。

https://yahoo.jp/Eviavf
まさに「無双美男」としてのダリューンが見られるのは荒川版コミック&アニメ


第二期・風塵乱舞でのダリューン。
南方ギランでの活躍ということもあり、お洋服は夏してますw。
筋骨隆々なのは荒川さんの舞台が少年漫画でもあるからでしょうね。
まあでもこれくらい筋肉質でないと、あの戦闘力は生まれないよねー。
https://yahoo.jp/R7NPth

荒川版のアニメで白眉なのは、ダリューンの戦闘シーンです。
アトロパテネでのカーラーンとの撃ち合いから始まり、ペシャワール城塞へ向かう道中でのザンデとの交戦、そして宿敵ヒルメスとの決闘シーン。
これはね・・・過去最高に素晴らしい戦闘シーンを演出してくれているな〜と感じていて。
いや、今のアニメではこの動きは物足りないのかもしれないけれど、アルスラーンはちょっと「大人な戦記もの」「生身の人間の歴史物語」という体があるので、重いリアル感があった方がいいのですよね。

アニメではその「リアルな剣の撃ち合い」みたいなものに、しっかり時間とコマを割いてて、今のアニメ製作陣の意識の高さと質の良さに感心したわけであります。

剣の音もいいんだよなー
金属の「重さ」みたいなものが、不気味さをます。
結局は「殺傷道具」ですからね・・・剣って。。怖・・・。。

 
アニメ版の最終回いっぽ前の回では、聖マヌエル城攻防戦で激しい一騎打ちを披露するダリューンとヒルメス。
ダリューンの剣が城の柱壁に食い入るも、それをも引き裂いてヒルメスに迫る(0:30あたり)演出は圧巻!ダリューンの「剛腕」ぶりがよく表現できていて、驚きました。↓↓

とにかく、アルスラーン至上!で剣を振いまくるダリューンが見られるのは、荒川版コミック&アニメですね。

荒川版のアニメだと、兜姿もカッコいいダリューン

https://yahoo.jp/RQHpAY
荒川版コミック&アニメではダリューンは「槍」を巧みに活用してくれます。槍を活用した立ち回りも見もの。すごく迫力があります。

とまあ、私が一番好きなキャラ、ダリューン愛が炸裂してしまっているのだけど、ダリューンは本当に衝撃を受けたキャラクターであり、思い入れも深いので、誌面を割かせていただきました。


次回は「あの絵描きさん」についてです(笑・・・


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