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わたしとキムくん #10

キムくんの友達……

付き合ってすぐに友達に会うのかぁ……(ドキドキ)と思う一方で、なんか面白そうと思う自分もいて、会ってみたいと思った。


「もちろんいいよ。仲のいい友達なの?」

「うん。幼稚園から仲のいい友達が何人かいて、その中の1人だよ。お互い家族のような存在なんだ。」

キムくんには、仲のいい幼馴染グループがいて、これまで女っ気が一切なかったアイツが女の子に会いに行くために日本へ行った!と、仲間内でザワザワしていたらしい。


「ミル」という日本人は本当に存在するのか。
全てアイツの妄想なのではないか。


友達はそんな話をしていたらしい。(可愛いw)

で、そのうちの1人が、偶然にも日本へ1人旅行にくる予定だったので、「ミル」を確かめに来るのだと。


その友達は独学でJLPT1級を取ったくらい、日本語が上手なのだという。


「その友達は、僕とミルが2人でずっと話して、自分が独りになって気まずくなるんじゃないかと心配しているようだよㅋㅋ」

「いや、逆にその友達とわたしがずっと日本語で話をして、キムくんが気まずいと思うけど?ㅋㅋ」

「ミルは絶対そういうと思って、僕はさっき友達にそう言ったんだよ」

「よくわかってるね。ㅋㅋ」


そんなこんなでまた、わたしが仕事をしている間にキムくんは旅行へ出掛け、キムくんが韓国へ帰る日に合わせて2人で福岡市内を旅行することになった。


8月上旬で夏真っ盛り。とにかく暑い……


先にホテルにチェックインしてくれたキムくんと博多駅で落ち合ってもつ鍋を食べていると、キムくんがなんだか浮かない顔をしていた。


「どうしたの?」

「実は、ホテルの部屋がすごく狭いんだ。ミルがガッカリするかもしれない……」


プロジェクターとスクリーンがあって映画が観れるシネマルーム!という謳い文句に釣られて予約した部屋だったんだけど、実際はものすごく狭くて、スクリーンも微妙だったらしい。

写真ではそんなに狭そうに思わなかったけど……と思い、もう一度予約サイトを確認してみると、ものすごく小さくて、薄いグレーの文字で、12㎡と書かれていた。12㎡は確かに小さそうだ。


「いいよ、大丈夫だよ、わたしは気にしない。スクリーンも、ちゃんと写って観れればそれでいいよ。」

「僕はミルと素敵な部屋で一緒に過ごしたかったのに……」

部屋が余ってたらグレードアップしてもらおうかな……とかずっとブツブツ言っているキムくんが可愛くて、笑ってしまった。


中洲を散歩しながらホテルへ向かう。


食事をした後ホテルへ行くと、キムくんのいう通り狭かった。

でもまぁそんなこともあるだろうと、気を取り直して、ポテチやおやつを食べながら配信されたばかりの「D.P.2」を2人で観た。

キム・ルリ役のムンサンフン(문상훈)さんは、元々役者じゃなくてYouTuberなんだよ〜とか、軍隊の豆知識みたいなものを教えてくれながら観るのが楽しかった。


▼ムンサンフンさんのYouTube


2話くらい観て、お腹が空いたので夜食に屋台のラーメンを食べに行くことに。


夜中のラーメンは美味い!


日本の唐辛子はどんなにかけても辛くないらしく、辛い韓国料理が恋しい!!と、これでもか!!というくらいに一味唐辛子を振り続けるキムくんが面白かった。


明日はキムくんの友達にあって、その次の日はキムくんは韓国へ帰ってしまう。2人でご飯を食べたり、ドラマや映画を一緒に観れるのもあと少しかぁ……寂しいなぁ……


✳︎


そして次の日。
キムくんのお友達が日本にやってくる日だ。


お友達がホテルにチェックインしたら、そのホテル周辺でお茶でもしよう、という話になった。


どんなお友達がやってくるのかな。ドキドキ。


キムくんに写真を見せてもらったけど、カメラを構えた姿で、顔が見えないからわからない。でも、スタイルは良さそうだ(煩悩)

日本語も話せるし、キムくんよりかっこよかったらどうしよう(煩悩)


そんなアホなことを考えながら、喫茶店で待っていると、


「あ、もうすぐ到着するって!」


キムくんがそう言ったすぐ後、ガランと喫茶店の扉を開ける音がして、1人の青年が入ってきた。


わたしは思った。





…なんかヒカキンみたいな人来た。


ブンブンハローユーチューブ!!


続く……

【あとがき】
わたしが韓国へ行ったので、みなさん薄々お気づきかとは思いますが、キムくんとは今も仲良くしております^^

ほぼ毎日、出川イングリッシュみたいな、ミルコリアンをずっと話してます。笑 知っている簡単な単語だけで、ひたすら会話をする、みたいな。

それでも、キムくんと初めて出会った時や、この日本旅行の時より意思疎通がスムーズで、Papagoでの会話がとても減っていたのが驚きでした。(キムくんもそれに気がついていたみたいで、褒めてもらいました。わーい!)

ここ数日は、2人でNetflixの頭脳サバイバル番組「デビルズプラン」にハマっていました。途中まで同じペースまで見ていたのですが、わたしがこのエッセイを書いている間に、キムくんは最後まで見たようです。

わたしも早く見たい!それではまた来週〜^^


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