わたしとキムくん #番外編 桜エンディング

こんにちは。みるかく子です。
実は、この1週間コロナで寝込んでいました。^^;
(今は完治!昨日嗅覚が戻ってきて、食事の味がちゃんとするようになりました。)

コロナは、やはり普通の風邪と違うものを感じました。最初、喉が痛みが1日続いたので、夜に念の為熱を測ってみると37.8℃の熱が。(でも熱がある自覚は全然ない)その次の日に喉の痛みが増して、風邪の症状が加速して、病院に駆け込みました。

自宅待機中に本編の執筆が進まなかったので、今日は番外編として、キムくんとの会話の中で、ハッと気がついたことをお届けします^^


日本人の桜と韓国人の桜。


「そういえばさ、メロが体質みていて思い出したんだけど、韓国人は"メロが体質"のドラマは知らなくても、歌はみんな知ってると思う。」

「あ!もしかして、シャンプーの歌!?」

「👍👍👍」


「メロが体質」とは、2019年に公開された韓国のドラマで、邦題は「恋愛体質」。わたしはこのドラマが好きなので、このnoteの他の記事でも何度か紹介しています^^

まだ観ていない方にぜひ観てほしいのだけど、Netflixではもう配信されておらず、Amazon Prime Videoには吹き替え版はあるのですが、このドラマの見どころは、会話劇にあるのでぜひ字幕で見るのをオススメしたい……
U-NEXTでは字幕版が配信されているようです。(2023年8月現在)


で、キムくんとわたしが話しているシャンプーの歌とは、こちら。

「揺れる花の中で君のシャンプーの香りを感じた」という曲です。


劇中の良い場面で何度も流れるので、ドラマを観終わる頃にはこの曲が頭から離れなくなります。


「この歌と同じ歌手の曲で、春になると必ず出る歌があるんだけど。」


と、


キムくんが教えてくれた同じ歌手の人気の歌はこちら。
「벚꽃 엔딩(桜エンディング)」という曲。


シャンプーの歌もだけど、チャン・ボムジュンさんの裏声がとても好き。

この曲も、サビの裏声の「ピョ〜〜」とか「ピ〜〜」の音が心地良くて、なんかクセになる。耳に残る。


「歌詞も、春に合わせてときめくような歌詞だよ」


和訳を読んでみると、ほんとだ。


봄바람 휘날리며
春風がなびいて

흩날리는 벚꽃 잎이
舞い散る桜の花びらが

울려 퍼질 이 거리를
響き渡るこの街を

둘이 걸어요
2人歩くよ

벚꽃 엔딩(桜エンディング)/ Busker Busker


春の恋人たちの幸せな気持ちを歌った歌詞。韓国では、毎年春になると街中でこの曲が流れる、「春の定番曲」らしい。


日本で「桜」がテーマで、毎年街やテレビで流れるような定番の曲って何があるっけ。


わたしがパッと思いつく桜の曲といえば……


さくら さくら 今咲き誇る
刹那に散りゆく運命と知って

さくら/森山直太朗


さくら舞い散る中に忘れた記憶と 君の声が戻ってくる
吹き止まない春の風 あの頃のままで

さくら/ケツメイシ


桜の花びら散るたびに 届かぬ思いがまた一つ

桜/コブクロ


愛と知っていたのに 春はやってくるのに
夢は今も 夢のままで

桜坂/福山雅治


あれ……?


と、思いました。


なんか、どこか全部切ない曲ばっかり。


“桜エンディング”の歌詞にも「舞い散る」という表現はあるけど、その言葉に切なさは帯びていない。


対して、先ほど挙げたような日本の桜の曲の多くは、散りゆく花びらに ”届かなかった想い” や、”あの頃の記憶”などを重ねていて、なんか感傷的。


他にも、宇多田ヒカルの”SAKURAドロップス”、中島美嘉の”桜色舞うころ”も、どこか切ない。失恋したり、桜を通して過ぎ去った恋心を思い出すような曲。


そういえば、aikoの”桜の時”もあったな…と思って歌詞を今読んでみると、これも友達以上恋人未満の片思いの曲、もしくは恋人だけど永遠に続く関係とは言い切れずに、女の子の気持ちの方が強い曲なのかな?と感じる。


日本で桜が咲く季節といえば、「出会いと別れの季節」

慣れ親しんだ場所や人とのお別れの悲しさと、新しい環境への期待と不安のイメージ。


1年の中でも最もふわふわしたような気持ちのわたしたちをひっそりと見守り、そっと背中を押してくれるような存在の桜。

でもそんな桜も1週間で散ってしまうのがまた儚い。



キムくんに聞いてみた。


「韓国の人にとって、桜は幸せな気分になる花なのかな?」

「うん、みんな桜をみたらそう思うんじゃない?」


ほぉ〜。。


日本人は、同じようで少し違うかもしれないと思った。


「綺麗だな〜」と桜を眺めて幸せな気分になるけど、それと同時になんか感傷的な気分にもなる日本人は多いんじゃないかな?と思う。


キムくんだけにしか聞いたことがないし、韓国の他の桜の曲を知らないけど、なんかそこに文化の違いがあるんじゃないかな?という新しい発見があった。


文化の違い、というか、日本人の心、というか。



この話をキムくんにすると、「秒速5cm」という新海誠監督のアニメがまさにそんな話らしい。


まだそのアニメをまだみたことないので今度見てみよう。日本人の桜に対する気持ちが何か描かれているかもしれないな。


なんか、もっと韓国語がわかるようになったら色んな人に聞いてみたり調べたりしてみたい。


何か調べてわかったことやオチがあるわけではないけど、ちょっとした会話の中からそういう発見があるのって面白いし、日本と韓国は似ているようで異なる、やっぱり外国なんだよな、と思った出来事でした。


そして、なんかそんな情緒を感じさせる花が日本の国花なんて、なんか素敵やん?と少し誇らしくも感じました^^


【あとがき】
この桜の話を通して、「他者を通すことでしか自分を知ることができない」というコテンラジオの深井さんの言葉を思い出しました。

人と比べて自分を卑下したりはしなくていいんだけど、自分を知っていくためには他者の視点を通して自分の姿を知るしかない。
個人的なレベルでも、文化の違いという大きな枠組みでも同じことだな、と感じました。

コテンラジオは日本史や世界史を面白く、わかりやすく教えてくれるPodcastの番組です。とても面白くて大好き。

コテンラジオには3人のスピーカーがいるのですが、代表の深井さんの考え方が大好きで、ラブに近いくらいの気持ちで推してます。

興味のある方は、ぜひpodcastで聴いてみてください。
歴史が苦手なお子さんとかいたら、聞かせたらきっと興味持つんじゃないかな。学生の頃にこんな番組に出会いたかったとわたしも思いました。

▼公式Youtubeもあるみたい


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